| TOP | HOME | ページ一覧 |


No.665 への▼返信フォームです。


▼ 東京支部   引用
  あらや   ..2019/04/29(月) 09:03  No.665
  .jpg / 77.6KB

「人間像」第50号作業、昨日ワープロ段階を終了。今日からデジタル化に移って、なんとか「平成」のうちに50号通過を果たせそうです。(まあ、たいした意味はないんだが…)

記念号だからか、久しぶりに同人の写真が。お、東京支部に仙台の渡部さんが参加しているぞ。嬉しそう。


 
▼ 御園本部   引用
  あらや   ..2019/04/30(火) 17:14  No.666
  .jpg / 43.8KB

いやー、「平成」ぎりぎりの勝負でした。ページ数は第48号と同じ150ページ前後だから、あの時と同程度だろうとタカをくくっていたのだけど、なんか、50号記念の一人一言的な祝賀構成はキツかったな…(第48号は平木氏の『青の軌跡』がどーんと一本だったから単純明快だったのね) なにはともあれ、「人間像50号」おめでとうございます。自分の28の時を思っても、針山和美28歳にしての『百姓二代』、「第50号」には感じ入った。

御園「人間像」本部、いかにも昭和の教職員住宅っぽいですね。

 
▼ 「人間像」第50号   引用
  あらや   ..2019/04/30(火) 17:19  No.667
  .jpg / 43.2KB

「人間像」第50号作業、完了です。デジタル化にかかった時間、なんと「108時間」。延べ日数は「18日間」でした。(けっこう長びいているとは思っていたが、108時間とは…) 現在のライブラリー収録作品数も「1008タイトル」になりました。ついに千タイトル越えね。

第50号には飛ページで『同人素描』というコラムが設けられています。50号の到達地点がわかりやすいので、ここに纏めて掲載してみます。

 同人素描 @
 編集発行者の針山和美は田舎の小学校教員である。代用教員がふり出しの彼は、他人が一年か二年で取る二級免許状という奴を、九年間もかかってやっと取った。その他のことも推して知るべしである。気の長いのが生まれつきの性分なので、彼にまかせて置く限り、「人間像」も気長につづいて行くに違いない。主な作品は放任、或る神話、反抗期、七面鳥と青い鳥、百姓二代など。
 渡部秀正も創刊当時からの同人である。まだ高校時代から小説をかき、短歌を作って来たが、福助商事のセールスマンとなって仙台へ渡ってからはあまり書いていない。まだ二十六才という若さで、これからが働きざかりである。作品はのこされた者たち、セールスマン物語、霙、氷の橋などあり、その庶民的情緒が持味であったが、最近はあまり良いものを書いていない。

 
▼ 同人素描 A〜B   引用
  あらや   ..2019/04/30(火) 17:22  No.668
   古い同人にはもう一人上沢祥昭がいる。今まで三回の詩特集号ですでに百篇にあまる詩を発表しており、特に北海道の暗い冬を歌った作品には良いものが多い。また彼は神坂純の別名で小説も幾つか発表して来たが、奇をねらった失敗作が多い。柾子の愛、急流に棹さす人々、誤算など。
 朽木寒三は現在千葉に居り、東京につとめてはいるが、少年時代を北海道(倶知安)で送った。現在「同人通信」の編集、印刷を一手にひき受けており、本誌にはなくてはならない働き手である。雑事ばかりでなく、軽妙な技巧で特異な味を見せる作品の数も多い。切火、夜更けの部屋、徳四郎の恋、失なわれた世代、棒杭、放れ路の夏、暗い旅路など。
 福島昭午は針山とは中学時代の同期生。職業も針山同様教員であるが中学校の方である。生徒の信頼は絶大である。最近は作文の研究発表などにかり出され多忙であるが、そのために小説の方がおろそかになるのではないかと心配するものもある。どちらかといえば寡作の方で、施浴、妥協、地獄谷など。本号の「たんぷく物語」は連作の由である。
 入会順に次は内田保夫である。私電の運転手である彼は、すでに何人かを引っかけた経歴があるらしい。殺人ではなく不可抗力によるものであるが、やはり気分は良くないと実感をもらす彼である。作品は轢死、歪んだ絆、異端者、断層など社会正義感に立ったものが多い。まじめなことも人間像随一である。
 佐々木徳次はガス徳さんという愛称をもっている。大阪ガスにつとめ、いかにも庶民らしい感じが招いた愛称であるが、作品の方は中々こったものが多い。最初詩をかいていたが、詩では描き切れないものを小説に求めた。オイデプス物語、テバイ炎上などの歴史小説、中古外套、イノックの家、影絵の男など。
 辻井彰夫は日本の北端稚内で高校教師をしている。演劇部を指導している彼は発表を控えて多忙をきわめているが、多忙の割に今年は二作目の発表である。虚構がうまいというのが仲間の風評であるが、漁民を扱ったものに良いものがある。小手繰の村、石の部屋、死んだ春、群来など。
 平木国夫は長篇型の作家である。米軍撤退に件い通訳を失業したが、失業手当のあたるうちは作品を書くという芯の強い男である。借家法、秘伝、テリア・ロン、青の軌跡すべて長いものである。せっかくの技術がバック・ボーンの弱さのために迫力のないものにしているが、中間小説の書き手としては本誌随一である。もう少し何かほしいというのが仲間みなの一致した見解である。週刊新潮に「ノンコロさん一代記」を発表された。

 
▼ 同人素描 C   引用
  あらや   ..2019/04/30(火) 17:25  No.669
  .jpg / 55.4KB

 白鳥昇は鉄道の建築技師、本誌としては最も年齢の若い同人の一人であるが、現在はカミュにとっくんで汗だくである。小説はまだ固定せず、彼自身の言を借りれば実験小説に意をくだいている。虚実の美と悪と、ぺんぺん草、一坪半の限界、背徳の掟など一作一作毛色が違っている。
 丸本明子は神戸元町に喫茶店「DON」を開いている。女の同人は大てい長続きせず去った人が多かったが、彼女だけは例外だった。けなされても、くさされてもへこたれないで一作一作充実したものを書くようになった。技術も一作ごとに向上し、男共を圧倒している。シチュエーション、夜道、噴水、風が吹く、復讐その他作品も多い。最近詩集「綱渡り」を上梓した。

 
▼ 同人素描 D〜E   引用
  あらや   ..2019/04/30(火) 17:28  No.670
   土肥純光は平木と朽木を加えて二で割ったような存在。あまり長いものはかかないが、どんな話でも小説にできる技術は平木と共に双璧をなす。それが却ってどの作品をも小つぶなものにしてしまう傾向があり、何かよい題材を与えてみたいものだ。多作な方で、殆んど毎号出品している。炉あかり、花火、青い翳、残されたものなど。
 岡本満智子は大阪港中学の教員をやめて郷里岡山放送局のライターとなった。まだ作品は日の丸の旗、ミスターレインに今号のものだけだが、思想性のはっきりした作品を書いている。現在百数十枚の「雨の中」を書いている。
 北原健治はまだ旧作一篇を発表したきりで、すべては今後の活躍にまつほかない。利子の場合。
 小野静子はまだ二十才の若さであるが、その作風はごらんの通り。どんな方向に発展するかたのしみな一人だ。
 千田三四郎は北海道新聞東京総局につとめている。総選挙、アジア大会などに忘殺され作品はまにあわなかったが、こんごの活躍に期待してほしい有力な同人の一人である。
 同人から一時会員になっているものに、門脇幸夫、金沢欣哉、村上英治などがいる。門脇は労組の委員長をして居り、その思想性のはっきりしていることは作品を迫力あるものにした。虚洞、泣きっ面などすぐれたものを発表しながら、その役職の重みから一時会員になっている。こんどの「妊婦」は旧いものである。金沢は積丹半島の郷里にいた頃はよく書いたが、後記にもかいてる通り就職後は忙殺されて書いていない。門脇同様思想に重点のある作風で、年の瀬、一ぱい船、カネの家、後流など良いものを多く発表した。カンバックが期待される。王朝の戯画、イエスの生家にての村上英治は療養中の身であり、来年辺りはカンバックできそうである。中々よいセンスの持主である、他に中谷和介、清瀬康正、山本義雄がいるが、中谷の他はあまり書かない。会員佐藤政太郎は随筆を一篇かいたきりで、この三月結核で死去した。



Name 
Mail   URL 
Font
Title  
File  
Cookie  Preview      DelKey