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No.2166 への▼返信フォームです。

 ■ はじめまして
   ++ かわうそ亭      

 

はじめまして。里山というキーワードでこちらにたどり着きました。自然を愛するお気持ちが伝わるよいコンテンツだと思いました。
ただ少し気になることがありましたので、お耳障りかもしれませんがコメントをさせていただきます。
いまわたしは我が家の小さな持ち山の管理を少しずつ初めているのですが、悪気はないのは分かっているのですけれども、新しい分譲地などの住民の方が山に入って、榊や蕨や裏白などをどんどん採って行かれます。業者が根こそぎ持っていくのではないので、あまり注意もできないようですが、例えば榊は老いた両親が毎月始めに神棚に上げるために採りに行くものであり、いつも採る場所から町の人が肩に大抱えにして持ち出して行くのを見た母ががっかり気落ちしていました。
里山とは何か、という視点に、もちろん自然の景観や、循環型の環境のこともありますけれども、もうひとつ、多くの場合その里山には老いて管理が十分にはできないとはいえ、所有者がおり、無許可の立ち入りを(ましてや植生を勝手に持ち出すことを)悲しい思いで見ているということも伝えていただきたいと思います。
山に入る時は、青線、赤線などの里道を歩く以外は、勝手に踏み入ることは控えるべきでしょう。管理が不十分なら、ここはみんなのものでいいということにはなりません。たとえば、農家の畑に勝手に入って作物を勝手に持ち出すことはいけないことはわかっていても、山のものはみんなのものだと多くの方が(とくに町の方が)無邪氣に思い込んでおられるように思います。

..2012/01/31(火) 09:23 No.2166

 ■ Re:はじめまして    ++ もん      
 

かわうそ亭さま、はじめまして。
非常に示唆に富んだご意見をありがとうございます。正にご指摘の通りで、安易な里山礼賛を深く反省いたしました。

里地・里山を歩きながら地主の方々に声をかけさせていただくと、みなさんとても気持ち良く受け入れて下さるのでついつい甘えていますが、先祖から受け継いだ大切なヤマや農地を無断で徘徊したり荒らすような真似をされたとしたら、ご心痛やお怒りはいかほどかと察せられます。

こういったコンテンツを発する以上、その大前提として、農地はもとより周囲のヤマ(雑木林)を含めた全てが私有財産であること、いやそういった法的なこと以前に、地主の方々にとってそこがいかに大切な場所であるかというメンタリティについても伝えなければいけませんね。

かわうそ亭さんのブログにあった、耕作を放棄せざるを得なかった田んぼにコスモスを植えられたお父上のお話にはとても感じるものがありました。思い返してみれば、散策の途中でうかがった地主の方々の、農地やヤマへの愛着や誇りなど伝えるべきことは沢山ありそうです。

更新もままならない寂れたサイトではありますが、万が一にも良識をわきまえない不躾な行為を助長することのないよう、もちろん自身の自戒と反省を込めて、何がしかコンテンツを作ることも検討したいと思います。
この度は貴重なご指摘を本当にありがとうございました。

..2012/01/31(火) 20:04 No.2167
 ■ Re:はじめまして    ++ かわうそ亭      
 

はじめて掲示板にコメントさせていただくのに、礼を失したような内容になっていなかっただろうかと気になっておりましたが、真摯に受け止めていただき恐縮すると同時にありがたくお礼申し上げます。もんさんのつくられたフローチャートにもきちんと、そこが私有地でないかどうかのチェック項目があり、安易な里山ガイドではまったくないことは十分にわかったのですが、両親の愚痴を聞いた直後だったのでついこのようなコメントになりました。
なお、削除キーをつかっていなかったため、上のコメントがブランクのままになってしましました。重ね重ね失礼をいたしました。
今後ともよろしくお付き合いいただければ幸いです。


..2012/01/31(火) 21:26 No.2168
 ■ Re:はじめまして    ++ もん      
 

かわうそ亭さん、ご返信が遅くなり申し訳ありません。
いただいたご指摘、礼を失するなんてとんでもない。逆に私を信頼いただいたゆえのご意見と、嬉しくさえありました。

かわうそ亭さんの仰るように、私を含めた都会の人たちの、山林の所有権に対する意識が低いことは間違いないだろうと思います。
同時に、「商品価値」のあるなしを基準に物事の善悪を判断しすぎているように感じます。畑の作物やタケノコ、タラノメなどを持ち去ることには罪悪感を感じても、名も知らぬ野草を摘むことや地味な榊を刈り取ることには呵責を感じない人が多いようですもんね。

私は散策中に出会う人には努めて明るく挨拶しながら、無断で立ち入らせてもらっている事をお詫びするのですが、みなさん本当に気持ちよく接してくれます。
ある意味、大変なご苦労をしながら維持している田畑や山林や景観を、都会の人間が美しいと感じていることを、誇らしげに喜んでくれている面もあるのだと思います。

ただ、その大前提として「人としての礼節と良識ある行動」が必要なのは云うまでもないことで、それらをことさらに啓蒙しなければならないのは残念にも思うのですが、やはり必要なことなのでしょうね。

こちらこそ、今後もぜひ、よろしくお付き合いください。

..2012/02/02(木) 00:07 No.2169


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