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小淵沢の雛飾り創作グループが各地の雛飾りを見学するツアーのドライバーとして、この時季に出かけるようになって5年目になった。
今回は、これまでで最も遠い静岡県袋井市にある可睡斎という仏閣である。初耳だったが、調べてみると、知らないのが恥ずかしいくらいの曹洞宗の名刹であった。
家康の時代、登城したこの寺の和尚が、こっくりこっくりと居眠りを始めたのだとか。
「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚 、睡る可し」
という、なかなか楽しい故事により、いつしか「可睡斎」との名前が付いたそうな。これはいいなあと感心、しかしドライバーとしては可睡では困る。
雛飾りは圧巻の展示であった。建築の規模もすごい。敷地は10万坪もあって、隅々まで巡ると4時間もかかるという。我々は、雛飾りを見て回るだけであったが、それでも、途中、これもすばらしい精進料理をいただく時間を入れて、3時間も滞在することになった。
日帰りでこんなところまで行けたのも、中部横断道と第二東名のおかげである。可睡斎には、秋葉山から遷座した秋葉三尺坊大権現も祀られている。秋葉山は、この北25キロくらいにあって、これなら、日帰りでは忙しいとしても、1泊して登るなら余裕がありそうだ。
山旅の候補に挙げておこう。
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