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読書会BBS

 
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▼ 密売人   [RES]
  あらや   ..2011/10/30(日) 16:26  No.245
  バチガルピ衝撃からの脱出策。まず、吉村昭「赤い人」。続いて、乾ルカの「てふてふ荘へようこそ」。ここで馬力。佐々木譲の「密売人」、これがよかった! 無事、展開。

というわけで、今、佐々木譲の道警シリーズ、1から読んでいるところです。



▼ ねじまき少女   [RES]
  あらや   ..2011/10/03(月) 18:35  No.242
  なんか、変態っぽい本が続くなぁ。でも、こういうのが好きなんだからしょうがない。残り少ない人生なんだし…

 カニヤは頭を振って物思いを払いのける。わたしたちは生きてる。多くの王国や国が消えたのに、わたしたちは生きてる。マレー半島が殺戮の泥沼になっていても、九龍(カオルーン)が海面下に沈んでも。中国が分裂し、ベトナムが崩壊し、ミャンマーには飢餓以外なにもなくなっても。アメリカ帝国が消滅しても。欧州連合が内部分裂を起こしても。それでもわたしたちはもちこたえている。拡張さえしている。王国は生き延びている。
(パオロ・バチガルピ「ねじまき少女」)

もうすぐ読み終わってしまうのが、もったいない。SFって、力あるなぁ。ある種、ル=グゥインみたいな構築力。感動です。


 
▼ エミコ  
  あらや   ..2011/10/08(土) 10:03  No.243
  読み終えてしまった。罰軽美。鉢刈日。変な名前。でも、一生忘れられないだろうな。凄い本を読んだあとは、数日の反動がやってくる。どうでもいいようなことを書いた本や人間が受けつけられなくなる。天気も珍しく良いし、ハルカヤマに行こうかなとも考えたが、今朝の新聞で大特集を始めたから、この土日は無理かな。

 
▼ TPP  
  あらや   ..2011/10/18(火) 09:46  No.244
  TPPの再浮上。(大津波といっしょに太平洋の瓦礫になったと思っていたよ…) 今でも収束してはいないフクシマの原発。そして、タイの洪水報道。最近の新聞を読んでいると、「ねじまき少女」に描かれた世界がもう少し先には来ているのかもしれないと思う毎日です。

みんなでアメリカの遺伝子組換食物を食べて瘤病になろう。


▼ 妄想かもしれない   [RES]
  あらや   ..2011/08/27(土) 11:17  No.240
   一八九一(明治二四)年には、とうとうロシアでの延命説も出現した。いや、それだけではない。この年ロシアから来日する皇太子ニコライにともなわれ、あの西郷がかえってくるという風聞もながれだす。
 明治天皇は、かつての逆臣・西郷をあたたかくむかえるつもりらしい。そのさいは、西南戦争に従軍した「諸将校の勲章を剥」ぎとる方針だという。当時の『郵便報知新聞』(四月七日付)は、そんな記事まで書いている。
 このヨタ記事を、滋賀県大津町(現大津市)の巡査・津田三蔵は真にうけた。
(井上章一「妄想かもしれない日本の歴史」/西郷隆盛は西南戦争で死ななかった?)

いやー、おもしろいなぁ。たらたら読み始めた「妄想かもしれない日本の歴史」だけど、この大津事件のあたりで急加速。「采女」の話が北朝鮮の「よろこび組」へ展開するに至っては悶絶してしまいました。そうか、「竹取物語」は、こういう文脈で読むのか!

なんか、「スワン社資料室」の雰囲気も感じないではない。知能程度はちがうけれど。まぁ、妄想ね。


 
▼ 日本に古代  
  あらや   ..2011/09/08(木) 08:02  No.241
  引き続き、「日本に古代はあったのか」、読了。今は「愛の空間」に突入。いやー、おもしろいもん、見つけた。

「妄想かもしれない…」から読み始めたから、日本史の妄想の最たるものが「古代」なのよという著者の意図は明瞭に理解することができました。

「敬老の日」の読書案内に「妄想かもしれない…」を入れてしまった。


▼ 珍妃の井戸   [RES]
  あらや   ..2011/08/20(土) 07:20  No.239
  今度は「藪の中」か… 相変わらず芸が細かいな。なぜか、この一冊だけ未読でした。

浅田次郎って、ケンタッキーのフライドチキンみたいなもので、わかりきってる味なんだけど、市場の唐揚みたいにハズレはないから時々無性に食いたくなったりします。



▼ 前川さん   [RES]
  あらや   ..2011/07/30(土) 08:31  No.237
   おい、お前元気か。俺は元気だ。家の坊主はこのごろ上機嫌だ。お盆でしこたま酒を呑んだからだ。だが俺は心配している。お盆の酒も残り少くなってきたからだ。変なことだが、葬式がないと家のものは干上ってしまう。先日、俺はそれでも、久しぶりに魚を喰ったよ。押入れへ火鉢をもちこんで、汗を流しながら焼いて喰べた。俺の後は、おふくろと兄貴、最後に坊主が酒をのみながら喰っていた。押入れへ誰かが入ったあとが大変なのだ。魚の匂いを消すために、家じゅうをウチワであおいで歩くのだ。檀家に知れたら事だからな。お蔭で、三日分の線香を一時間で使ったよ。線香というやつも、魚の匂い消しにはもってこいだ。一度、遊びにこないかい。押入れのなかで、魚を喰わせてやるよ。さらば。
(畔柳二美「こぶしの花の咲くころ」)

いやー、これは、たまげた。映画「サムライの子」のミヨシ以来の、超絶キャラクターではないだろうか。こんな人が余市の町に隠れていたなんて! なんと素晴らしい町なのだ。

テレビがないので、どんどん読書がはかどる。この本も、昔、生協のチャリティコーナーで50円でゲットした本なんだけど、全然読みもしないでなんて放っておいた一冊なのでした。深く反省しています。あの「姉妹」が、こういう風に展開するなどとは夢にも思いませんでしたね。畔柳二美を見直した。ガッツあるわ、この人。

お詫びに、さっそく「八月の小樽」でとりあげさせていただきます。


 
▼ ミリオン・ブックス  
  あらや   ..2011/08/07(日) 13:30  No.238
  この「こぶしの花の咲くころ」の装丁がひどく気に入ってしまって、残りのミリオン・ブックス、「姉妹」と「限りなき困惑」の2冊もアマゾンで購入。

「限りなき困惑」、良かった。「ある男」の変な緊張感も良かった。島尾敏雄の「贋学生」をちらっと思い出す。「夫婦とは」のポカーンとした読後感も良かった。こっちは、橋本治フレーバーかな。


▼ 地に埋もれて   [RES]
  あらや   ..2011/07/26(火) 09:56  No.236
  あさのあつこ「地に埋もれて」。今回の小学校・出前図書館のブックトークが「土の中から出てきたよ」。そのための本選びで見つけた一冊です。ちょっと性描写があったのでブックトークには使えなかったのだけど、読んでみる分には、なかなか面白い本でした。

アナログ放送が終了して、今、一時的にテレビがない状態なんだけど、なかなか快適。時間がたっぷり使えます。ばりばり本が読める。忙しい夏休み期間中の図書館なんかには、ある意味、最適の非常態勢かもしれませんね。(これを長くやっていると、どんどん時代からかけ離れてゆくのだろうけれど…)



▼ 銀狼王   [RES]
  あらや   ..2011/07/16(土) 09:01  No.235
  「ウエンカムイの爪」より面白かった。ていうか、「北海道でヒグマに襲われた動物写真家・吉本を救ったのは、クマを自在に操る能力を持つ謎の女だった。」(後ろページの広告) あれー、そんな面白そうな話だったろうか? もう、昔読んだ本、片っ端から忘れてゆくんだから、ほんと、しょうがねえ…

「狼王ロボ」の形にきちっとハマったら(パクリとは言いません)、もう誰もかないません。美しい技あり一本。



▼ こころ   [RES]
  あらや   ..2011/07/16(土) 08:47  No.234
  まずは、七瀬晶「こころ〜不思議な転校生」。

カドカワ銀のさじシリーズ、ちょっと興味深い。
http://gin-no-saji.com/index02.html

ペンネームに「七瀬」を使うくらいだから、やはり筒井康隆なんだろうけれど。でも、タウンゼンド風味に仕上げたところがアイデアというか、カバーというか。(パクリとは言いません) 「未知の来訪者」、懐かしい…(アマゾンで中古に4000円の値段が付いていたのには吃驚!)



▼ 北の清掃員物語   [RES]
  あらや   ..2011/03/09(水) 08:24  No.229
  「社会的評価かい。今ではあまり常識ではなくなったと思うけれど、昔は男が外で稼ぎ、女は家で炊事、洗濯、掃除に、子育てをやるのが常識だった。だから清掃とは“女がついでにやる仕事”という概念が、今でも多くの人の考えに潜在しているんじゃないか。つまり清掃はその程度の仕事でしかない、という社会の評価があるんじゃないのかということさ」
「今でもそんなに低い評価がなされていますかね」
「わし自信は、そんな低い評価がされる仕事だとは思っていないよ。ただ同世代というか年齢的に違うかもしれないがな。さらにもう一つ重要なことは我々の世代は、学校でなにか悪いことをすれば罰として掃除をさせられたということさ。特に学校教育という中で、罰として便所掃除をさせることが当たり前のように行われてきた。“罰としてやる仕事=掃除”そういう偏見が生まれて当たり前だったのさ」
「宮島さん、罰としての掃除は、私の学校時代でもありましたよ」
(鈴木一成「棄てられたものの行方」)

忙しかった二月の反動なのか、先週の休みは小樽でだらーっとしていました。(少し元気になった) 暖かい部屋で、寝ころんで図書館の郷土資料室から借りてきた本を読んでいた。当たりだった。

私は「清掃員」物語が好きみたいです。「モップの魔女」シリーズはもちろん(新刊が出たみたい♪)、「逃亡者」リチャード・キンブルの清掃員ものも好きだし、「プロレス悪役列伝」カール・ゴッチ×馬場正平の清掃車トレーニングは今でも心に残っている。

学生時代にアルバイトで身につけたビル清掃の技が、職のない時などには役に立った。田中さんと宮島さんの思弁が心地よい。

写真は(関係ないけど)庭にあったアニマル・トラッキング。ウサギかな… テンかな…


 
▼ モップの精  
  あらや   ..2011/05/23(月) 10:21  No.233
   「ほら、このセロファンテープ」
 差し出されたビニール袋を見て、やっと理解する。それはぼくが友也に渡したビニール袋だった。中に、ネイルエナメルの付着したセロファンテープが入っている。
「捨ててあったって……どこに? 友也のゴミ箱?」
「ううん、男子トイレの。でも、男子トイレの掃除もわたしの担当だから」
(近藤史恵「モップの精と二匹のアルマジロ」)

出た!トイレ問答(笑) およそ、清掃を生業とする者にとって、このトイレ掃除問題は、古くて、新しい。女は男子トイレ清掃に入れるのに、なぜ男は女子トイレに入れないのか? 田中さんと宮島さんも熱っぽくこれを語っていましたね。「罰当番」と並ぶ、日本清掃史の根幹にかかわる大命題。「モップの精」シリーズは、いい小説だ。頭のいい小説だ。


▼ ノーと私   [RES]
  あらや   ..2011/05/21(土) 14:06  No.232
  2008年のフランス本屋大賞。朝から布団の中で読み出して、一気にただ今読了。いやー、よかった。フランスの13歳の少女の孤独が滲みた。

今年も京極読書新聞「京中生にインタビュー」のシーズンが始まって、今、町の読書感想文コンクール(課題図書なし。各自好きな本を自分で選ぶ)入賞作の本を片っ端から読んでいるところですが、今朝の「ノーと私」は格別でした。こんな、深い本を読む中学生もいるんだね。感心した。
自分の中学生の時を思う。おそらくこういう本を読んでいたら、3ページめくらいで頭がショートしてしまっていたでしょうね。字が読めないというよりは、人間関係ってものが全然わかっていなかったから。
「ノーと私」。イギリス人が凄いのは知ってるが、フランスのヤングアダルトもなかなかやるもんだな。

さあ、気をとりなおして、今日の仕事をやろう。6月号の記事、書かなくちゃ。あ、その前に、スワン社資料室の「五月の小樽」か…









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