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犬棒カルタではありませんが、今回の3人のメンバーのうち、2人が戌年ということで、密かに期待はしていましたが、犬棒カルタのご利益か、見事!大きな棒にぶち当たりました。
苦節5年とやら……今回が3回目の「冷山黒曜石探訪」でしたが、ヒントを得て、確信を持った師匠の目と勘に狂いはなく、ほぼまっしぐらに目的とする現場に辿り着いたのです。
笹の原や北八的な苔と原生林を縫って進みましたが、踏み跡もどきやシカ道以外には何も無いので、見当をつけて入ったとしても、普通であれば右往左往迷うことは、必定かも知れません。
過去2回はもう少し高い東側を探っていたことも分かりました。大石ゴロゴロの涸れ沢を渡る際に、ぬるぬると滑る石に足を取られて、前のめりに倒れこみましたが、何ごともなく無傷で済んだのも、縄文人と黒曜石のご加護の賜物だったのかと。
肝心の黒曜石露岩は、バス1台分どころか、3台を重ねた程の高さで、横幅も全体では10m余。間に生えた樹も大きく育ち、全体が厚い苔と崩れた土砂に覆われて、ところどころに露出している黒曜石が、陽射しに反射しなければ、誰しも気が付かないであろうという現場でした。
師匠も紹介しているとおり、黒曜石の質としては上物では無いようですが、帰途立ち寄った横谷峡の大瀧神社の御神体黒曜石をご参考にご覧ください。昭和16年に遠く冷山から、困難を極めながら人馬で曳航したと、説明されていましたが、これも黒曜石銀座ならではの珍しく貴重なものだと思います。
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