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▼ 「人間像」第64号   引用
  あらや   ..2019/12/08(日) 09:39  No.718
  .jpg / 17.8KB

二日で出来ちゃった! 「人間像」第64号のデジタル化にかかった時間、「17時間/延べ日数2日間」。現在の収録タイトル数は「1230作品」。

堪能しました。ぱらぱらと眼で誌面を読んでいた時には気づかなかった上沢氏の感情ですが、OCR〜ワープロ作業で一行一行と文字化けを潰しながら読み続けると、かなりくっきり氏のリズムや旋律を感じ取ることができました。ラストの『小樽』には感無量。その『小樽』の、ひとつ前の詩、『旅人』。

   旅人

霧の街を歩くうちに
胸の中が霧で一ぱいになった

小さな傷心に灯をつけてみたが
遙かに それらしいものが 彩づくだけだった

どこか遠くで――
それはもう僕のものではない

笛を鳴らしながら船がゆく
僕には霧を突き破る笛がない

霧が晴れるまで 待てと云う

しかし
僕のこの うすい着物は
濡れてるから 身についているのだ

 
▼ 小樽   引用
  あらや   ..2019/12/08(日) 09:42  No.719
  そして、『小樽』へ。これこそは、上沢氏の「かなしきは小樽の町よ 歌ふことなき人人の 聲の荒さよ」。

   小樽

馬糞と 電話線と 煤煙と
転ったドラム缶と 急停止のトラックと

雪解の水は街中に溢れ
土台を失った家並はガタガタに浮び
あっちへぶつかり
こっちへぶつかり
為に
鉄帯の梱包がアドレスを失って山積される

錆が流れる
その水で 顔を洗った女の眼は
みるみる真赤になって
やれ華道だの洋裁だのダンスだの



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