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No.682 への▼返信フォームです。


▼ スクラップブック   引用
  あらや   ..2019/05/21(火) 10:29  No.682
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針山家からお預かりした資料の中に一冊スクラップブックが混じっていました。去年、借用書を書く際に全ての資料にざっと目を通していますが、その時の印象では、「人間像」評や同人情報などを取り上げた新聞記事などの針山氏用スクラップという印象でした。切り抜きは新聞記者や北海道文壇の大御所たちが書いたものが主なので(別段針山氏の作品が載っているわけではないので)後まわしにしていたのですが…
今回、『文章倶楽部』第四号の針山氏入選作品が切り取られているという事件があったおかげで、今一度、お預かりした資料類を細かくチェックしてみようと思いました。なにか、書類束の間にでも切り取られた一枚が挟まっているかもしれない。

すると、あったのです! スクラップブックの先頭部分に。


 
▼ 敷布団   引用
  あらや   ..2019/05/21(火) 10:32  No.683
  .jpg / 76.8KB

これが該当部分です。(掲示板の画像処理の関係でこれ以上大きな画像にできなくて、ごめん…)

先頭数ページに亘って、若い頃の針山氏の書いたものがまとめられていました。ただ、ご覧の通り、半世紀以上は前のスクラップブックです。セロテープは完全に劣化して黄色いシミをつくっています。ページを捲るとぼろぼろ剥がれてくる。紙も元々が新聞紙やガリ版用のザラ紙ですから、縁の剥がれた破片がコピー機の中に入って故障の原因になるんじゃないかとかなりビクビクもんでした。でも素人ではないですからね。資料に致命的なダメージを与えることなく、必要部分のコピーは一昨日終了しています。早速デジタル化を急ぎます。

 
▼ 倶知安原野   引用
  あらや   ..2019/05/21(火) 10:36  No.684
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スクラップブック本体とは別に、本の間には様々な書類や冊子類が挟まっていました。その中には、『倶知安原野』と題された未発表原稿もあります。(未完の小説のようだ…)

このような「作品」については、作者の名誉や著作権継承者の意思を尊重して公開の判断をしようと考えています。『三年間』をデジタル復刻した現在の力量をもってすれば、技術的には二日間くらいで作業は完了しますが、それ以前に通さねばならない筋があると考えます。

 
▼ 創作文集「未来」   引用
  あらや   ..2019/05/21(火) 10:44  No.685
  .jpg / 45.9KB

今回かなり細かく中身を見たのでいろいろな気づきがありました。例えば、この共和村立学田小学校5・6年の創作文集『未来』。なんと、〈創作〉文集なんですね。〈創作〉とは「文章倶楽部」風に云えば〈小品〉にも当たる概念でしょうか。

共和町の学田(がくでん)小学校は、針山氏の京極小学校勤務のひとつ前の赴任校にあたります。この学田時代に、針山氏は『作文年間指導計画』という40ページの冊子をつくっています。1年生四月の〈口頭作文〉に始まり、毎月の課題をこなして6年間、最後の6年卒業の三月では〈創作文集〉が完成!という、それはそれは緻密で周到な文章教育計画ではあります。おそらく、文部省学習指導要綱(作文)の陳腐な技巧指導に対抗しての、作家でもある針山先生の大奮闘といった構図と思いますが、まさか実際に学田小学校で〈創作〉の実践が行われていたとはちょっと驚きですね。

この〈創作〉実践例がもうひとつあります。それが『京極文芸』第14〜15号に載っている「京極小学校お話クラブ」。じつに一人1ページを使って14人の京極小学校5・6年生の〈創作〉作品を載せています。いや、なかなか壮観。北海道に同人雑誌は数あれど、小学生の作品を載せたのは『京極文芸』くらいではないだろうか。『京極文芸』は第15号が最終号なのですが、そのラインナップがある意味凄い。阿部信一氏の『百姓の子』(名作『屠殺』の先駆形)があり、前田克己氏の連載『後志風土記』(最終回は『旧会津藩士ここに眠る』!)があり、そして「京極小学校お話クラブ」ですからね。いや、堂々たる針山氏京極時代のフィナーレだ。

著作権の関係もあり「京極小学校お話クラブ」のデジタル化は諦めていたのですが、なにか『未来』の登場によって、今一度頑張ってみようか…という気運になっています。日本教育史には「綴り方運動」という流れもあり、そういう方面からのアドバイスも聞いてみたいところです。



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