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今週の木曜は所用があるので、山行は月曜に替えることにしていたが、あいにく参加希望者はなく、そのかわりといっては何だが、久しぶりに横山さんとKさん夫妻がおいでになったので、番外編的に出かけることになった。
横山さんもKさんも体調などの問題があって、山歩きはとんとご無沙汰だというので、そんなときには昨今ひんぱんに出かけている薙鎌神社展望台がリハビリ山歩きにぴったりである。
とはいえ、それも展望があってこそ、しかし思い悩むこともない絶好の天気予報で、そのとおり、大泉では氷点下となった朝、それだけに冬のような真っ青な空がひろがった。霧ヶ峰に着くと、ここから見える山はすべて見える。しかも数日前の下界の雨が雪だったのだろう、新雪がまぶしいくらいである。
たまたま休みにあたったという鉄人M夫妻から、カボッチョを目指すという連絡があったので、強清水から展望台に着いたところで電話をしたら、ちょうどカボッチョの斜面にかかったところだという。Kさんの倍率の高い双眼鏡を借りてカボッチョの斜面を見ると、なるほどふたつの点が動いていた。エベレストに消えるマロリーとアーヴィンである。
誰もいない薙鎌神社で大展望を楽しみながらたっぷりと昼休みをした。画家のKさんはその間に一枚を描き上げていた。
多少は自分にとっても新味を加えようと、グライダー場の南側の道で戻ることにしたが、この道がよかった。展望もさることながら、きっと陸上選手が練習に使うのだろう、木材チップが敷き詰められて実に膝が楽である。そこを歩く人が昨日はまったくいなかったのだからなんとも贅沢なことだった。
車で帰る道すがら、池のくるみで、ちょうどカボッチョから下ってきた鉄人Mさん夫妻とも出会え、しばしの歓談、めでたし、めでたしとなった。
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