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No.374 への▼返信フォームです。


▼ 沈黙法廷   引用
  あらや   ..2016/06/18(土) 15:07  No.374
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「無罪でしたね。警察は、そうとうに頭に来てるんじゃないですか?」
「べつに」と伊室は答えた。「送検までがうちらの仕事だった。あの判決で頭に来ているのは、東京地検だ」
「きょうは何か?」
「馬場幸太郎のところに落合千春を派遣した夜のことを、また訊きたいんだ」
斉藤は、意外そうな顔となった。
「再捜査ってやつですか?」
「違う。世間話だ」
「どういうことです?」
「あのころ、送迎係は何人いた?」
(北海道新聞 2016年6月16日/佐々木譲「沈黙法廷」405回)

あれあれ… もうエピローグに入っているのに、新展開なんでしょうか。(真相は…という展開で話を納めるのかな)

珍しく新聞切り抜きで連載小説を読んでます。けっこう楽しい一年半でした。


 
▼ 犬の掟   引用
  あらや   ..2016/07/01(金) 07:08  No.375
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「沈黙法廷」、さすがのエンディング。「64」はこの人を見習うように。(44ページまで読んで、もう面倒くさくなって止めました)

6月は雨の日が多く、溜まっていた「犬の掟」などを読んでいました。

 
▼ 山本美紀   引用
  あらや   ..2016/07/04(月) 11:55  No.376
  北海道新聞に「小説『沈黙法廷』の連載を終えて」という佐々木譲の一文が出ましたね。

 わたしはこれまで、警察捜査小説はいくつも書いてきたけれども、現実には犯人で終わらない刑事事件が少なくないことも承知していた。いつかは「犯人逮捕のあとにも続く物語」を書くべきかもしれないと考えるようになっていた。
(北海道新聞 2016年7月4日/文化欄)

これは納得。一週間溜まった新聞を切り抜くのが楽しみでした。
それとは別に、とても大事なことを言ってるので、ふたたび引用させてもらいます。

 構成とはべつに、わたしはこの小説で日本の貧困も正面から取り上げようとした。すでにこの国は衰退期に入っており、正社員としての雇用すら高望みという世の中である。若いひとたちは、結婚すらあきらめなければならない水準の収入で、不安定な生活を強いられている。この困窮の問題に目をつぶってはどんな創作活動もできない、という社会になってしまった。わたしたちはもう生活苦とは無縁の主人公たちの軽やかなラブロマンスなど、生み出す社会基盤を失ってしまったのだ。
 そんないまの日本で貧しくも必死に働く主人公の山本美紀が、読者にとっても身内であり、あるいは自分自身と読んでもらえたなら、うれしい。連載を終えて、あらためてそう思う。
(同記事)

以前、『オージー好みの村』の読書会で「佐々木譲はかつての吉村昭が担っていたような領域に入って行くのではないか」と発言して顰蹙をかったことを思い出す。でも、その発言、今でも取り消すつもりはありませんから。



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