| TOP | HOME | 携帯用 |



読書会BBS

 
Name
Mail
URL
Backcolor
Fontcolor
Title  
File  
Cookie Preview      DelKey 

▼ 病気の日本近代史   [RES]
  あらや   ..2011/12/23(金) 16:50  No.249
   医療費増や酔っぱらい運転による事故などの社会的コストを計算していくと、タバコを上まわるリスク値が算出されるかもしれない。だが往年の禁酒法が密造、密輸、もぐり酒場やギャングの横行をもたらしたように、「酒とタバコ」に対する人間の伝統的渇望を法的規制や迫害で押さえつけるのは不可能に近いと思われる。
 アルコールに次ぐ標的は、他にもある。電磁波(ケイタイ電話)、香水、ファストフード、コカ・コーラ、肉類、肥満(メタボ)、そして最後の難物である自動車などがずらりと控えている。
(秦郁彦「病気の日本近代史」)

ロアルド・ダールだったっけ… 世界中の病気が、近代医療の発展に抗議して国際会議を開催。そこで無期限ストライキを決議する。さあ、世の中から病気が無くなって医者たちは大慌て。ついには「健康病」なる新しい病気を生み出してしまう…という短編。

去年のタバコの大値上げの時、「こりゃ、北朝鮮製のヤミ煙草の跋扈だな」と思ったものだが(なんか日本人は裕福らしく)そのような真似をする非国民の話は聞かなかった。私もしませんでした。(買いだめはしたけど…)

昔勤めていた学校の職員会議/「私はタバコをやめるから、あんたはクルマをやめろ」

 酒もタバコもやらぬ菜食主義者のヒトラーがひきいるナチス・ドイツは、権力で病的人間を排除する「健康ファシズム」国家をめざした。昨今のとどまるところを知らない健康志向の風潮は、国際機関や国家が個人の自己決定権を否認して介入を強めていく点で、ナチスの思考法に似ていると危ぶむ人が少なくない。しかも、その過程であやふやな医学的根拠をふりかざした非同調分子への差別や迫害を、当然とする空気が形成される。
 近代日本の医学は感染症、ついで結核の制圧に成功し、世界一の長寿国家となり、残された目標はガン、心臓、脳血管の三疾病に絞られてきた。その克服に向け、多大のエネルギーとコストを投入しているが、効用の限界に近づきつつあるようにも見える。
 ガンをもし絶滅できたとしても「平均寿命を二年ないし三年延ばすことができる」程度だとすると、そろそろ思考の転換を考えてよい時期にさしかかっているのではあるまいか。
(同書より)

フーコーの著作を無理して読んで何も理解できなかった頭の悪い学生だった自分を思い出した。



▼ 警官の血   [RES]
  あらや   ..2011/11/14(月) 19:00  No.247
  なんか、ハマってしまったみたい。「道警」シリーズ読み終えると、なんか口寂しくて、「駐在警官・川久保篤」シリーズに手を出してしまった。

これも、よかった。特に「暴雪圏」には感心でした。で、今は、「警官の血」に突入です。滝上の工藤陽子さんを救える、こんな警官はいないものだろうか。


 
▼ 警官の条件  
  あらや   ..2011/11/28(月) 18:25  No.248
  続編「警官の条件」も読了。もう「警官もの」では読むものがない。明日から、どうしよう。(ここでひと休みかな…)

続けて「歴史もの」に入るより、なにか、また別の展開をさがします。(まあ、冬だから、雪かきで忙しくなるけれど…)


▼ 道警シリーズ   [RES]
  あらや   ..2011/11/05(土) 19:22  No.246
  いやー、久しぶりに唸った。今週で5冊全部読んでしまいましたよ。直木賞ってことで「廃墟に乞う」から読み始める人もいると思うけれど(←私です)、佐々木譲理解のためには、まず「うたう警官」ですね。あっ!という間に「密売人」まで持って行かれます。ハズレはない。5冊全部、よかった。ある種、完全試合。

「おれは、あの祭りが大嫌いなんだ。うるさすぎないかね? この時期は札幌が乗っ取られてしまうようなものだ。おれみたいな年寄りには、頭かきむしりたくなる祭りだよ、まったく」
「そうですね。警察も、大きすぎる音楽に対しては、指導しているはずですが」
「あの踊りも気に食わない。どこがよさこいだ? どこがソーランだ? 衣裳はどこも蒙古とか韓国のみたいだし、音楽はアメリカのものだろ? 日本の伝統をぶち壊しているのがあの祭りじゃないかね」
(佐々木譲「巡査の休日」)

とりわけ佐々木譲の技量を感じたのは、この「巡査の休日」。あの札幌通俗の塊「よさこいソーラン」を使って、ここまでドラマを盛り上げるものか… 私は感心しました。



▼ 密売人   [RES]
  あらや   ..2011/10/30(日) 16:26  No.245
  バチガルピ衝撃からの脱出策。まず、吉村昭「赤い人」。続いて、乾ルカの「てふてふ荘へようこそ」。ここで馬力。佐々木譲の「密売人」、これがよかった! 無事、展開。

というわけで、今、佐々木譲の道警シリーズ、1から読んでいるところです。



▼ ねじまき少女   [RES]
  あらや   ..2011/10/03(月) 18:35  No.242
  なんか、変態っぽい本が続くなぁ。でも、こういうのが好きなんだからしょうがない。残り少ない人生なんだし…

 カニヤは頭を振って物思いを払いのける。わたしたちは生きてる。多くの王国や国が消えたのに、わたしたちは生きてる。マレー半島が殺戮の泥沼になっていても、九龍(カオルーン)が海面下に沈んでも。中国が分裂し、ベトナムが崩壊し、ミャンマーには飢餓以外なにもなくなっても。アメリカ帝国が消滅しても。欧州連合が内部分裂を起こしても。それでもわたしたちはもちこたえている。拡張さえしている。王国は生き延びている。
(パオロ・バチガルピ「ねじまき少女」)

もうすぐ読み終わってしまうのが、もったいない。SFって、力あるなぁ。ある種、ル=グゥインみたいな構築力。感動です。


 
▼ エミコ  
  あらや   ..2011/10/08(土) 10:03  No.243
  読み終えてしまった。罰軽美。鉢刈日。変な名前。でも、一生忘れられないだろうな。凄い本を読んだあとは、数日の反動がやってくる。どうでもいいようなことを書いた本や人間が受けつけられなくなる。天気も珍しく良いし、ハルカヤマに行こうかなとも考えたが、今朝の新聞で大特集を始めたから、この土日は無理かな。

 
▼ TPP  
  あらや   ..2011/10/18(火) 09:46  No.244
  TPPの再浮上。(大津波といっしょに太平洋の瓦礫になったと思っていたよ…) 今でも収束してはいないフクシマの原発。そして、タイの洪水報道。最近の新聞を読んでいると、「ねじまき少女」に描かれた世界がもう少し先には来ているのかもしれないと思う毎日です。

みんなでアメリカの遺伝子組換食物を食べて瘤病になろう。


▼ 妄想かもしれない   [RES]
  あらや   ..2011/08/27(土) 11:17  No.240
   一八九一(明治二四)年には、とうとうロシアでの延命説も出現した。いや、それだけではない。この年ロシアから来日する皇太子ニコライにともなわれ、あの西郷がかえってくるという風聞もながれだす。
 明治天皇は、かつての逆臣・西郷をあたたかくむかえるつもりらしい。そのさいは、西南戦争に従軍した「諸将校の勲章を剥」ぎとる方針だという。当時の『郵便報知新聞』(四月七日付)は、そんな記事まで書いている。
 このヨタ記事を、滋賀県大津町(現大津市)の巡査・津田三蔵は真にうけた。
(井上章一「妄想かもしれない日本の歴史」/西郷隆盛は西南戦争で死ななかった?)

いやー、おもしろいなぁ。たらたら読み始めた「妄想かもしれない日本の歴史」だけど、この大津事件のあたりで急加速。「采女」の話が北朝鮮の「よろこび組」へ展開するに至っては悶絶してしまいました。そうか、「竹取物語」は、こういう文脈で読むのか!

なんか、「スワン社資料室」の雰囲気も感じないではない。知能程度はちがうけれど。まぁ、妄想ね。


 
▼ 日本に古代  
  あらや   ..2011/09/08(木) 08:02  No.241
  引き続き、「日本に古代はあったのか」、読了。今は「愛の空間」に突入。いやー、おもしろいもん、見つけた。

「妄想かもしれない…」から読み始めたから、日本史の妄想の最たるものが「古代」なのよという著者の意図は明瞭に理解することができました。

「敬老の日」の読書案内に「妄想かもしれない…」を入れてしまった。


▼ 珍妃の井戸   [RES]
  あらや   ..2011/08/20(土) 07:20  No.239
  今度は「藪の中」か… 相変わらず芸が細かいな。なぜか、この一冊だけ未読でした。

浅田次郎って、ケンタッキーのフライドチキンみたいなもので、わかりきってる味なんだけど、市場の唐揚みたいにハズレはないから時々無性に食いたくなったりします。



▼ 前川さん   [RES]
  あらや   ..2011/07/30(土) 08:31  No.237
   おい、お前元気か。俺は元気だ。家の坊主はこのごろ上機嫌だ。お盆でしこたま酒を呑んだからだ。だが俺は心配している。お盆の酒も残り少くなってきたからだ。変なことだが、葬式がないと家のものは干上ってしまう。先日、俺はそれでも、久しぶりに魚を喰ったよ。押入れへ火鉢をもちこんで、汗を流しながら焼いて喰べた。俺の後は、おふくろと兄貴、最後に坊主が酒をのみながら喰っていた。押入れへ誰かが入ったあとが大変なのだ。魚の匂いを消すために、家じゅうをウチワであおいで歩くのだ。檀家に知れたら事だからな。お蔭で、三日分の線香を一時間で使ったよ。線香というやつも、魚の匂い消しにはもってこいだ。一度、遊びにこないかい。押入れのなかで、魚を喰わせてやるよ。さらば。
(畔柳二美「こぶしの花の咲くころ」)

いやー、これは、たまげた。映画「サムライの子」のミヨシ以来の、超絶キャラクターではないだろうか。こんな人が余市の町に隠れていたなんて! なんと素晴らしい町なのだ。

テレビがないので、どんどん読書がはかどる。この本も、昔、生協のチャリティコーナーで50円でゲットした本なんだけど、全然読みもしないでなんて放っておいた一冊なのでした。深く反省しています。あの「姉妹」が、こういう風に展開するなどとは夢にも思いませんでしたね。畔柳二美を見直した。ガッツあるわ、この人。

お詫びに、さっそく「八月の小樽」でとりあげさせていただきます。


 
▼ ミリオン・ブックス  
  あらや   ..2011/08/07(日) 13:30  No.238
  この「こぶしの花の咲くころ」の装丁がひどく気に入ってしまって、残りのミリオン・ブックス、「姉妹」と「限りなき困惑」の2冊もアマゾンで購入。

「限りなき困惑」、良かった。「ある男」の変な緊張感も良かった。島尾敏雄の「贋学生」をちらっと思い出す。「夫婦とは」のポカーンとした読後感も良かった。こっちは、橋本治フレーバーかな。


▼ 地に埋もれて   [RES]
  あらや   ..2011/07/26(火) 09:56  No.236
  あさのあつこ「地に埋もれて」。今回の小学校・出前図書館のブックトークが「土の中から出てきたよ」。そのための本選びで見つけた一冊です。ちょっと性描写があったのでブックトークには使えなかったのだけど、読んでみる分には、なかなか面白い本でした。

アナログ放送が終了して、今、一時的にテレビがない状態なんだけど、なかなか快適。時間がたっぷり使えます。ばりばり本が読める。忙しい夏休み期間中の図書館なんかには、ある意味、最適の非常態勢かもしれませんね。(これを長くやっていると、どんどん時代からかけ離れてゆくのだろうけれど…)



▼ 銀狼王   [RES]
  あらや   ..2011/07/16(土) 09:01  No.235
  「ウエンカムイの爪」より面白かった。ていうか、「北海道でヒグマに襲われた動物写真家・吉本を救ったのは、クマを自在に操る能力を持つ謎の女だった。」(後ろページの広告) あれー、そんな面白そうな話だったろうか? もう、昔読んだ本、片っ端から忘れてゆくんだから、ほんと、しょうがねえ…

「狼王ロボ」の形にきちっとハマったら(パクリとは言いません)、もう誰もかないません。美しい技あり一本。









     + Powered By 21style +