ロッジ山旅 掲示板&山行記

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 星ヶ塔    ..山旅     返信
      2023/07/07(金) 09:20  No.6738
 
 
「星ヶ塔」という印象的な名前は、手塚宗求さんが監修していた昭文社の地図にあったので知っていた。国土地理院の地形図には記載はない。昭文社の地図は縮尺が大きいので、だいたいの位置しかわからないが、地形図と照らし合わせると、この突起をそう呼ぶのだろうなとわかる。

下諏訪町の説明は以下である。

  --------------------------------------------------------

星ヶ塔遺跡を発見した鳥居龍蔵によれば、星ヶ塔はもともと「ホシノトウゲ」と呼ばれていたようです。星ヶ塔遺跡の東側は、鷲ヶ峰の山裾と星ヶ塔山の間のへこんだ部分であり、山道の峠になっています。この峠に「ホシ」があることからホシノトウゲと呼ばれていたのですが、昔の人々は黒曜石のことを夜空に輝く星のかけらと考え「ホシクソ」と呼んでおり、そのホシクソが峠道にたくさんあることから「ホシノトウゲ」という地名がつけられました。のちにそれがホシノトウ、そして「ホシガトウ」と呼ばれるようになり、その後漢字が当てられ、現在の「星ヶ塔」と表記されるようになりました。
 
 --------------------------------------------------------

要するに星ヶ塔は峠のことだから、その西の突起は「星ヶ塔山」とでもするのが正しかろうが、「塔」なんて山らしい漢字が充てられているのにわざわざ山をつけることもあるまい。

さて、避暑の山としては霧ヶ峰は最高だけれども、目新しいところはそう残っていない。先週の冷山に引き続き、黒耀石ついでと、この星ヶ塔に登ってみることにした。

この山、中山道側の星ヶ塔林道をたどればわけないが、この林道は歩行者といえども通行禁止という林道だから歩きたくないし、面白くもない。つまりは、国史跡の黒耀石採掘地には許可なく入るなということである。もっとも我々は山のてっぺんに立ちたいだけで、採掘地を見る気など最初からない。2年前、NHKの「ぶらタモリ」でこの採掘地が紹介され、いっときよく知られることになったらしい。

そこで別の方法を考えて(行程は各々が想像すればいいので略す)、これで楽勝だ、午後早いうちには戻れるだろうと思ったのは浅はかだった。頂上には無事立ったものの、近来ないヤブ漕ぎの連続と、長時間行動になってしまった。歩けると思っていた径は踏跡以下で発見すらできないのも多く、逆に地形図にない作業道は縦横にあって惑わされたり遠回りさせられる。ヤブの中ではカメラとストックを失うという体たらくで、標高1600m近い場所といっても暑さで大汗もかかされて足は痙攣するし、ほうほうの体で出発点に戻ったときにはすでに夕暮れていた。

道中いたるところに転がっていた黒耀石については、これまでに見た中で最大の量で質も最高だと思われた。しかし、刃物がわりにしたといっても、それだけのために、全国からこんな山奥まで縄文人は訪れたのだろうか。

それにしてもおとみ山、この行程をこなしたとは、お達者というどころではなく、異常だと思われる。お疲れ様でした。


 Re:星ヶ塔    ..おとみ山 [URL]    
        2023/07/08(土) 12:28  No.6739
 
 
いやはや。好事魔多しの譬えか、黒曜石を踏む2回目の山行で、顔面が地球と接触。しかし、前額部と鼻っ柱の3ヶ所のかすり傷だけで済んだのは、相手がむき出しの岩石だっただけに、超々ラッキーでした。

久しぶりの身の丈を没する笹薮漕ぎで、いい加減うんざりした後、師匠の提案に従って、笹を分けて100mほど登り、ビーナスラインに飛び出せば、局面は大きく変わったものを……と、深く反省をしています。

結果、17:50までのロングロングあごー(を出す)歩行となった訳ですが、結果よければすべて良し。かなりレアーな星ヶ塔の頂きに立てたことも、良質かつ大量の黒曜石の破片を、大胆に踏みながら歩けたことも、記憶に残る難儀な山行の一つとして、木曜山行参加の数多の歴史に、漆黒の輝きを残すことと満足しています。

恥ずかしながら、カメラを忘れ、山旅ロガーの起動も忘れ、スマホで撮った写真も転載の仕方を忘れ.....と、転んで岩に接触する以前から、脳難破症症状は出ていたようです。上手に付き合って、同行者に迷惑をかけないようにと、改めて思いました。


 Re:星ヶ塔    ..山旅    
        2023/07/08(土) 19:21  No.6740
 
 
ヤブを漕いでこんなところへ這い上がってくるのですからすごいよね。むろん、こんな道は地図にはないのです。

帰ってから行程を仔細に検討した結果、いくつかの場所で判断を明らかに誤っていたのに気づきました。暑さのせいです。暑さには極端に弱いので、もうろうとしていたのでしょう。涼しくなるまで自重することにします。


 小惑星  Re:星ヶ塔    ..ヴェロキラプトル    
        2023/07/09(日) 12:39  No.6741
 
 
おとみ山氏:NO6739

譬え・・喩えですか。昭和男も使えない漢字です。
6日は好天だったけど難儀の山行のようでしたね。「地球に衝突」とは6500万年前の「小惑星」なみです。恐竜はじめ地球上の生物の殆どが滅んだと言います。それでも人類の祖先の霊長類のそのまた祖先は生き残った。しぶといですね。

しかしその人類もたかが10万年の生物で小惑星の衝突を待つまでもなく人口増・自然環境破壊・生成AIの進化などで自己破滅の道をたどることは必至のような気がします。宇宙時間からみれば人類なんて生物が地球上に存在していた時間はほんの「まばたき」なんですね。怪我の功名で拾った黒曜石も大先輩ですね。神棚に供えるしかないですよ。



 FM八ヶ岳 『山と森と旅と』    ..山旅     返信
      2023/07/04(火) 09:02  No.6735
 
 
去年始まった私の放送も、はや10回目となります。月に2度の放送だし、ひと月の間は同じ内容を繰り返し放送しているだけなので、最初の頃はともかく、いちいち告知しておりませんでした。

少し前から、過去2ヶ月分はアーカイブでも聴けるのでなおさらでしたが、アーカイブでは残念ながら、著作権がらみなのでしょうか、音楽部分はカットされます。

ところが、山の話題では四苦八苦しているものの、音楽の部分はわりと自分も楽しんでいるんですよね。これは、山の紀行文なんか、ある程度の量を読んでしまえば、もうさほどの興味がなくなってしまうのと関係しています。要するに「山はいいなあ」と書いてあるだけなのが大部分ですから、面白くもなんともない。

だから、もっと毒素の部分を語れば面白いのではないかと思うのですが、これは放送としてはちょっと難がある。一方、音楽を語るのは気楽です。単純に自分の好きなものを流せばいいのですからね。音楽は耳で聴くものだし、しかも無限にある。しかし、本当は、よくもこんなひどい曲(これはほとんど歌詞をさす)があったものだというのを流して、クソみそにやっつければ面白かろうと思いますが、これも放送では無理でしょう。

ともあれ、音楽入りで聴けるのは本放送のみということで、今日が7月の放送の初日です。


 Re:FM八ヶ岳 『山と森と旅と』    ..鉄人M    
        2023/07/04(火) 23:32  No.6736
 
 
7月分の放送、初回を拝聴いたしました。

山旅さんのご投稿(↑)に、Judy Garlandの銀幕名シーンが披露されていますので…
「山旅の掲示板」にはふさわしくないことは重々承知のうえで、挿入曲の「Over The Rainbow」3バージョンが、いずれも素晴らしかったことを申し述べたいと思います。

オリジナルではない、異なる傾向の3人の女性歌手を、ということでしたが…

1曲目のOlivia Newton-Johnは、山旅さんのコメント「なんと美しい人だなぁ」に、私も全くもって同感!!
私は山旅さんより2歳年上ですが、同時代をかぶる共有の思いがあります。

2曲目のJanet Seidelは、山旅さん曰く「鼻歌ふうに軽く歌って」いますね。
イントロはいかにもこの曲を思わせるのに、なかなか"メロ"に入ってゆかないもどかしさがありましたが、最後がフェイドアウトで終わってしまったのは意外でした。
ちなみにJanet Seidelは私と同い年ですが、早世してしまったことは、まさに痛恨の極みです。

3曲目のCeltic Womanは、今まで聴いたことがなかったアカペラの女声コーラスが誠に秀逸。
 
同一曲を、歌い手を変えた3バージョンで紹介される手法には、双手を挙げて歓迎したいと思います。

次回放送も、本当に楽しみにお待ちしております。


 Re:FM八ヶ岳 『山と森と旅と』    ..山旅    
        2023/07/05(水) 08:07  No.6737
 
 
さっそくのご聴取ありがとうございます。山の話なんかより音楽の話題のほうがずっと面白いんではないですか。大歓迎です。なんでこんなところに「オズの魔法使い」の写真があるの、というのは、放送を聴いてもらってはじめてわかるというしかけでした。

あの放送は曲で全体の長さを調整しているんです。しゃべっている部分を編集するのは難しいですからね。今回の場合、オリビアとケルティックは短いので全曲入りましたが、ジャネットのは長いので、フェイドアウトして調整したというわけです。そのあたりは編集担当者のさじ加減です。ま、短い曲をフェイドアウトすると変になりますから、長い曲が犠牲になることが多いというわけ。

ジャネットのは、「こちら」
にありますから、ぜひフルコーラスで聴いてください。



 冷山 黒耀石彷徨    ..山旅     返信
      2023/06/30(金) 10:07  No.6732
 
 
下界が猛暑日になるというので、これはなるたけ高いところに出かけねばと頭を絞った。そうなればだいたいが中信高原へとなるのだが、思いつくところにはたいてい出かけているから、何か目新しい案はないものかと頭を絞るのである。

今年は和田峠付近にやたらと出かけていて、つい先日には和田峠山から星糞峠を眺めた。つまり黒耀石と因縁が深い。となると思い出されるのは冷山である。

過去2回、冷山には出かけていてる(2018.8)(2019.9)

最初のときには、この山中にあるという黒耀石の露頭をあわよくば拝んでという希望もあったのだが、この広い山中にあてずっぽうでは見つかるはずもなかった。2度目には、冷山の、登る途中の森と、ほとんど土を踏むことがないくらいの苔に覆われた地面が気に入って、もう一度行くことにしたのだった。なにせ避暑にはぴったりの標高と名前である。

その後に読んだのが、『八ヶ岳の三万年 ー黒曜石を追ってー 』(小泉袈裟勝著・法政大学出版局)という、1987年に出版された本であった。これは15年あまりに及ぶ、麦草峠近辺や冷山での黒耀石探査行の記録である。1978年、冷山の露頭を発見するまで、なんと4年もの歳月がかかっているのである。これではあてずっぽうで行き当たるはずもない。

しかし、これら先人の記録から、おおよその位置はわかる。そこで今一度、こんどは頂上を目指さず、森を彷徨して、あわよくば露頭に出合えればと、計画を練った。小泉さんの本の略図には、逆川第一歩道や第二歩道なる道が記載されているが、当時でもすでに廃道に近かったという。それから50年近くたっている今では痕跡を探すのもむずかしいだろう。ままよ、現地に行ってから仔細は決めることにする。

犬も歩けば棒に当たる。運がよかった。苔に覆われた森をさまよううち、その露頭に出くわしたのである。大露頭そのものは黒耀石という感じはしないが、地面に破片が転がってギラギラと光っている。実のところ、この露頭あたりの黒耀石は実用としては質が低く、質の高いのは、ここより上部にあるが、これはおいそれとは見つからないと本にある。

インターネットには少数ながら記録もあるので、人の訪れも間々あることだろう。行きがけは適当に歩いたのでマーキングの類はほぼ見なかった。帰りがけには、露頭から続くマーキングのとおり歩いてみたが、それも途中で見失ってしまった。

ま、この黒耀石露頭は見ものといえばそうだが、そこに至る森がよかった。苔に覆われた暗い森の中にぽっかりとオアシスのような草原もあって、レンゲツツジがわずかに残っていた。こんな空間もおそらくは人の手が加わった名残ではあろうが、夏の暑いときに散歩にきて昼寝でもすれば最高であろう。もっとも、そんな変人は少なかろうが。

横谷峡の上部にある大瀧神社のご神体や、尖石考古館の玄関前にあるのは、この冷山から切り出した黒耀石だというので、帰りがけにはそれらも見学して、実におもしろい半日の山遊びを終えた。


 Re:冷山 黒耀石彷徨    ..おとみ山 [URL]    
        2023/06/30(金) 22:29  No.6733
 
 
犬棒カルタではありませんが、今回の3人のメンバーのうち、2人が戌年ということで、密かに期待はしていましたが、犬棒カルタのご利益か、見事!大きな棒にぶち当たりました。

苦節5年とやら……今回が3回目の「冷山黒曜石探訪」でしたが、ヒントを得て、確信を持った師匠の目と勘に狂いはなく、ほぼまっしぐらに目的とする現場に辿り着いたのです。

笹の原や北八的な苔と原生林を縫って進みましたが、踏み跡もどきやシカ道以外には何も無いので、見当をつけて入ったとしても、普通であれば右往左往迷うことは、必定かも知れません。

過去2回はもう少し高い東側を探っていたことも分かりました。大石ゴロゴロの涸れ沢を渡る際に、ぬるぬると滑る石に足を取られて、前のめりに倒れこみましたが、何ごともなく無傷で済んだのも、縄文人と黒曜石のご加護の賜物だったのかと。

肝心の黒曜石露岩は、バス1台分どころか、3台を重ねた程の高さで、横幅も全体では10m余。間に生えた樹も大きく育ち、全体が厚い苔と崩れた土砂に覆われて、ところどころに露出している黒曜石が、陽射しに反射しなければ、誰しも気が付かないであろうという現場でした。

師匠も紹介しているとおり、黒曜石の質としては上物では無いようですが、帰途立ち寄った横谷峡の大瀧神社の御神体黒曜石をご参考にご覧ください。昭和16年に遠く冷山から、困難を極めながら人馬で曳航したと、説明されていましたが、これも黒曜石銀座ならではの珍しく貴重なものだと思います。


 黒耀石彷徨    ..馬子    
        2023/07/01(土) 06:03  No.6734
 
 
【6733】おとみ山氏投稿
木曜山行の「冷山に登る」的記述よりも「黒曜石を訪ねて何千里」という感じですね。無事バス3台分の黒曜石露岩の発見、祝着です。さぞかしインディージョーンズの心境になったでありましょう。

黒曜石の故郷は麦草峠ではなく星糞峠らしい。かっては馬糞の散乱の如くそこらに転がっていたのでしょう。火山性ガラス質で鋭利な刃物の材料にしたようですが現代では貴重な「宝石」です。・・馬糞と宝石の時空を経ての乖離、脈絡に想いを馳せます。戌歳の鼻を利かせて馬糞臭頼りにて獲得した黒曜石は是非「神棚」に備え今後の山行の「熊鈴」替わりとしてもいい。今年は熊の出没多いです。



 大雨の八千穂高原    ..山旅     返信
      2023/06/23(金) 07:48  No.6730
 
 
確実な大雨の予報に、ふだんなら即刻中止の木曜山行だったが、名古屋のやまんばさんをはじめ、神戸、東京と遠路のお客さんがそのために前泊していて、雨がどうしたと行く気満々で、そのうえ、地元から初参加のMさんまでが行きますとあっては中止するわけにはいかない。

とはいえ、山登りというわけにもいかない。というので困ったときの八千穂高原へ出かけることにした。選んだのは八千穂レーク大回りコースである。白樺をはじめ、終始美しい林の中を歩くのは、雨の中でも風情があった。晴れていたって、それほど歩く人はいないのだから、大雨とあっては人っ子一人いない。

こんな日でもルンルンと歩けるなら楽しみは無限大ですな。雨もまた良し。物事はいい方に考えるべきである。皆さん、お年を召してもお元気なはずだと納得させられた。


 Re:大雨の八千穂高原    ..やまんば    
        2023/06/23(金) 13:15  No.6731
 
 
 沢山の引き出しをお持ちの師匠のおかげで,無事に雨中行軍を終えられました。休憩は、屋根付きの東屋で問題なく出来ましたし。久々に雨具フル装備。それでも靴の中まで濡れました。
朝から徐々に雨足が強くなり,「どうする!」と,思っていたのは私だけなのか?
最年長の神戸のN女さんは.何の躊躇いもなく「行くでえ〜」(本当はもっと上品なお言葉でした)、、で、八千穂高原へ繰り出したのであります。腹を括ってしまえば,雨でも楽しい散策となりました。
次回は梅雨明けごろに、また、山行に参加することになりました。
皆様ありがとうございました。



 美ヶ原    ..山旅     返信
      2023/06/20(火) 07:29  No.6727
 
 
コロナをはさんだので6年ぶりとなったOさんご一行との初日、美ヶ原のご所望だった。

梅雨の晴れ間となったのは幸いだが、到着が午後にさしかかってしまう時間になるだろうから北アルプスの展望はちょっと難しいかなと思っていたら、やはりそのとおりで、すっかり雲の中だった。

それ以外、浅間連山や八ヶ岳方向の展望は良好だったので、王ヶ頭方向に歩くのはやめて、牛伏山に登ることにした。2000mの風は歩いているうちはいいが、じっとしていると半そででは寒いくらいだった。


 Re:美ヶ原から霧ヶ峰へ    ..山旅    
        2023/06/20(火) 07:33  No.6728
 
 
帰りがけの駄賃に立ち寄った車山肩。全体的にはさほどでもないレンゲツツジも、このあたりだけはよく咲いていた。

 入笠山    ..山旅    
        2023/06/21(水) 07:53  No.6729
 
 
2日目は入笠山だが、花目当てなので頂上には用はない。我々が入笠湿原の中心部に達するころ、後ろから大行列が近づいてくるのが見えた。スズランなどの花期なので人出も多いのだろう。平日でこれでは、週末はどれほどかと思いやられる。

多くの花が見られたし、アツモリソウは、ホテイもキバナもちょうど咲いていたのは幸運だった。











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