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▼ 石の虚塔   引用
  あらや   ..2014/12/01(月) 18:42  No.406
  http://www3.ocn.ne.jp/~swan2001/swanindex11111.html

数年前、岡村道雄氏の「旧石器遺跡『捏造事件』」を読んだ時は「怖い本を読んだ…」と思ったもんだが、この上原義広氏の「石の虚塔」に至って心がどーんと暗くなった。もはや、「怖い」どころではない。

 (芹沢)_介の長男である芹沢長介は、一九一九年(大正八)に静岡県で生まれた。
 芹沢が考古学に初めて興味をもったのは、静岡中学校(旧制)一年生の時、国史の教師大沢和夫の授業を受けたのがきっかけだった。
 まだ青年教師だった大沢は、教室に人るなり、
「今日は石器時代の話をしよう」
 と言って、木箱から石斧をいくつか取りだして机に並べ出した。少しでも生徒たちの興味を引くために、石器の実物を持ってきたのだ。
 芹沢が石器を手に取ってみると、ひんやりとした石の感触がした。たんねんに磨かれてつるつるになった表面、よく研いで光っている刃先を見て、芹沢は一瞬にして虜になり、それをきっかけにして太古の歴史の魅力にとりつかれるようになる。
(上原義広「石の虚塔」)

昔、日本の中学校や高校のどこにでもあった光景。あの日から、どこをどうまちがって私たちはこんな世界に出てしまったのだろうか…

――かもしかみち
深山の奥には今も野獣たちの歩む
人知れぬ路がある。
ただひたすらに高きへ高きへと
それは人々の知らぬ
けわしい路である。
私の考古学の仕事は
ちょうどそうした
かもしかみちにも似ている――
(藤森栄一「かもしかみち」)

明日、職場に行くのがちょっとつらい。私の中にも「石の虚塔」のかけらがある。




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