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縁あって、今、佐左木俊郎という作家の作品を読んでいます。
〈佐左木俊郎〉で検索しても小樽図書館には『モダニズム・ミステリ傑作選』というアンソロジー一冊しか所蔵してないようなので、とりあえずそれに収められた『猟奇の街』という作品を読んだ。あまりピンと来ませんでした。というか、私には〈モダニズム・ミステリ〉という概念に興味がないみたい。萩原朔太郎の〈ミステリ〉というのも読んだけど、ますますピンと来ない。
で、『北海道文学全集』に〈佐左木俊郎〉が収録されていることに気がついて探してみたら第十二巻に『熊の出る開墾地』がありました。(小樽図書館の検索システムはなぜ『熊の――』がヒットしなかったのだろう) これが良かったんですね。さっそく道立図書館からあれこれ取り寄せて、今、読んでいる次第です。
沼田流人と同時代ということなんだけど、なんとなく、菊池マツヱを捨てて東京に走っていたらこういう感じの人生だったのかな…とか妄想しました。
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