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愛知のRさんは、なんと15年ぶりのご来館である。もう20年も前、まだ木曜山行が始まって間もないころに数回ご一緒もしていて、私の担当した『山梨県の山』などのガイドブックにはいまだにモデルとして登場してもらっている。
当時20台半ばだったのが、その後結婚やら子育てやらで、山梨くんだりまで山歩きに来るような余裕はなかったということであろう。
天気が危ぶまれたが、かなりの雨脚も夜明けにはやんで、天気は一気に回復するらしい。それにしても、この寒い冬だというのに、しかも夜に雨になるとはめずらしい。
どこか近場でいい山はないだろうかと思案、天気が回復するなら中山がよかろうと思った。ここのところ、中山は台ケ原から歩くことばかりで、武川側から久しく歩いたことがなかった。そこで、自分の興味もあって萬休院の奥へと入っていったら、これが浦島太郎、しばらく行かない間に大造成がされていて、まだ多くの重機が動いていた。かつてあった道もすっかりなくなっていて、造成後にはまた復活するのかもしれないが、初めての人だったら登山道に行きつくまでにとまどうだろう。農地として使われるにしても、おそらく近代的なハウス農場ではないだろうか。
風の強い日だったが、それだけに、まだまとわりついていた雪雲が次々に吹き飛ばされて、新雪で真っ白になった峰々が次々にお出ましになったのは上出来で、絶好の中山日和となった。
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