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No.390 への▼返信フォームです。


▼ 犬どもの栄光   引用
  あらや   ..2017/04/07(金) 19:54  No.390
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 啓子はクーぺから降り立った。
 敷地は有刺鉄線で囲まれている。粗末な門柱の一本に、もう消えかけた文字の看板。
 かろうじて「寒別澱粉加工場」と読める。
 門柱のあいだには鎖がわたされていた。鎖に板が吊るしてある。
「立ち入り厳禁。倶知安田川興業管理」
 電話番号がその下に記されている。去年見たときのままだ。ひと夏だけ貸すという契約であれば、この看板はそのままにしておいたほうがいいという判断なのだろう。啓子は昨年の秋にこの看板の文面をメモしておいたのだ。
(佐々木譲「犬どもの栄光」)

小樽に戻ってきてから「寒別」や「赤井川」が舞台の小説読んでるってのもなんだかなぁ…とは思う。でも仕方ないよね。山麓の図書館はまだまだ貧弱で、こんな昔の本なんか持ってないのだから。

なんとなく、これからの私の仕事を暗示しているみたいで面白い。

 
▼ 帰らざる荒野   引用
  あらや   ..2017/04/22(土) 08:34  No.391
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「うちのことは、どうなってる?」
「お話ししましょう」
 石川の話で、馬泥棒の一件の細かな部分がわかった。馬泥棒たちはふたり組で、未明に牧場の厩舎にしのびこみ、アングロ・ノルマンに鞍をつけて乗って逃げたというのだ。虻田の町方向にではなく、北へ向かったという。北方向に原野を抜けてゆくと、札幌と函館とを結ぶ本願寺道路と呼ばれる街道に出る。善次郎と夏彦はこの本願寺道路の手前で馬泥棒たちに追いついたのだが、相手は銃を持っていた。撃ち合いとなり、善次郎は馬上で弾をくらって落ちた。夏彦も脚を撃たれた。馬泥棒たちは逃げおおせた。
(佐々木譲「帰らざる荒野」)

今度は虻田(あぶた)か…

失せ物を諦めて新品を買ったとたんに、どこかからひょいと探していた物が出てくるような。『人間像』の復刻作業が始まったなら、もっとこの事態は加速するでしょうね。楽しみ。

今は、冬からの懸案、アイリッシュの『幻の女』読んでます。



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