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▼ 幻の女   引用
  あらや   ..2017/05/01(月) 07:01  No.392
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 第二次世界大戦が終わると、それまでの戦前戦中の不幸な状態によって、海外ミステリの動向を知りたくても知ることのできなかったファンの渇望にこたえて、新しい傑作名作のたぐいがいちどにどっと翻訳紹介されはじめた。ミッキー・スピレイン、クレイグ•ライス、ニコラス•ブレイク、パ—シヴァル•ワイルド、レイモンド•チャンドラー等々、どれもみな、戦前からの巨匠たちとは大いに趣きを異にした新鮮な特徴をそなえていて、わたしのような機械的卜リックの案出に腐心していた本格主流に倦き倦きしていたミステリ•ファンにとって、とまどいよりもむしろ、胸躍るよろこびにわれを忘れさせられた印象がつよく残っている。
 なかでも一頭地をぬいて、おおげさな言い方だが、終生忘れられぬほどの衝撃を受けたのは、このアイリッシュの『幻の女』であった。
(「幻の女」解説:稲葉明雄)

アイリッシュ(ウールリッチ)を日本に紹介した第一人者、江戸川乱歩のエピソードがおもしろい。

 戦時中に反戦的の烙印をおされて、乱歩の著書はほとんど絶版を強いられ、かなり窮迫状態にあったのだが、敗戦と同時にもらした述懐がなんともユニークである。「探偵小説国のアメリカに占領されるのだから、これからはわが国の探偵小説の未来は明るくなるにちがいない」(探偵小説四十年≠謔)。
(同解説)

「人間像」の人たちもこういう時代の雰囲気の中に生きていたのだろうな…と思いながら、読了しました。


 
▼ 黒衣の花嫁   引用
  あらや   ..2017/05/05(金) 05:26  No.393
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「こゝの宛名のところへ連れて行って頂戴」

読んだのは黒沼健訳『黒衣の花嫁』。「The bride wore black」だから「黒衣の花嫁」ね。早川のポケミス、栄えあるNo.103。昭和45年8月の6版。『人間像』といい勝負の小さな活字。で、この翻訳文。

「こゝの宛名のところへ連れて行って頂戴」

1970年。私は高校三年生だったんだけど、こういう世の中をうろうろ歩きまわっていたんだ…と、本当に久しぶりに実感しました。こういうの、小樽効果? 文庫本じゃなく、堂々と1970年のポケミスが図書館蔵書に入っているのはけっこう凄いことかもしれない。

「こゝの宛名のところへ連れて行って頂戴」

読書中、なぜか頭の片隅に針山和美の『支笏湖』がありました。どうして『支笏湖』は生まれてきたのだろう。どうして針山氏は、栄えある『京極文芸』創刊号に『支笏湖』を持って来たんだろう?というのは昔からの疑問ではあったのです。

時代の風かな。

 
▼ 五瓣の椿   引用
  あらや   ..2017/05/10(水) 08:59  No.394
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山本周五郎「五瓣の椿」、読了。

アメ車と日本車くらいの違いがありましたね。トランプはなぜアメ車が売れないのか不満らしいけれど、日本には山本周五郎みたいなエンジニアがごろごろいるからね。それにしても、山本周五郎読んだの、何十年ぶりだろう。NHKのドラマは残念ながら見逃しました。



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