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昨年8月、コメが店頭から消えた。記憶に新しい「令和の米騒動」だ。農水省は「新米が出回れば、コメは再び店頭に並ぶ」と説明した。それは間違ってはいなかったが、消費者は価格の“高止まり”に泣かされることになった。 パンやパスタなどに押され、お米を食べる人が少なくなったと言われる日本でこの時代、いったいコメ不足などありえないと思っていたのだが・・・
昨年産のコメが猛暑による被害を受け精米にする際の歩留まりが低下していることや、インバウンドなどにより消費が増加していることが原因に挙げられているのが主な源のようだがそれよりも根本的な問題は、減反政策によって、予想される需要ギリギリの生産しかしていないことにある。 このため、わずかな需給の変動によって、今回のような事態を招いているらしいのだが。
ここ20年ほど我が家でお米は店頭で購入することはなくなったのだが、この米騒動で5kg、2、000円程度だった価格は5kg、5,000円まで迫っているというのだから驚きである。NPOの活動で知り合った庄内町(山形県)のコメ専業農家のNさんから2ヶ月に一度の割合で10kgを精米して送って貰っているコシヒカリは送料込みで5,000円、この米騒動で申し訳ないから上げなくてはと電話したのだが、十分だからいいよという返事が返って来た。なんか申し訳ないと思いながら、この米騒動の結末を見守っているのが近況である。【20250216(日)】
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