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No.861 への▼返信フォームです。


▼ 「人間像」第95号 前半   引用
  あらや   ..2021/10/21(木) 09:23  No.861
  10月10日より第95号作業へ入っています。平木国夫『さい果ての空に生きる(一)』、内田保夫『勝利への陥穽』、針田和明『灰とキリスト』、富士修子『回転木馬』は人間像ライブラリーにアップ済み。今日から、第95号の最高峰、蛭子可於巣『空洞に響く』に入ります。ちらっと「穂足内騒動」などという言葉も見えて、血が騒ぎます。

今、書類棚の一角を空けて、沼田流人の資料をまとめ始めています。第100号通過の辺りを目処にライブラリーの新展開があるかもしれません。

 
▼ 空洞に響く   引用
  あらや   ..2021/10/27(水) 18:29  No.862
   『長野って、アイヌの口誦文芸なんかについて解説してる、あの長野かい』と仙堂。
『聞きたいな』と堀川も。
 エミは、寄りかかる仙堂の躰を避けるように、そっと腰をソファーの端にずらした。『その有名な長野さんに対して、おまえは俗物だよ。まぎれもない俗物中の俗物だ、って。頭が禿げ六十歳を越した温厚な長野さんが、とうとう赤沼さんの罵倒に耐えられなくなって、子供みたいに大粒の涙を零してたわ』と言って、腿のあたりを這っていた仙堂の手をやわらかく押え、『どうしようもないいたずらっ子』とたしなめた。
(蛭子可於巣「空洞に響く」)

千田三四郎(=蛭子可於巣)さんの単行本の作品なら全部読んでるつもりだったけれど、なんかこれは読んだことがないな…

作業してて、深く納得。意図的に単行本からは外したのですね。「人間像」で読めればそれでいい、「人間像」で読むことに大事な意味がある、と云うべきか。「人間像」の仕事をしていて、幸運だった。

 
▼ 「人間像」第95号 後半   引用
  あらや   ..2021/11/10(水) 17:00  No.863
  昨日、「人間像」第95号作業を終えました。作業にかかった時間は「137時間/延べ日数27日間」。収録タイトル数は「1825作品」へ。

なんと一ヶ月もかかってしまった。上沢祥昭『ある文学徒集団の歴史』には教えられることも多いのだが、付随的に今まで手掛けた「人間像」を再度チェックすることになるので時間がかかるのです。今回は、第24号から第35号までを手直ししました。
見慣れないペンネームがどんどん登場して来て驚かれると思います。これは、「人間像」という一つの雑誌の中で各人が何種類かのペンネームを使い分けるからなのです。例えば、上沢祥昭氏は詩作品を発表する時は「上沢祥昭」ですが、小説には「神坂純」を使います。(昔は「冬野管」を使ったこともあったかな…)
ペンネーム一つだけを使い続けた人って瀬田栄之助氏だけじゃないかな。書きまくっていた頃は、一冊の「人間像」目次に「瀬田栄之助」の名が三つも四つも並ぶことがありましたからね。あれはあれで壮観なものでした。

さあ、第96号へ。北国は雪が積もる前にあれこれやらなければならないことも山積みで、年内の100号通過は難しい状況ですが、行けるところまでは行くつもりです。



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