| 地震停電の最中、昼の光だけを頼りに読んでいたことでも忘れられない一冊になりました。
参戦した選手たちに聞くと、ルールが七項目しかないので当然だが、立技では相手の肘関節を極めながら掛ける背負い投げも許されていた。一部の古流柔術流派が使っていた、いわゆる逆一本背負いだ。普通の一本背負いは自分が右組みだと相手の右腕を担ぐが、相手の左腕を肘を逆に極めながら担ぐものである。小林まことの人気漫画「1・2の三四郎」で東三四郎のライバル柳正紀が使っていたいわゆる柳スペシャル≠セ。 (増田俊也「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」)
地震でロスした二日間という時間の回復が先なので、いつものようにのんびり読書感想文を書いている暇がない。でも、あまりに木村の人生と時代が克明に描かれているので、急ぎ足で通り過ぎるのは惜しい。メモだけでも取っておきたい。
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