| 「ラスト・ミッション」、おもしろかったです。(ま、「図書館法規要覧」を美術館に飾るセンスには苦笑いしたけど…) 観て、去年の今頃、「図書館資料デジタル化のこれから」を書いていた頃をちょっと思い出した。
スマホの普及が人間の生活様式や思考形態を変えたことは間違いありません。「これから」私たちは、驚くほどの低知能人間、言語や感情表現能力の壊れた人間を日常的に相手にしなければならないことになるのは確実だと覚悟しています。 図書館人の間にも、スマホにまつわる文化(?)に嫌悪感を抱く人は意外と多い。(私もその一人かもしれません) ただ、そのことと「図書館資料デジタル化」は、ちょっとちがう問題なのです。私が「図書館資料デジタル化のこれから」を書いているというと、お前まであっちの陣営に下ったのか!みたいな反応を同世代の図書館人から受けることが何度かありました。これがけっこう堪えた。 感覚的には、わかる面もあるのです。高度成長期のテレビの普及に対して、「このままでは日本中の子どもがバカになってしまう!」と危機感を抱いた図書館人が愚かだったとは思わない。八十年代のパソコンの普及・進化に対面した図書館人が、「コンピュータは図書館業務になじむ・なじまない」の大論争をしていたことを時間の無駄だったとは思わない。
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