| TOP | ホーム | ページ一覧 |


No.1990 への▼返信フォームです。

 ■ キツネノカミソリ
   ++ 千葉のマスター    

 

もんさん、こんにちは。
「植物の生態から考える雑木林」の完成お疲れ様です。最初から読み直して、改めて雑木林のおもしろさを感じました。そんな刺激もあって、近所の散策に行って来ました。

今回の目的は、キツネノカミソリの開花風景を確認することです。これまで、ちょうど良い時期に見に行ったことがありません。旧盆の頃で暑く、さらに林の中のでヤブ蚊も多く、30年以上当地に住んでいながら、冬場の葉しか見たことがありませんでした。

ようやく重い腰をあげ、夕立が迫る中出かけました。自転車で15分ほどでポイントに到着しました。林に入ると、すぐに派手な色の花が目に入ってきました。野生の花としては、華やかできれいな物です。ヤブ蚊に守られているのか、花を採る人もいないようで、たくさん咲いていました。

春に案内していただいた雑木林にもキツネノカミソリがたくさん生えていましたから、今頃はこんな光景が見られるのでしょうね。

..2008/08/16(土) 15:39 No.1990

 ■ Re:キツネノカミソリ    ++ もん      
 

千葉のマスターさん、ご無沙汰しております。

> 「植物の生態から考える雑木林」の完成お疲れ様です。最初から読み直して、改めて雑木林のおもしろさを感じました。
いや、お恥ずかしい。何だか後半は、思い入ればかりが先に立ってしまって、推敲の足らないくだくだしい文章になってしまいました。
もっと簡潔に表現できるようにならないとダメですね。。。

> 春に案内していただいた雑木林にもキツネノカミソリがたくさん生えていましたから、今頃はこんな光景が見られるのでしょうね。

写真、ありがとうございます。まだこんなシーンがご自宅付近で見られるとは、何とも羨ましいです。
キツネノカミソリも実に興味深い植物ですよね。春先のほんの短い時期だけ葉を繁らせて後は地上から消えてしまい、盛夏に花径だけを伸ばして花をつけるなんて。。。花が先に咲いて、花後に葉を伸ばすヒガンバナとは逆のパターン。

実はご案内した雑木林で、今年はキツネノカミソリの変化を追っていたのですが、、、
4月26日には、水仙のような葉を繁茂させていましたが、
5月18日は、ほとんどの葉が冷たく萎れて、融けるように枯れていました(春植物のほとんどが水分の多いしっとしとした葉を持って、まるで融けるように消えてゆくのは興味深い共通点のように思います)
8月3日、少し遅めとは思いましたが一面のオレンジの花を期待して出向いたのですが、なんと斜面一面が下草刈りされており、きれいさっぱりなくなっていました(^o^;)

これも大切な手入れですから、残念と嘆くより放棄されることなく刈られたことを喜ぶべきなのでしょう。。。が、やっぱりちょっと、残念でした。(^_^;)ゞ

..2008/08/17(日) 01:01 No.1991
 ■ Re:キツネノカミソリ    ++ 千葉のマスター    
 

私が何もしないでじと〜っとしている間にも、もんさんはフィールドワークを続けていらしたのですね。そのフットワークの軽さを見習いたいものです。

きれいに刈られた林床の画像を見て安心しました。キツネノカミソリを見られなかったのは残念ですが、手入れがきちんとされていることは長い目で見て良いことですからね。

春植物の葉が融けるように消えるという観察、鋭いですね。確かにおっしゃるとおりです。以下はあくまでも推測に過ぎませんが、山野草も含めて栽培してきた経験の上でのお話です。

チューリップ、スイセンなどの葉と茎は、暑くなると急速に枯れ、その水分量の多さ故にとろけるように分解され、球根(球茎)から分離します。つまり、地下の芽の部分には薄皮1枚の保護しかありません。これが、安全な夏越しには有効なのだと思います。春に咲く植物の多くは、寒冷地系のものが多く暑さは苦手です。そのため、夏の高温多湿で地下部分が腐りやすいのです。もし、地上部の葉茎の名残が休眠中の芽にしっかりと絡みついていたら、そこからカビが生え腐敗を招きます。逆に、スズランやススキなどが判りやすいですが、夏茂り冬に休眠する植物は、地上部が枯れてもそのまま休眠中の芽を枯れた茎が覆い、寒さや乾燥から保護しています。

フィールドワークで気付くこと、栽培や飼育から発見できること、そのどちらも自然観察では重要な鍵ですね。

..2008/08/17(日) 11:24 No.1992
 ■ Re:キツネノカミソリ    ++ もん      
 

千葉のマスターさん、ご返信が遅くなり申し訳ありません。

なるほど、高温多湿な夏を球根や根でやり過ごす春植物が、不要になった葉を融けるように枯らして地下部を守るというのは非常に合理的な解釈ですね。
私が最初に気付いたのは、キツネノカミソリの半分枯れた葉に触れたときの、冷んやりしっとりとした独特の感触でした。多くの植物の葉が、水分を失ってカサカサ乾燥した形で枯れていくのとはずいぶん違うな、と云うのが直感的な印象。
そこで、カタクリやアズマイチゲも同じように柔らかで重みのある、水分量の多い葉をしていることに思い至りました。

フィールドでは、とかく手を触れずに写真で記録を残すことが最良と思いがちですが、五感を使って(マスターさんもご存知?のように、私は何でもちょこっと食べてみる癖があります(^^;))得られる情報も大切ですね。
更に、実際に栽培や飼育をして得られた知見を付き合わせることで、より多くのことを知ることができること、勉強になりました。

もたもたしているうちに8月も下旬。あと1ヶ月半でマツムシソウの季節がやってきますね。今年こそ、ぜひご一緒したいと思っています。

..2008/08/19(火) 00:27 No.1993


No.1990 への引用返信フォームです。

名前
Mail   URL
文字色
タイトル   簡単タグ入力
添付  
フォームに保存  プレビュー      削除キー