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No.319 への▼返信フォームです。


▼ 空白の大涅槃   引用
  あらや   ..2014/11/04(火) 18:43  No.319
  「現存する狩猟民を研究するとそれがわかる。じつは、狩猟時代の生活が、殺伐、窮乏と思うのは、農耕に入った人類が、その足場を突き崩されまいとして作り上げた偏見以外の何ものでもない。さもなければ、たとえば日本列島に八千年以上もつづいた縄文文化が説明できない。それを、われわれは、文化の停滞というが、そうではなくて、進歩する必要がないほど当時の生活が充実していたことの証拠ではないかとね、あたしは考えているのですよ」
(荒巻義雄「空白の大涅槃」)

もう二年間くらいになるのかな。たらたらと少しずつ読みつないできた「空白」シリーズも、これにて大団円。渡島半島・大千軒岳から始まった物語(空白の十字架)が、まさかマゼラン星雲の果てで終わるとは思ってもみなかったよ。でも、いろんなことを勉強したなぁ。中でも「インド」に対する知見がぐぐっと拡張したのが嬉しい。堀田善衞の昔から椎名誠まで、「インド」本って手には取るけど結局何が面白いんだか全然わかんない、イメージ湧かないで、放り出してしまうんですね。その点、この「空白」シリーズの流れの中で登場する「インド」はじつに魅力的でした。あっ、もうひとつ。「ピラミッド」もじつは苦手でしたけど、こちらもすっきりです。

あと、もうひとつ。九月頃、噂の中島正「都市を滅ぼせ」を読んでいたんだけど、その文明史観が、上に引用したような荒巻の文明史観に似ていて、けっこうタブりながら読めたのが面白かった。「都市を滅ぼせ 人類を救う最後の選択」もなかなかすごいですよ。倉本聰が講演などでこの本に言及したらしく、図書館にも問い合わせが去年あたりから度々あったのだけど、なにせ絶版本。アマゾンで中古に1万7千円もの値段が付いていて田舎の図書館には手も足も出せないのでした。舞字社での復刊の報を聞いて、喜び勇んで発注した次第です。




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