ロッジ山旅 掲示板&山行記

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 金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..山旅     返信
      2023/04/29(土) 16:12  No.6667
 
 
今日は身体が空いたので、大泉に連泊中のNさん母娘と山歩きをご一緒することになった。

めったにない展望を楽しんだ三峰山の日から続いている好天も、そろそろ下り気味らしい。では展望は二の次にして、こんどは新緑を楽しもう。しかし休日で人出もあろうから、どこでもいいというわけにもいかない。そこで繰り出したのは金ヶ岳山麓であった。

この冬、展望を求めて、茅ヶ岳や金ヶ岳の伐採地めぐりをした。冬ならではの展望を楽しんだわけだが、なにせすばらしい広葉樹に覆われた山だもの、やはり新緑の時季にも歩きたい。

そこで冬に歩いた中から、近場の山とて、おとみ山にもご協力願い、車2台を使って、樹林歩きが楽しめそうなコースをアレンジしてみた。

出がけには南アルプスは雲の中だったので、これから下り坂だというなら、もう展望はいいかとあきらめていたのが、あにはからんや、美しい樹林歩きを経て飛び出した伐採地からは、八ヶ岳も南アルプスもすっかりお出ましになっているではないの。遠くにはうっすらと北アルプスまで見える始末。晴れ女神様にお願いした甲斐があったということか。

「これはラッキー、山が良く見えますよ」しかし、振り向くと、誰も山など眼中にない。なぜって、足元にワラビがニョキニョキ生えていたからである。

さもありなん。なかなかお目にかかれないような最上級のワラビがひしめいていたのであった。ひとしきり狩猟欲を満足させたのち、初めて山に目が行った。

「きれいねえ」うーん、やっぱり花より団子かな。ともあれ、たっぷり木々から生気をいただきました。


 Re:金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..美香    
        2023/04/29(土) 19:53  No.6668
 
 
今日も楽しいハイクありがとうございました。🙏🙏🙏
久々の関西のノリで爆笑続き、会話ができ大満足。
やはり花よりだん団子。 わらび狩りは小学校以来で、つい夢中したよー!! また秋もきます~🌷🌷


 Re:金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..おとみ山 [URL]    
        2023/04/29(土) 23:25  No.6669
 
 
お陰様で今日も楽しい一日でした。山散歩への志向熱い、Nさん親子にちゃっかり便乗して、二日ぶりの山入りでした。

山旅師匠の↑写真を見れば一目瞭然!早めだった桜狂騒曲もほぼ終焉を迎え、落葉松さえ芽吹く陽気の中、広葉樹林の柔らかい緑は、実に清々しく心洗われる思いです。日本の低山帯の魅力ここにあり。

更にランチタイムとなれば、周りは近年最高と言って憚らない、ワラビの大群生地。食前食後に銘々摘み取りに励むが、到底採り切れるものではない。いつもヤセわらびには目もくれない自分も、皆さんにつられて大量ゲット。

欲張ったツケで、帰宅後の始末に相当な時間を費やしてしまいました。小学校以来と仰る超遠来のMさん、せっせと摘み採りに励まれていましたね〜アッパレ!!もし、お国のマーケットで売りに出したら…買うのは?多分日本人だけでしょうか。

山菜の種類が多いことも、調理法食習慣も、日本は文句なしに世界一と信じています。収穫のある山行は格別に楽しいですね。
しかし、秋のキノコは、一筋縄では行かない厄介物。運よく大量ゲットの夢でも見ることに努めます…アーメン


 Re:金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..山旅    
        2023/04/30(日) 08:44  No.6671
 
 
ワラビ採取歴25年の私でも、まず滅多に出会ったことのない最上級のワラビだから、風景そっちのけになるのも無理はない。

冬に行ったとき、ここにはワラビがあるなとは思っていたが、時期がドンピシャでなければ意味はない。本来ならもう少し遅いだろうに、今年はうまく当たったということだろう。とことん採る気であればもっと収穫できただろうが、適当なところで切り上げて2.5kgあった。


 Re:金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..やまんば    
        2023/04/30(日) 14:56  No.6672
 
 
気持の良さそうな新緑の林ですね。そして,立派なワラビもゲットして。晴れ女神としては、山梨県に念力を送った甲斐がありました。私自身は,大雨予報の福岡へ。新幹線🚄日帰り弾丸の一日でありました。用心して持参した長傘は、終日開くことなく杖となりました。目的地が地下鉄駅と直結で,乗り換えの博多駅でも外に出ることなく、名古屋に戻ったら既に雨は止んでいました。

 Re:金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..N女 [URL]    
        2023/04/30(日) 15:58  No.6673
 
 
昨日は新緑ののどかなコースを連れて行って頂き、ワラビをドッサリ採集して、ルンルンの一日だった。
今日は朝から雨、予報では良くなるとの事で、ピクニックバスの一日券を購入して、
清里方面へ出かけた。サンメドースキー場は雨の為登れず、バスで清泉寮まで下り、ヤマネミュージアムを見学したりしている中に晴れて来たので、清里駅まで下る事にした。牧場横の遊歩道はルンルンのコースだ、途中 吐竜の滝方面への分岐で以前連れて行って頂いたと懐かしかった。
清里駅は何とさびれていてびっくりした。
40年ほど前に、夫と来た時は若い女性であふれていた様に思う。
 バスで新緑の大泉周遊ルートでホテルまでは早かった。
 充実した旅でとても楽しく、娘共々感謝します。  ありがとうございました。


 Re:金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..山旅    
        2023/04/30(日) 21:28  No.6674
 
 
やまんばさんの、名古屋から福岡日帰りというのも常軌を逸しておりますが、神戸のNさんの、連日の遊びまくりにも驚かされるばかり。神戸に帰ったら、次は九州だとか。どないなってまんねん。帰神とは文字どおりか。

ともあれ、天気や諸々がうまいめぐり合わせになったのは幸いでした。


 Re:金ヶ岳山麓、新緑行脚    ..山旅    
        2023/05/02(火) 09:11  No.6675
 
 
よくよく見ると、この方角からの八ヶ岳と斑山って似てますね。


 三峰山    ..山旅     返信
      2023/04/28(金) 08:21  No.6658
 
 
冷たい大雨の翌日、おそらく春には珍しい透き通った空になるだろう。この好機を生かさなければと思案した。なにしろ、わざわざ遠路をおいでの方々ばかり、名古屋のやまんばさんは先週に引き続き連続で、神戸のNさん、そしてNさんの娘さんは、なんとロサンゼルスから久しぶりに帰国しての初参加なのである。

予想どおりの、まるで冬の朝のような空になった。高い山山は新雪で白くなっている。行先は、先週全通したばかりのビーナスラインを使っての三峰山と決まった。諸事情を勘案し、これまでとはちょっと違った行程とする。

そして大当たりの三峰山日和、四囲の山々はくっきりすっきり、雲に隠れていたのは、とおく北アルプス北部のみであった。

このあたりまで来ると、近い北アルプスに目が行きがちだけれど、よくよく見るとこの方角からの南アルプスの並びの良さは相当なもので、白峰四山とも言いたい、それぞれの個性がある。

ときおり吹く風も肌に心地よい。静かな頂上で豪華な眺めをひとしきり楽しんだ。


 Re:三峰山    ..山旅    
        2023/04/28(金) 08:27  No.6659
 
 
Nさんの娘さんはコロナのせいで4年ぶりの帰国だったとか。好天になって幸いでした。

 Re:三峰山    ..おとみ山 [URL]    
        2023/04/28(金) 12:44  No.6660
 
 
男性陣3人は地元勢、一方の女性お三方は、毎度の名古屋と神戸から〜そして何と!遥か海の向こうLAからのご参加ということで、意気軒昂!抜群の行動力に唸るやら…謹んで敬意を表します。男子軟弱、女性は強し!!〜世の常のようで先ずはメデタシということで。

木曜山行にかつて在日の外国人が参加されたことはありましたが、いよいよ地球規模に広がって来たことに快哉を叫んでいます。お三方揃い踏みの三峰山頂写真を、あえて謹んで掲載させていただきます。世の口だけは達者な男達に、エネルギーのお裾分けをとの企みです。

たおやかさでは随一と言って良い三峰山のたたずまいは、何回来ても素晴らしい!誰もが憧れる霧ヶ峰と美ヶ原の中間に位置するロケーションの良さ。眺望絶佳に加えて快晴無風のコンディションと、遠来の友を迎えるのに相応しい、文句なしの佳き日でしたね。

前日の冷え込みで、新雪の化粧を施した高い山は、心わくわくの美しさ。深田日本百名山だけでも、多分20山以上が望めたという贅沢さに、一同欣喜雀躍。ああ、来てよかった〜生きていて良かったと、長い時間を貸し切りに近い山頂ランチタイムで過ごしました。

地図を見てもアメリカ西海岸と日本列島の緯度はほぼ同じ。その気になれば、ほんのひとっ飛び? 楽しい会話は日米や地球上の山や旅の話題、果ては食べ物やら音楽〜オペラにまで。Mさん、有難うございました。同年のお母様共々、またのお越しを楽しみにお待ちしています!!



 Re:三峰山    ..おとみ山 [URL]    
        2023/04/28(金) 12:48  No.6661
 
 
どうだ、参ったか! 若い人だったら、走って登りたくなるでしょう。

 Re:三峰山    ..おとみ山 [URL]    
        2023/04/28(金) 13:00  No.6662
 
 
ついでにもう一つお邪魔します。目にした全山のそして、北アルプスの代表ということで、槍ヶ岳をどーぞ。左に大喰岳・中岳と…懐かしの3000m岩稜。Nさん、Mさんも散歩されましたか?


 Re:三峰山    ..N女 [URL]    
        2023/04/28(金) 15:08  No.6663
 
 
ロスから13時間航空機に乗って、私宅で1泊し翌日8時の高速バスで大雨の中 山旅さんに到着
 
翌日は快晴のハイキング日和で、連れて行って頂いた 場所は素晴らし眺めで ワアーワアーの連続だった 天気良し 景色良し 仲間良しで 又秋にも来日して、山旅さんに連れて行って頂きたいと 言っている

ロイヤルホテルに4連泊して、日本の春を満喫して帰神する。


 Re:三峰山    ..山旅    
        2023/04/28(金) 18:43  No.6664
 
 
三峰山の登山道は、以前は人ひとりの幅しかなかったのですが、十年ちょっと前に刈払いされるようになって、ご覧の通りの有様になったのでした。今でもそのままなのは残念。

どう見たって、人ひとりの幅のほうがいいよね。


 Re:三峰山    ..やまんば    
        2023/04/28(金) 20:28  No.6665
 
 
やまんばから、晴れ女神 に改名しようかしら?
なんとも気持ちの良い時間を過ごせました。大展望に味をしめて、これからも甲斐〜南信州に通うことになりそうです。皆さま、ありがとうございました。


 Re:三峰山    ..山旅    
        2023/04/28(金) 21:41  No.6666
 
 
晴れ女神様、明日の3時ころまで晴天をよろしくお願いします。

 Re:三峰山    ..星新一の後輩    
        2023/04/30(日) 06:44  No.6670
 
 
「三峰山」は「丸山」同様、山名は全国区ですね。単身赴任で勤務した秩父にもあり何回か行きました。もっともここの三峰山はケーブルカーがあり山頂に神社や温泉もあり登山と言うより観光ですね。山頂から正面眼前に雲取山が見えます。

霧ヶ峰の三峰山の山容と山頂への登路ルートみて蟻の巣を連想しました。ピークに巣の入口のような穴が開いておりそこから覗くと「地底王国」見えませんでしたか・・星新一の作品にあったような気がします。

登路の幅は勿論狭い方がいいです。拡げる意味があるんですかね。



 棒道    ..山旅     返信
      2023/04/19(水) 21:35  No.6648
 
 
やまんばさんのヨガ仲間のご一行に泊まっていただいたのはコロナ前のことだから、5年も前のことで、もう、そんなにたったのかと驚かされる。まったく同じ面々がまたおいでくださったのだからありがたいの一言、幸いなことにすばらしい好天になった。

午後からだから歩けるところも限られていると棒道に行くことにした。例年なら、まだ新緑にはほど遠いはずだが、今年はすでに落葉松もすっかり芽吹いて、まるで連休後のよう。気温も高くて、休憩するにも日陰を探す始末だった。


 青木ヶ原樹海を歩く    ..山旅    
        2023/04/20(木) 18:25  No.6650
 
 
やまんばさんご一行との2日目、帰名するにも便利な霧ヶ峰のどこかを歩くつもりでいた。しかし、ふだん富士山を見ることもない名古屋の、しかも登山がことさら趣味ではない人たちである。

棒道を歩いたときも、遠くに見える富士山に歓声をあげ、近くの八ヶ岳や南アルプスなどにはさほど関心がないのを見て、好天は約束されているわけだし、やはりこれは富士山にぐっと近づいてみようと考えが変わった。

そこで考えたのが青木ヶ原樹海歩きである。樹海からは富士山は望めないが、どうせ行く途中でさんざん車窓から目にするだろう。

車窓からも、また途中で立ち寄った外国人だらけの大石公園でも、期待どおりの富士山を望むことができた。しかし、一行が青木ヶ原樹海に抱いていたイメージは、昼なお暗い鬱蒼とした森だったが、天気が良いうえに、樹海に混じる広葉樹がまだ芽吹いたばかりとあっては、やけに明るい樹海歩きになってしまったのである。

ま、それはそれ、死にたい人も死にたくなくなるような明るい樹海をルンルンと歩いて、壮大な富士山をさんざん見て、めでたく帰名されました。ありがとうございました。


 Re:青木ヶ原樹海を歩く    ..山旅    
        2023/04/20(木) 18:28  No.6651
 
 
やっぱりこれでしょうかね。

 Re:青木ヶ原樹海を歩く    ..オクムラセツコ    
        2023/04/21(金) 00:28  No.6652
 
 
やまんばさんヨガの仲間一行の1人です。
昨日は、ありがとうございました🙇

おっしゃる通りの素晴らしい富士を満喫させていただき、大満足の散策になりました!
おかげさまで、「冥土の土産」ゲットです👍


 Re:青木ヶ原樹海を歩く  謝謝‼    ..ヨガの会代表 さ・・・ちこちゃん    
        2023/04/21(金) 12:17  No.6653
 
 
5年ぶりで不安がないわけではなかったぶのですが、棒道を歩いてロッジの靴箱にいれようとしたら、靴底が割れているのを発見。
山旅さんに娘さんの使っていない?靴をいただいて無事翌日青木ヶ原樹海を散策することができました。

ブラボーな富士山、青木ヶ原樹海で食べた昨夜の混ぜご飯のおにぎり。土の上をあるくのは心も身体も癒されるのか、ヨガをやった後よりもみんなが耀く笑顔になっていたのが忘れられません‼


 Re:青木ヶ原樹海を歩く  謝謝‼    ..やまんば    
        2023/04/21(金) 13:47  No.6654
 
 
出遅れました。 師匠と、参加者お二人のコメントに言い尽くされています。二日間ありがとうございました。
富士山🗻で満腹であります。


 Re:青木ヶ原樹海を歩く  謝謝‼    ..山旅    
        2023/04/21(金) 17:48  No.6655
 
 
皆さま、ご投稿ありがとうございます。

皆さんのイメージしていた青木ヶ原樹海はこんな感じですかね。でも、この写真の日も、樹海の奥深くまで入ったものの、天気のいい日で、陽ざしがあって明るい感じです。

要するに、天気が悪いような日にはわざわざ富士山方面に出かけることがないというわけですね。


 Re:青木ヶ原樹海を歩く  謝謝‼    ..キヌ    
        2023/04/22(土) 19:18  No.6656
 
 
やまんばさんヨガ仲間の絹川です。
お世話になりありがとうございました。好天に恵まれ、富士山、南アルプス、八ヶ岳連峰最高!!!
たしかに青木ヶ原樹海は明るかった笑。芽吹いたばかりの生命力あふれる木々、可愛い山野草花たちにも出逢え、気持ちよく散策させていただきました。
次の日からまた遊びで東京へ行き今帰りの新幹線から投稿しておりますm(_ _)m



 Re:青木ヶ原樹海を歩く  謝謝‼    ..山旅    
        2023/04/23(日) 07:43  No.6657
 
 
あっぱれ、さすがやまんばさんのご友人は東奔西走、お元気なことで何よりです。


 新和田峠をさぐる    ..山旅     返信
      2023/04/18(火) 09:35  No.6642
 
 
先週に引き続き、今週も木曜日は本業があるので、山行は月曜日に変更したら、幸いにもおとみ山とたわらさんが手を挙げてくれた。さてどこへ行こうかな、と毎度ぎりぎりの思案である。

頭に残っていた懸案のひとつに、一昨年の初秋に悪天で初志貫徹しなかった新和田峠探訪があった(当日の記録)。

「先々週、和田峠えをして、その峠に「古峠」の別称があることを知った。古峠があるなら新峠もあるはずとネットで調べると、明治の初めから昭和の初めまで、50余年に渡って越えられていた峠があって、今の和田トンネルの真上だったらしい」とそこに書いた。

ここに行くだけなら簡単なことだが、うまく山歩きをからめてとなると工夫がいる。ま、事情もあって余計な説明ははぶくが、地形図を眺める趣味があれば、容易にルートが浮かぶだろう。

考えたルート設定では、20分くらいとはいえ、ビーナスラインの舗装路を歩くことになる。調べたら八島湿原以西の冬季通行止解除が18日で、昨日は車が通れない最後の日である。どうせなら車にわずらわされずに歩くにこしたことはない。よし、和田峠だと決まった。

帰ってからいろいろと調べると、奇特な人があって和田トンネルについてまとめてくれていた。
http://haisentn.blog41.fc2.com/blog-entry-229.html

要するに、昭和8年に完成した和田トンネルは、冬においても重要な交通路だった和田峠の車道を雪から護る目的だったとわかる。

実際、昨日はトンネルの上の旧道を歩いて、道の両側はおそらく人工的に造られた切通しの急な斜面で、今では崩れた岩くずで埋められていた。当然そこは雪の吹き溜まりになったことだろう。

半世紀もの間、多くの人が往来した新和田峠あたりは、その長年の岩くずに埋もれ、痕跡を示すものは何もない。旧和田峠には今でも多くの人が訪れるだろうが、この新峠を見に行く人は、車を降りて5分もかからないが、まずいないだろう。つまり知る人がいないからである。

新和田トンネルが無料化され、ビーナスラインも通行止とあっては、和田峠の国道を行きかう車もほとんどいなかった。岩くずの積もった静かな峠道で昼休みとした。

行きがけには、かねて看板だけは見ていたが、立ち寄ったことのなかった水戸浪士の墓を見学したり、山の最後は中山道をたどったり、なかなか面白い歴史散歩になった。車はおろか、人っ子一人いないビーナスラインを歩くのも得難い体験だった。


 Re:新和田峠をさぐる    ..ぴんぼけや    
        2023/04/18(火) 15:12  No.6643
 
 
無車のビーナスライン、真ん中を歩く

 Re:新和田峠をさぐる    ..ぴんぼけや    
        2023/04/18(火) 15:15  No.6644
 
 
岩くずの積もった峠道


 Re:新和田峠をさぐる    ..山旅    
        2023/04/18(火) 18:10  No.6645
 
 
車がまったく通らないなら、舗装路歩きもまた良しといったところですね。

 Re:新和田峠をさぐる    ..おとみ山 [URL]    
        2023/04/18(火) 21:27  No.6646
 
 
一昨年9月のリベンジという意味合いももあってか、今回の師匠のお膳立ては、いつもの山中独占漫歩に止まらず、この日が車シャットアウト最終日というビーナスラインまで、三人貸し切りで歩けるという贅沢三昧。

ご老体を引き連れての山歩きということで、最近はプラスアルファの楽しみを、採り入れてくれる師匠の配慮とサービスによって、歴史散歩の趣が多くなり、脳の腐敗が進行しつつある、ご老体の知的好奇心を刺激して貰えることが有難く、嬉しい。

明治維新直前、水戸老浪士x松本諏訪連合軍の激戦地跡の浪人塚は、公園風に整備され、桜も咲いていて好ましい風情でしたが、一番興味をそそられたのは、「和田嶺トンネル」入口側壁にあった、エスペラント語の碑文でした。(写真参照)

昭和8年に完成したこのトンネルは、自分より先輩。当時流行し、柳田国男・新渡戸稲造・宮沢賢治・井上ひさしなども勉強したというエスペラント語。北杜市にも小荒間に確かエスペラント協会がありました(多分現存?)…が、万国共通語になることもなく、いつしか絶滅危惧種になってしまったようですね。

最後は旧中山道の山道を下り、約30年前に会社の山仲間と、2年かけて日本橋から京都三条大橋まで530`余を歩きつないだことを、懐かしく思い出しました。この道は通らず、和田峠から、未整備状態の急なガラガラ道を、下諏訪に向けて下ったような気がします。古道は何本も錯綜したり、整備も進み変化して行くようですが、皇女和宮ご降嫁の大行列は果たしてどこを?

最後に出会った、巨木と共生するが如き、牛頭天王の大きな石碑も素晴らしい遺物でした。 さてお次は?……今回、反対側から随分小じんまりしているなと感じながら、まじかに眺めた鷲ヶ峰界隈の山を徘徊して、福を得たいものです。


 Re:新和田峠をさぐる    ..おとみ山 [URL]    
        2023/04/19(水) 09:09  No.6647
 
 
稀有な体験ということで、ハイウエイ独占シーン、パートUです。

 Re:新和田峠をさぐる    ..天狗党の末裔    
        2023/04/20(木) 10:11  No.6649
 
 
おとみ山氏 no.6646へのコメントです。
「エスペラント語」・・そう昔「○○語四週間」なんて黄色い分厚い語学教則本にあったような記憶があります。結局国際語にはなりませんでした。「ことば」は民族文化なので世界統一は概念は素晴らしいが難しいですね。国連すらも機能しないのに「皆さんこのことば使いましょう」は無理です。でも新渡戸稲造や宮沢賢治も挑戦していたのは知らなかった。言語統一の歴史は古い。でも当地北杜市の小荒間にエスペラント協会・・・?全く理解にに苦しみます。

水戸浪士の浪人塚・・幕末の水戸の天狗党ですか?群馬県を通過したのでは?彼らの目的地は鞍馬山だったですかね。

皇女和宮の降嫁行列が和田峠を通った・・日野春トンネルの並びに和田トンネルというのもあります。関係ないですね。



 カシガリ山    ..山旅     返信
      2023/04/14(金) 07:45  No.6640
 
 
薮岩魂、著名な山岳ライター打田^一さんをご存じの方は多いだろう。その奥さんから、友達と行くからどこか山を案内せよとのお達しである。

そんなのご主人に案内してもらえばいいじゃないですか。そう言ったが、ご主人が行くような山では、とても友人を誘ってのんびりと、というわけにはいかないらしい。さもありなん。

では軟弱山の権威、私がひと肌脱ぎましょうと向かったのはまたしても霧ヶ峰であった。そもそもご所望が、車山ではどうだろうということだったからだが、目をつぶっても歩ける観光地、車山では案内がついていくのにもったいない。でも小淵沢10時では行けるところも限られている。

そこで思いついたのはカシガリ山だった。薮も岩も皆無、急登なんて薬にしたくもない。全行程、一度も広大な風景が途切れることのない山歩きである。黄砂のせいか北アルプス方面はぼやけていたから、八ヶ岳方面が展望の主役のカシガリ山はちょうど選択がよかった。

八島湿原から先のビーナスラインの冬季通行止が解除前で、行き交う車もごく少ない。最盛期だって人のいないカシガリ山も当然のごとく貸切だった。


 浅間山    ..山旅    
        2023/04/15(土) 09:32  No.6641
 
 
初日は新緑にはほど遠い高原歩きを楽しんだから、2日目はぐっと標高を落として新緑の低山を歩こうかと、最初は甲府の北山を考えたのだが、気になったのは、20年以来毎年この時季に通っている浅間山だった。

最初の年に大ぶりのノビルを収穫して、以来、そのときほどの物には出会っていない。ちょっと日が早かったからかもしれない。今年はちょうど最初の年と同じ日だから、またあのくらい育っているのではないかと考えたのである。新緑はむろん裏切らないだろう。打田さんご一行は下山後の温泉をご所望だから、下山即みたまの湯のこのコースはぴったりである。

登山口の駐車場で用意をしていると、一台の車が止まった。あれ市川大門のWさんではないですか。奇遇といえば奇遇だが、まあ地元の人なのでそんなことがないとも限らない。驚いたのは、Wさんと話しているうちにまた駐車場に車が入ってきて、それが山岳ガイド平田謙一さんご一行だったことである。これこそ奇遇である。一緒に乗っている人たちも顔見知りばかり。打田^一さんと平田さんはむろん既知の間柄だが、打田夫人とは初対面だという。こんなところで初めてお会いすることになるとはとお互いにびっくり。

そんなことで、ふたつのパーティが少々の時間差で浅間山に出発することになった。ワラビを摘みつつ順調に登って、頂上で休んでいると、ひとりの人が登って来るのが見えた。それがさっき出会ったばかりのWさん、地元の山に我々が来ているのを見捨ててはおけないと、さっさと用を済ませてから後を追っかけてきたという。菓子やリンゴを配って、かいがいしくお客さんをもてなしてくださった。

その後すぐ平田パーティもやってきて、浅間山は、示し合わせていたわけでもない3組9人で貸切の座敷となったのである。

さて、ノビルは、最初の年のような大物はまったくといっていいほどなかった。春の早かった今年なので、時期のせいでもないだろう。この頂上一帯は、毎年刈払いがされている様子だから、そんなことも影響しているのかもしれない。

下山後は温泉に入らずに帰るという平田ご一行を見送って、我々はドボンと展望の湯に飛び込んだ。










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