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No.387 への▼返信フォームです。


▼ コブタン   引用
  あらや   ..2014/06/08(日) 16:29  No.387
  アイヌ文学 詳細に分析 【創作・評論】 妹尾雄太郎
「コブタン」(札幌市)37号。須田茂「近現代アイヌ文学史稿(二)」は読みごたえがあった。樺太アイヌであった山辺安之助の「あいぬ物語」(1913年)の厳密なテキスト考証から浮かびあがる成立事情やその評価からはじまり、アイヌの著者によるさまざまな著作が詳細に分析される。その一方で、それらの著者が歩んだ人生の記述も強い印象を与える。「アイヌ物語」の著者の武隈徳三郎のアルコール依存になった揚げ句に放浪の境遇となり、厳寒の中でれき死するという生涯。19歳で心臓発作で急死した知里幸恵の生涯。そうした姿から過酷な状況を強いられ、差別と闘ってきた歴史や誇りが浮き彫りにされる。須田は「アイヌ神謡集」の美しい「序」を引用して、「知里幸恵の後継者たちは、幸悪の描いた原風景を意識下に沈潜させ、それぞれの文学の新たな源泉としたのである」と指摘する。
(北海道新聞 2014年5月28日/文化欄)

私も、今、「コブタン」36号を積み重なった(すみません…)書類の中から探してきて、(一)から読み返そうとしているところです。36号を受け取った時、ああ、須田さんのライフワークがついに始まったんだなと感じ入りました。

今までになかったことなのですが、「近現代アイヌ文学史稿」が始まってからは、「コブタン」の他の作品も読むようになりました。少しずつ少しずつだけど、去年の後遺症から立ちなおってきているのを感じている。


 
▼ 須田さん   引用
  あらや   ..2014/06/24(火) 05:01  No.394
   キリスト教における「復活」とは象徴的には十字架上で死んだイエスが三日後に甦ったことであるが、キリスト教神学では、単に死んだ人が生き返ったという物理的なことにとどまらず、神の愛を知り、人間の原罪を悟り、侮い改めることによって本来の人間性を回復することである。この時幸恵が到達した「復活」の確信とは、「私にしか出来ないある大きな使命をあたへられている事を痛切に感じました。それは、愛する同胞が過去幾千年の間に残しつたへた、文芸を書残すことです。この仕事は私にもっともふさはしい尊い事業であるのですから。」と決意したことからわかるように、アイヌの人の言葉を、その文学を未来に永遠ならしむため、つまり「復活」させるために、幸恵自身を(イエスの如く)その犠牲に供するとの決意であったのではないか。私はこのような「復活」の観念を幸恵に与えたものこそ、キリスト教の最大の影響であったと考える。ゆえにキリスト教なくして幸恵の苦悩は生まれず、その苦悩なくして「復活」への思い即ち近現代を生きたアイヌの人の文学創造はありえなかったのである。
(須田茂「近現代アイヌ文学史稿(二)」)

凄いや… 知里幸恵をこういう風に描いた人、初めて見た。(小野さんや藤本さんの本には書いてあったのかもしれないが、ぼーっとしていて気づかなかった)

須田さんの描く人間には必ずこういうキラッと輝く場面があって、胸を撃ちます。

 
▼ 銀のしずく記念館   引用
  あらや   ..2014/06/29(日) 08:26  No.395
  読んでしまうと、矢も楯もたまらず、やはり行ってしまいました。知里幸恵銀のしずく記念館。オロフレ峠に入ったあたりから雨模様になってしまったけれど、それでもしっとりした気分になって、これはこれでよかった。記念館の窓から見える生家の緑がとても美しい。家族に宛てた幸恵の手紙、毛筆だとさすがに厳しいが、ペン字ならなんとか読める。弟の真志保(←弟ですよ)に「しっかり勉強しなさいよ」と書く姉ちゃんの気持ち、これも美しい。

写真は記念館にあった知里幸恵の木彫です。街の彫刻マニアとしては、撮りたくて撮りたくてじりじりしていたのですが、記念館の貴重な資料だから…やはり無理だろうなと最初は遠慮していました。でも、帰る段になって、今度はいつ来れるだろうか(小樽から室蘭、登別ってけっこう遠いんです)と思うと、つい撮影をお願いしてみました。快く許可してくれた記念館に本当に感謝しています。雨のホロベツ、よかった。重い尻をたたいてくれた須田さんにもありがとう。(記念館にも「三六号」「三七号」、置いてありましたよ)

 
▼ Re:コブタン   引用
  根保孝栄・石塚邦男   ..2014/10/17(金) 02:27  No.402
  > アイヌ文学 詳細に分析 【創作・評論】 妹尾雄太郎
> 「コブタン」(札幌市)37号。須田茂「近現代アイヌ文学史稿(二)」は読みごたえがあった。樺太アイヌであった山辺安之助の「あいぬ物語」(1913年)の厳密なテキスト考証から浮かびあがる成立事情やその評価からはじまり、アイヌの著者によるさまざまな著作が詳細に分析される。その一方で、それらの著者が歩んだ人生の記述も強い印象を与える。「アイヌ物語」の著者の武隈徳三郎のアルコール依存になった揚げ句に放浪の境遇となり、厳寒の中でれき死するという生涯。19歳で心臓発作で急死した知里幸恵の生涯。そうした姿から過酷な状況を強いられ、差別と闘ってきた歴史や誇りが浮き彫りにされる。須田は「アイヌ神謡集」の美しい「序」を引用して、「知里幸恵の後継者たちは、幸悪の描いた原風景を意識下に沈潜させ、それぞれの文学の新たな源泉としたのである」と指摘する。
> (北海道新聞 2014年5月28日/文化欄)
>
> 私も、今、「コブタン」36号を積み重なった(すみません…)書類の中から探してきて、(一)から読み返そうとしているところです。36号を受け取った時、ああ、須田さんのライフワークがついに始まったんだなと感じ入りました。
>
> 今までになかったことなのですが、「近現代アイヌ文学史稿」が始まってからは、「コブタン」の他の作品も読むようになりました。少しずつ少しずつだけど、去年の後遺症から立ちなおってきているのを感じている。

「コブタン」紹介ありがとうございます。
今後ともよろしく。




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