Title: Re:仏滅に
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母親さま
こんにちは。 七五三詣り、おめでとうございます。
仏滅の日でも良いのか?というお問い合わせですね。 まず、結論から申し上げますと、これは何も障りはありません。
次の月にしたり、来年に延ばす必要など、全くありません。 ただ本来11月15日の行事ですから、六曜に関わらずこの日に行なうのが相応しいと思います。 近年では15日が平日になることもあり、その近辺の土日曜日に神社に詣でるご家族が多くなりました。 七五三は”11月の風物詩”でありますので、その季節になさるのが良いでしょう。 9月頃からお参りにおいでになる方も居られますが、やや季節外れの感があります。あまり季節が外れる場合は祝詞の文言を”身体健全”に読み替えておこなうことになります。
六曜について、少々説明いたします。 大安、仏滅、先勝、先負・・などの六曜は、いうなれば旧暦の曜日です。 現在の暦の日、月、火、水・・という曜日(七曜)と同じ類の項目です。 大安が吉日で、仏滅が良くない日、というような考え方は実は戦後しばらく経ってから、主に建築業界から言われるようになったものなのです。地鎮祭や上棟祭の日取りを決める際に、判りやすく単純明快なので便利が良かったのかも知れません。
「大安」はいかにも縁起のよさそうな字面ですし、「仏滅」は仏事や滅亡を連想させるようなところがあるかも知れません。 昔の人はそれを”紅茶占い”程度に考えていたそうです。 あまり深い意味を求めてはいませんでした。 むしろ、”十二直”や”二十八宿”という暦の項目を重視していました。 こちらには「井戸堀に吉」とか、「帯ときに吉」とか「旅立ちに吉」とか、吉凶を占う事柄がたくさん書いてあります。 暦にはその他、”一粒万倍日”や”不成就日””三隣亡”などもあります。
暦をよくよく眺めてみますと、六曜が「大安」であっても、十二直や二十八宿では「この日はすべて悪ろし」となっていたり、”不成就日”だったりすることもある訳です。
一番の吉日というのは、ご家族が全員揃って、神社にお参りできる日です。 全員集まれる日を確認しておいて、その中で”お日柄としてベターな日”を選ばれるのが”吉”でしょう。
大安、仏滅だけにとらわれる必要は全くありません。
ご参拝をお待ちいたしております。
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