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Name: 田中
Date: 2007/12/30(日) 18:18
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Title: ご質問
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はじめまして。お稲荷様についてお聞きしたいのですが、お稲荷さまはご利益が大きい反面中途半端に信仰したりお礼をきちんとしないと祟りがあると聞いたのですが本当でしょうか? どうかお教えください。
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Name: 宮司
Date: 2007/12/30(日) 20:36
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Title: お稲荷さまについて
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田中さま
こんばんは。 お稲荷様については、よくそのような話を耳にします。 しかしながら、特にお稲荷様がそういう”おろそかにすると祟りがある”という神様ではないと、私は思っています。
お稲荷様は神社では、京都の伏見稲荷大社が総本元です。 お寺さんのほうでは、豊川稲荷が中心と思います。 「お稲荷さま」には、実は神道と仏教との二種類の神様が居られるのです。
神社神道のほうの、稲荷神社のご祭神は「宇賀之御魂之神(うかのみたまのかみ)」という、農耕の神様です。老人の姿で、稲束を担いでいる姿で表される場合もあります。よく”キツネの神様”のように言われますが、それは間違いです。 農耕、特に稲作の神様ですから、農家の方々はよく田んぼや畑の角に祠をお祀りしています。
祟り云々という逸話は、もしかしたら仏教のほうのお稲荷様に由来するのかも知れません。 豊川稲荷の神様は「だき尼天」という、インドの民間信仰に発する神様で、人の死を半年前に予知してその心臓を喰らうとされているそうです。
”おろそかにすると祟りがある”云々という話は、もしかしたらそういう恐ろしげな伝承や、キツネを裏切ると怖い、というような印象から生まれたものなのかも知れません。
しかしながら、家に祠をお祀りしてご利益ばかりを求めておいて、生業がうまくいったら神様はほったらかしで振り向きもしない・・というのでは、お稲荷様に限らずどの神様も怒るとは思います。
”感謝の気持ちを常に忘れるな”、という戒めがこの祟りの話にはあるのではないでしょうか。
文章が長くなり失礼いたしました。 良いご質問をありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。 初詣のご参拝、お待ちいたしております。
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Name: 田中
Date: 2007/12/30(日) 21:24
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Title: Re:お稲荷さまについて
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お返事ありがとうございます。 大変、参考になりました。
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