| TOP | HOME | ページ一覧 |


No.437 への▼返信フォームです。


▼ 虚洞   引用
  あらや   ..2018/02/03(土) 13:31  No.437
  クリックで拡大表示 ( .jpg / 37.2KB )

 云えばそれだけかも知れない。アプレと多情女。二人に変質者の代名詞を与えさへすれば、事件の本質は表面上丸く納るかもしれない。然し宮脇は〈同年代の男〉として〈絶望的情欲をかき立てた女〉として、此の二人に直接つながつていそうな気がして、死者を嘲笑しているような記事にレジスタンを感じた。アプレとは何か。戦争下に生れ育つて来た人間の、傷だらけの精神を理解しようとせず、古めかしい既成観念だけで、世人は青年を一方的に非難しようとしている。多情女とは何か。デモクラシーの看板の裏では、自由など何一つも許されていない。その中で、せめて肉体だけでも、自由に生きようと悶えた女なのだ。多情なんて軽々しく云うけれど、世の薄情者よりは、多情の方が余程尊いでわないか。
(門脇幸夫「泣きつ面」第四回)

あのガリ版刷りだった「人間像」が、よくぞここまで来たものだ! そう感じさせるのが、門脇さんの『泣きつ面(「虚洞」第二部)』でしょう。「人間像」第28号までの中でも断突の長さの作品故、ここまで引っぱって来て最後でコケたらどうしよう…(同人に与えるショックも相当だろうな…)とかなり本気で心配していました。

先ほど『泣きつ面』デジタル化、完了。心配など無用でした,。見事なフィニッシュだった! 「人間像」の同人たちは、この後、このレベルを引き受けて作品を書かなければならなくなった。武者震いですね。門脇さんの名前、第35号あたりで消えてしまうんですね。惜しいです。でも、ここまで自己や時代を突き詰めたなら、本望だったのかもしれません。



No.437 への引用返信フォームです。

Name 
Mail   URL 
Font
Title  
File  
Cookie  Preview      DelKey