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Name: にゃんこ
Date: 2008/05/14(水) 02:45
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Title: 神輿の御霊入れについて
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宮司様こんにちわ!! いきなりなんですが、御神輿の御霊入れの儀式についておたずねしたいのです。 御神輿に御霊さまを入れる際、どのような祝詞をとなえてらっしゃるのですか? 教えてください!
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Name: 宮司
Date: 2008/05/15(木) 23:33
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Title: Re:神輿の御霊入れについて
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にゃんこ様
今晩は。 御神輿の御魂入れとは、神輿の中に幣帛を納めて、ここに大神様にお出ましを願う祭儀です。
祝詞はその旨を申し上げる訳です。 祭儀の中で、祝詞とは別に降神の儀を行ないます。 この時、鼻音(神様にだけ聞こえるように微かな声で唱える作法)で降神詞を奏上します。 降神詞の詳細につきましては、申し上げられないのです。 どうか、ご了解願います。
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Name: 宮司
Date: 2008/05/16(金) 10:32
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Title: 宮神輿はもっと重儀。
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昨日、書き忘れました。
神輿には各町内で維持している「町神輿」と、神社が主体となって渡御する「宮神輿」とがあります。
上記の御魂入れの作法は「町神輿」のものです。 (詳細は神社によって異なると思います。) 「宮神輿」となると、これは祭儀としてはかなり重いものになります。 神社によっては御分霊を御遷し申し上げる、遷霊の儀を行なうというところもあります。 祝詞や作法も秘儀とする神社もある訳です。 また宮神輿の渡御は特に「奉輦(ほうれん)」と呼び、あまり激しく暴れないように担ぐ、という神社も多いと思います
話は横道に逸れますが、御神輿に関するお訊ねなので・・
ちょうど今日から浅草で三社祭が開催されます。 去年の宮神輿の渡御で神輿の上に乗った人がいたことから、今年の宮出し宮入りは中止になりました。 神輿の上に乗るのは神明を侮辱する行為であることはいうまでもありません。 長い間、それが看過されてきたのは残念なことです。 しかし神職や心ある町の氏子さんらは皆、苦々しい思いでその光景を見てきたのも事実です。 ついに去年、上に人が乗ったために担ぎ棒が折れるという事故が発生し、それを機に人が上に乗ることを厳禁とした訳です。 今年の中止は、止むを得ない事と私も思います。
神社の神輿は「御輿」ではなく、「神輿」と書きます。 「神様」がお乗りの「お輿」という気持ちを、担ぎ手の方々は心に留めて頂きたいと思います。 またその事に、どうか誇りを持って頂きたいと思っております。
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Name: にゃんこ
Date: 2008/05/16(金) 14:05
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Title: ありがとうございました!
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宮司様、丁寧なご回答ありがとうございました。 わたしの身近な御神輿は「町神輿」であることが、はじめて分かりました。(氏神様は厳島神社系です。) 子供のころから、その神社はかくれんぼしたり散歩したりと愛着深い場所でした。地元に帰省すると必ず行く場所です。なんだか、ひいおばあちゃんがいるお家、というような懐かしいやさしい気持ちになります。 神社さんを訪れるといつも神様の存在をひしひしと感じます。 とても、じーんときます。 そんなわけで、わたしも御神輿に乗っかる行為は許せないです。 神様に対してとても失礼ですよね! うちの町ではそんな行為はご法度です。以前、浅草のことをニュースで見ましたが、うちの町の青年団も「ありえれん!」と絶句しておりました。 わたしは、四国の住人なのでまだ、氷川神社さんの参拝はかなっておりません。そちらに、いける機会ができたら、ぜひ氷川の神様にお会いしたいです。
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Name: 宮司
Date: 2008/05/16(金) 18:29
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Title: 投稿、ありがとうございました。
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にゃんこ様
御神輿のことは、まだこの掲示板に投稿がありませんでしたので、今回のご質問はとても助かりました。 良いご質問をありがとうございました。
ところで、ペンネームからお察ししますと、猫を飼ってらっしゃるので? 我が家にも一匹、三毛猫がおります。 関係ない話ですが・・・。
どうぞご近所までお越しの折は、是非お立ち寄りください。 お待ちしております。
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Name: にゃんこ
Date: 2008/05/17(土) 01:04
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Title: Re:投稿、ありがとうございました。
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こちらこそ本当にありがとうございました。 はい、御察しのとおり、招き猫級の福ふくした猫を飼っております。(すごい、ぶーちゃん、なのです・・・) 三毛猫とは!珍しいですね!!かわいいですよね!うらやましいです。 ぜひいつか参拝させていただきます。 氷川の神様はスサノオノミコトさまですね、実はわたし、スサノオノミコトのファンなんです。去年は出雲の須佐神社へ参拝にいきました。
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Name: 禰宜
Date: 2008/05/18(日) 16:47
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Title: Re:投稿、ありがとうございました。
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突然ですが、最後の所に感銘を受けます・・・少し便乗させて頂きます(笑)
にゃんこ様は古事記をお読みになったことはおありでしょうか?あまり身構えないで、お茶でも飲みながら「壮大な“物語”を読む」くらいのつもりでお読みになると、楽しめると思います。
須佐之男命は私も大好きなのです(笑)。「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」の御唱は有名ですが、古事記の中で登場する名台詞が沢山あるのです。 特に、大国主命と黄泉の国でのやり取りの最後に「下つ磐根に宮柱太しき立て 高天原に千木高しりておれ この奴!」『地の底の国に届くくらい深く柱を立て、高天原(天上界)に届くくらい立派な千木(神社の屋根の両端に立っている細い木)を屋根に据えてそこに住むがよい、こやつめ!)と言うセリフが大好きです。
実は黄泉の国でいろいろと試練を課せられた大国主命でしたが、その試練を乗り越え(実は裏工作のようなものもいろいろあるんですが(笑))た大国主命をとても愛おしく思うようになった須佐之男命の感情がとてもよく現れているセリフなのではないとか思っています。娘を取られてしまった悔しさと、娘を託してもいいかもしれないといった感情と、試練を乗り越えた大国主命を認める親の気持ちが渾然一体になって出たセリフなのかなぁ、などと想いを巡らせてしまいました(笑)。 なんとなく人間臭さがあって、古事記の中で私が一番好きなセリフなのです。
是非、HPのコラムにある「記紀の薦め」もご一読ください!
以上、飛び入り失礼しました。
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Name: にゃんこ
Date: 2008/05/19(月) 12:20
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Title: 禰宜さま、ありがとうございました。
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禰宜さま、こんにちわ!! わざわざありがとうございます。 わたしも、スサノオノミコトの神様なんだけどなんだか人間臭い、かわいらしいところが大好きなんです!! きっと天照大神もそんなスサノオノミコトだから色々しでかしてもかばってあげちゃってたんじゃないでしょうか・・・ もしかすると、近所にスサノオノミコトのようなおじさんがいたら、「なんか憎めない人ね」と、見守ってしまいそうです。 大胆かつ豪快、かつポイントは外さない(オロチ退治とか)その上すてきな「八雲立つ」の歌、そして禰宜さまのおっしゃる通りオオクニヌシに放った餞のおことば!!(ほんとにこのセリフには感銘を受けます)ほんと、魅力的度ナンバーワン神様だと思います。 なんだかまた古事記を読み返したくなりました。 これから「記紀の薦め」ご拝読させていただきます。 ありがとうございました。
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