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読書会BBS

 
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▼ 秀吉はいつ知ったか   [RES]
  あらや [URL]   ..2009/02/03(火) 10:39  No.150
  1月の16日、17日と二日続きで図書館行事があって、さすがに身体がガタガタになった。さらに昨日、こんな田舎にも光ケーブルの波が押し寄せてきていて(昨年11月にADSL工事をやったばかりだというのに)またまた光の大工事で休日をひとつつぶされた。なんか、たまらんひと月だった(ようやく年が明けたような気がする…)

落ち着いて本も読んでいられない毎日には、山田風太郎の文章が身に滲みました。簡潔な言葉。正確な歴史観と知識。品。


 
▼ 戦中派天才老人  
  あらや [URL]   ..2009/02/16(月) 12:42  No.152
  「秀吉は…」以来、なんか風太郎熱が十数年ぶりにぶり返してきて、小樽の本棚から関川夏央の「戦中派天才老人山田風太郎」を引っぱり出してきて読み返したりしています。ほんとに、ある意味、天才。この歳になるまでいろんな「頭の良い」といわれる人を見てきたけれど、今現在の結論は、山田風太郎ただ一人かなとまで思い始めている。


▼ utage・宴   [RES]
  あらや [URL]   ..2009/02/06(金) 10:35  No.151
  今、売れっ子の北海道作家が多いから、ひとつ一堂に会してアンソロジーでもつくってみようか…といった発想で編まれた本なのかと思っていたら、なんかちがうみたい。

トップの朝倉かすみ「おまえ、井上鏡子だろう」。朝倉かすみの愛読者ならば、この作品が、去年の話題作「田村はまだか」の後日談であることは一目瞭然。へえ、ずいぶんカッコいい技を使うんだな…と感心。(ほんと、中島みゆきを思い出す)
この時点では、まだ、朝倉かすみ独特の技というか、ファンサービスなのかと思っていたのだが、ラストの蜂谷涼「浚(さら)いの風」に至って、ちょっとこれはもう少し込み入った仕掛けを隠した本なのではないかと思うようになりました。「浚いの風」は、蜂谷涼の傑作「てけれっつのぱ」の後日談どころの話ではありません。「てけれっつのぱ」の構造そのものに深く拘わった、「てけれっつのぱ」最終章とでもいっていいくらいの作品だったのです。
(ちょうど「てけれっつのぱ」について書いたばかりなので、こちらもご覧いただければ幸いです。 http://www3.ocn.ne.jp/~swan2001/

他の作家、東直巳、小路幸也、中村南、鳴海章については、私はそんなに良い読者ではない(一冊も読んだことのない作家もいる)ので、皆が皆、こういうコンセプトで作品を出しているのかどうかはわかりませんが、なーんか、そういう知的な仕掛けの存在を感じます。おもしろい本だ。



▼ ラ・クカラチャ   [RES]
  あらや [URL]   ..2009/01/09(金) 10:21  No.149
  まさか、「ラ・クカラチャ」が「ゴキブリ」だとは思わなかったな!(もっと楽しい、例えば馬車でメキシコの野山を行進しているような歌かと思っていたよ…)

ラ・クカラチャ、ラ・クカラチャ、ゴキブリはもう歩けない、なぜって、マリファナが切れちゃったんだもの

って、歌だったんですね。高城高の訳では、こうなります。

油虫は 油虫は
 もう歩こうとしない
何故なら 何故なら
 吸う大麻煙草がないから

創元推理文庫版「高城高全集2/凍った太陽」、ようやく読破。いやー、よかった! こんな人が四十数年埋もれていたなんて、ほんとに信じられない。
収穫もたくさん。噂には聞いていた「X橋付近」を眼にすることもできたし、「ラ・クカラチャ」という凄い作品に出会うこともできた。札幌の街も大きく絡んでくる「志賀由利」四部作も、「異郷にて遠き日々」(←2007年復活の第一作)まで一気に読めるという至福状態。ほんとに、どうして四十数年も埋もれたんだろう? 非常に興味あります。



▼ いじめられっ子   [RES]
  あらや [URL]   ..2008/12/23(火) 19:44  No.147
  内藤vs山口戦まで、あと7分。
けっこう内藤の試合にシビれています。前回の清水戦の左フックに魅せられてしまった。


 
▼ チャンピオン・ベルト  
  あらや [URL]   ..2008/12/24(水) 08:45  No.148
  いいですね。なにか、今までのボクサーにはない情感のようなものを撃ち合っている最中に感じる。

内藤の「いじめられっ子のチャンピオン・ベルト」、なにかにつけて読み返す本です。今、いじめにあっている多くの子どもにとって、このいじめがいつ終わるのか…という大事なメッセージが書きこまれているように思う。


▼ 七瀬ふたたび   [RES]
  あらや [URL]   ..2008/11/22(土) 20:22  No.145
  今、NHKでやってるドラマ「七瀬ふたたび」。毎週見てるんですけど、毎週、なんかこんな話だったかな?と思いながら見ています。で、ついに我慢できなくて、図書館から「七瀬ふたたび」借りてきたわけです。

こんな話だった。

七瀬三部作は読んでいるはずなんだけど、頭に残っているのは「家族八景」のキョーレツさだけだったみたい。(ドラマは新鮮に楽しめそう…)


 
▼ エディプス  
  あらや [URL]   ..2008/11/26(水) 09:02  No.146
  やっぱり、こんな話じゃないなぁ。

イントロだけは「七瀬ふたたび」だけど、その後の展開が180度ちがう。「エディプスの恋人」まで三部作読み返したけど、「父親」なんて一言も出てはこないよ。なんかこんな話だったかな…と感じた最大の原因はこれだったんですね。話の軸が「父親さがし」になってしまうと、「七瀬ふたたび」の逸話の意味のひとつひとつがひっくり返ってしまう。小説では超能力者の孤独を意味するサインだったのが、ドラマではプラスの超能力になってしまう。けっこう大胆に書き換えたものですね。(どう結末をつけるのか、楽しみになってきた)

小説「七瀬ふたたび」、今読んでも衰えを感じなかった。ふたたび、暗い感動があった。全盛時の筒井康隆の小説家としての威力をびしびしと感じました。(失礼な言い方かもしれないが)


▼ イーハトーブ温泉学   [RES]
  あらや [URL]   ..2008/11/18(火) 00:01  No.144
  単なる、賢治さん大好き本の一冊かと思っていたが、とても、とても、そんなレベルではないようだ。ここのところ、冬支度の時間も惜しんで読み耽っています。もしかしたら、「保阪嘉内」以来の大事件かもしれない。これは、大展開なのかもしれない。

パソコンが壊れていた時期に読んでいた、ル・グウィン「パワー」に匹敵するくらいの… 世の中には、凄い人がいるもんだ。



▼ 高城高   [RES]
  あらや [URL]   ..2008/10/27(月) 10:01  No.141
   確かにその日は夏枯れだった。来道した皇太子が釧路を過ぎてほっと一息ついた時だったからだ。江上は社にたった一つしかないスピグラを提げて、駅近くの社をつまらなそうな顔で出て来た。その日は水銀柱が二十六度にのぼり、釧路としては最高の気温だった。江上は滅多に着ないナイロンのポロシャツを着て、北大通(きたおおどおり)を南の方ヘキョロキョロしながら歩いていた。
 彼が探しているのはサックドレスだった。サックドレスを着ている娘を写して二十六度の気温と結びつければ相当紙面が埋まるはずだった。
(高城高「暗い海深い霧」)

真夏で、26度か…
昔、真夏の夜八時の根室の街を歩いていたけど、Tシャツでは夜風が冷たかったことを思い出す。呑み屋以外の店はもうとっくに閉まって、街路に人影はないし。ほんとに「荒涼たる」という言葉がふさわしかった。釧路の子どもは入道雲なんか見たことがない…とかよく聞くけれど、さもありなんと思わせる高城高(こうじょう・こう)の小説世界ではあります。
創元推理文庫版全集の第1巻「墓標なき墓場」を読んだ時点では、そのあまりの名推理ぶりにびっくりして、釧路〜根室の描写を味わうヒマもなかったというのが本当のところです。第3巻の短編集に至ってかな、ようやくですが、高城高がなにか取り憑かれたように描き続けた道東の風景に私も愛おしさのようなものが湧き上がってくるようになりました。


 
▼ 釧路新聞社  
  あらや [URL]   ..2008/10/27(月) 10:05  No.142
   勤務していた支社は一年ほど後に移転新築されるまで、戦前まであった地方新聞の建物に入っていた。煉瓦造り二階建ての社屋には、かつて石川啄木がわずかの間勤務していた。その二階で夜勤をしているとだれかが「またやってるぞ」という。裏の窓からのぞくと、路地裏の暗い街灯の下でにらみ合っている男二人は、霧にかすんで手にしている鯖裂きまでは見えない。と、みる間に二つの影が一つになり、うつ伏せに崩れた一人を残して相手は逃げ去った。「おい、誰か救急車を呼んでやれよ」で、みな仕事に戻る。死んだのは本州の漁船員、犯人は朝になれば船に乗ってしまう。朝刊に入れるほどのものでなく、夕刊で十行足らずの記事だ。
(高城高「墓標なき墓場」創元推理文庫版あとがき)

「霧と原野へのノスタルジア」と題されたあとがきが、けっこう心地よい。釧路新聞社か…(ちょっと、うらやましい) 啄木の「病院の窓」から徒歩で十二、三分という感じですね。


▼ 保阪庸夫さん   [RES]
  あらや [URL]   ..2008/10/14(火) 22:30  No.139
  今、「テレビ鑑定団」を見ていたら保阪庸夫さんが出てきて、さらに、宮沢賢治の保阪嘉内宛書簡73通がテレビ画面に大写しになって大変驚いた。はたして鑑定結果や、如何に。保阪さんは「1億円」。鑑定結果は「1億8千万円」でした。こういうものに値段がつくというのも可笑しいが、そんなことをあれこれいう前に、やはり73通をバーンと目の前で見たショックの方が大きい。酒呑んでて、すごく反省。

いつもならNHKのニュースを見ているのですが、火曜日なのでNHKは歌謡ショー。それで東京12チャンネルの方にスイッチしていたのですが、沖縄の海底ピラミッドは見られるし、保阪嘉内の73通は見られるし、なんか今日は不思議な巡り合わせの日でしたね。

ところで… スワン社の仕事を京極に移したので、こういう技ができるようになりました。今、見聞きしたこと、考えたことを即座に書けるようになっています。今のところ、パソコンが壊れた直後の9月前後の記事だけは救いとることができなかったため、その修復(というより、気力をとりもどすのに)に時間がかかっていますが、今月中にはそれも回復すると思います。今少しお待ちください。



▼ 図書館戦争   [RES]
  あらや   ..2008/09/16(火) 10:19  No.137
  今頃、読んだ。

「図書館の自由宣言」を「図書館法」の第四章に持ってくる…というのはアイデアでしたね。おそらく、これを思いついた時、やって行ける!となったのではないでしょうか。

「1・2の三四郎」を読んでほんとにプロレスラーになった人間を知っているから、「図書館戦争」を読んで図書館司書をめざす人だって出てくるのではないだろうか。(射撃訓練ないんですかぁ?とか言うなよ…)

読んでいて、ちょっと横田めぐみさんのことを思い出した。三十年前の拉致された日、めぐみさんは寄居中学校図書室に本を返却し、そこで新しい本を借りています。もしも北朝鮮に通学カバンが残っているなら、その中にはきっと図書館から借りた一冊が入っているだろう。(バドミントンのラケットだってちゃんと残っていたのだから、本がある可能性は高い) 「督促(不明本調査)」の名目で図書特殊部隊・堂上班の出動とはならないものか。

メディア良化委員会VS図書隊の描き方も面白いのだが、個人的には、図書隊の中の原則派VS行政派の確執がとても面白かった。この「行政派」というのは、おそらく学校図書館や大学図書館ではあまり見られない、公共図書館独特の産物と思いますが、描写が変にリアルで、きっと有川浩に図書館イメージをアドバイスしている人は都府県立あたりで現実に「行政派」に苦労している人なのではないかと推察いたしましたです。



▼ 定本久生十蘭全集   [RES]
  あらや [URL]   ..2008/08/25(月) 23:05  No.134
  国書刊行会HP http://www.kokusho.co.jp/series/hisaojuranzenshu.html

第1回配本の「小説1・1933−1938」発売が10月10日。1冊1万円は貧乏人にはイタいけれど、なんか頑張ってみようか…と思い始めている今日この頃です。年4回の配本ならなんとかシノげるかな(車もテレビも捨てればいいし…)とも思い、完結の2011年まで生きていられるかな(仕事あるかな…)とも思う。なかなかに迷います。十年前に買っていた「ブロンテ姉妹全集」、ほとんど読んでいない!という恥ずかしい実績もあるしなぁ。

オフィシャルサイト準備委員会 http://blog.livedoor.jp/hisaojuran/

「久生十蘭オフィシャルサイト準備委員会」というものがもうできているんですね。(今日、国書刊行会のHPを探していて、それで知りました) パリ遊学時代の久生十蘭の写真など、貴重な資料が公開されています。うーん、「母子像」とか、久しぶりに読みたくなった! (しかし、四十年前の三一書房版に、こんなに未収録の作品があったなんて、ほんとに吃驚だ)









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