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情報をありがとうございます。
ガルガには5年前に中村さんと一緒に行ったきりになっています。以来、松本市街を訪れたことはなかったのですが、この掲示板でもお知らせした、三宅修、岳さん親子の写真展と串田孫一の朗読の会が6月に信毎メディアガーデンで開催されたので、久しぶりに市街地に出かけました。
『どくとるまんぼう青春記』で山に目覚めたところがある私にとっても、松本は憧れの山都で、学生時代には帰名するにも中央線でしたから、その途次、何度寄り道して訪れたことか。
その頃の雑多な街並みは平成の間にはすっかり整然ときれいになり、展覧会に行った日は日曜だったこともあって、多くの人が街を歩いていました。街の中心部の駐車場はほとんど満車で、いずこの地方も同じ車社会で街の中心部が空洞化しているとはいっても、まだ松本は休日に中心街に車で来ようという人が多いことを示している。これは一方の山の都、甲府にはないことで、今では身内身びいきで甲府に肩入れしたいと思ってはいるのですが、山岳展望的には甲府やその周辺が間違いなく上だとは思ってはいるものの、肝心の街の魅力では勝負になりません。
松本は、松本駅から15分程度のほどよい距離に松本城があるのが大きい。その間に商家が立ち並んで、これなら観光客のみならず、地元の人間だって歩きたくなるでしょう。かたや、甲府駅に降り立っても、歩いて行ってみたいところなどなく、甲府城は近すぎるし、天守がなければ画竜点睛を欠く。武田神社までは30分歩かねばならず、その間に見どころもありません。30年ほど前には、駅から岡島百貨店のあたりまで、雨に濡れずに歩けるアーケードがあったし、歩く価値もあったのですがね。その岡島も力尽きたと最近のニュースで聞きました。
こういった地理的歴史的なことは、駅の配置をはじめ、かなり偶然に左右された部分があるのでどうしようもないことですが、信毎ホールでの、今どきいかにも地味な朗読会がかなりの盛況だったことを思うと、さて、似たような催しが甲府であった場合、はたしてそれだけの人が集まるかどうかと考えさせられます。
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