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No.582 への▼返信フォームです。


▼ 前田克己氏   引用
  あらや   ..2018/04/11(水) 18:22  No.582
  前田克己氏の著作権継承者の方から〈後志風土記〉掲載の許諾を得ました。まずは、かねてより準備していた「京極文芸」連載の『後志風土記』をアップしています。

後志風土記(一)/京極文芸 第三号(昭和五十年三月)
  明治部落騒動記・性の神々・羊蹄夜話
後志風土記(二)/京極文芸 第四号(昭和五十年十二月)
  墓碑銘由来・曲馬纆之碑・馬頭さん
後志風土記(三)/京極文芸 第五号(昭和五十一年六月)
  富士の見える開拓地 (山梨団体苦闘史)
後志風土記(四)/京極文芸 第六号(昭和五十二年一月)
  幻の魚・テクンベクルカムイ・よたかの思い出・ある開拓夜話
後志風土記(五)/京極文芸 第七号(昭和五十二年七月)
  アスパラガスのふるさと ―二つの発祥碑をめぐって―
後志風土記(六)/京極文芸 第八号(昭和五十三年二月)
  レルヒ中佐の羊蹄登山
後志風土記(七)/京極文芸 第九号(昭和五十三年八月)
  草相撲の人々
後志風土記(八)/京極文芸 第十号(昭和五十四年四月)
  冷水峠・流送・竹山
後志風土記(九)/京極文芸 第十一号(昭和五十四年十一月)
  野の神々
後志風土記(十)/京極文芸 第十二号(昭和五十五年五月)
  山スキーの唄
後志風土記(十一)/京極文芸 第十三号(昭和五十五年十二月)
  飛行機の飛んだ日
後志風土記(十二)/京極文芸 第十五号(昭和五十七年四月)
  旧会津藩士ここに眠る


 
▼ 曲馬纆之碑   引用
  あらや   ..2018/04/14(土) 11:29  No.583
  クリックで拡大表示 ( .jpg / 69.6KB )

初めて『曲馬纆之碑』(「京極文芸」第四号)を読んだ時の興奮を今でも憶えています。次の休日が待ち遠しく、休みの朝、直ちに寿都の法界寺に走ったもんです。そういう威力が前田さんの書いたものには確かにある。
京極文芸同人の間でもかなりの話題になったらしく、「もう一息手を入れれば、ほとんど小説」という声が続出したそうです。
でも私は思うのですが、前田さんの書いたものは、もう一歩の手を誰も入れることができない作品構造なのではないでしょうか。できると思ったら、手を入れてみるといいのです。きっと不細工な作品になってしまうから…あなたにそっくりな。
ある種、〈前田克己〉という人は〈吉村昭〉と同じ資質に感じます。吉村昭も対象にどんどん近づいて行きますが、前田克己氏も必ず対象へ足を運ぶ。じっと見る。耳を澄ます。何かが聞こえる。そこに生まれた一瞬の啓示をそのまま文章に書きとめるのです。こういう文章は手強い。その場にいなかった人はもちろん、その場にいても、聞こえない人には聞こえない。

 
▼ 洞爺丸台風   引用
  あらや   ..2018/04/14(土) 15:04  No.584
   また、あの番組で、浜中の厳島神社に風神として併祀している小祠の扉を開いて、中の御神体が手に鎌を持っている御姿を放映した。
 そして、あの昭和三十九年の洞爺丸台風の最中に、浜中の村上さん老夫妻は、二本の竿の先に鎌をくくりつけて地上に立て、風上に向かって必死の大声で神を呼び、風の鎮めを祈ったことも語られていた。
(前田克己「後志風土記」/野の神々(三)風神さん)

やー、凄いわ。

今、余市豆本版『後志風土記』のデジタル化作業中なんですけど、思ってもみないところで思ってもみない話に出くわす。何度も読んでいるのに… すいません、ここに「洞爺丸台風」の記述があったなんて全然知らなかった!

『人間像』第32号の発行は、昭和29年11月。そう、洞爺丸台風の直後なんですね。編集後記で針山氏もこのことに触れています。洞爺丸台風、木田金次郎の絵をすべて燃やし、『飢餓海峡』『虚無への供物』などの名作を世に生み出した。私も個人的に大変興味を持っているテーマだったので、第32号の折に触れたいと思ってはいたのだが… 前田克己氏に一本とられました。いやー、凄い技。

 
▼ ♪ 十一州の鎮めなる…   引用
  あらや   ..2018/04/16(月) 18:45  No.585
   私たちは熊がいなくなったので安心して歩き出した。それでも母は心配であったのか、忠次に私を背負わせて、みんなで大声を出して歌をうたって行こうと言った。たしか「十一州の鎮めなる…」という歌が出だしの北海道歌であったように思う。
(前田克己「続・後志風土記」/熊と卵買い)

〈後志風土記〉の三点、今日、ライブラリーにアップしました。

『続・後志風土記』の最後の最後でこの話を持ってくるところが前田さんなんですね。感じ入った… 涙が出たよ。

自分で言うのも何だけど、いい仕事をしたと思う。こういう〈後志〉をどこか心に残しておかなくては、私たちは何が私たちなのかわからなくなってしまうから。



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