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▼ 黄色い牙   [RES]
  あらや   ..2009/09/21(月) 10:41  No.171
  「黄色い牙」、よかった。これだけ、羆じゃなくて、内地(秋田)の月の輪熊話なのですが、けっこう、しんみり読んだよ。月の輪版「北の沢」物語といった趣さえある。

志茂田景樹
大学卒業後、保険調査員、寿司屋、週刊誌記者など20種以上の職を転々とし、創価学会員だった際には、池田大作「人間革命」のゴーストライターをさせられかけたこともある。1976年、「やっとこ探偵」で小説現代新人賞を受賞、プロデビューを果たす。1980年、国鉄職員だった父が北海道に赴任した際に聞いた話をもとに書き上げた大作、「黄色い牙」で直木賞を受賞。 (ウィキペディア)

ふーん。昔、派手な格好でテレビに出ていた姿しか知らないので、まさか、こんなきっちりした作品を書いていた人とは思わなかったな。(人間、見てくれじゃないのね…) 渡辺淳一の「花埋み」みたいなものか。いやー、よかった。


 
▼ 熊撃ち  
  あらや   ..2009/09/21(月) 10:43  No.172
  昭和四十五年から四十六年にかけて、私は月に一度北海道へ渡った。総合雑誌「月刊ペン」の依頼を受けて、熊撃ちの猟師やハンターを主人公にした短篇を毎月書くためであった。(吉村昭「熊撃ち」あとがき)

「月刊ペン」とは、これまた、ずいぶん懐かしい! 志茂田景樹が池田大作のゴーストをやっていたというのも初耳だったが、そんな折りに、「月刊ペン事件」話題が飛び出してくるというのも、なにか奇遇ですかね。

来年のスワン社資料室「四月の小樽」は、大「羆撃ち」大会になりそう…


▼ デンデラ   [RES]
  あらや   ..2009/09/01(火) 00:14  No.167
  「でんでら?」
「私達は、ここをそう呼んでいる。十八年前に私が『お山』に棄てられたとき、怖くて寒くてどうにもならなくて夜鴉に突かれていたけど、そのとき、今のあんたみたいに『デンデラ』の者らに助けられたのさ。同じ年に『お山』に入った八木ササカと曽我部ナキと日高ノコビも助けられた」
(佐藤友哉「デンデラ」)

なぜか、この頃、「羆」ブーム。それも「熊」じゃなくて、「羆」のラッシュ。朝から読み始めて、掃除〜洗濯〜買物の合間を縫って読みつなぎ、いやー、なかなかいい休日だった。もう一冊、「羆」本の予定があるのだけれど、それも当たりの予感がします。


 
▼ シャトゥーン  
  あらや   ..2009/09/11(金) 16:08  No.169
  昨日、札幌へ行く電車の中で「シャトゥーン ヒグマの森」(宝島社文庫)読了。
たしかに、「ギンコが、何度も何度も、執拗に襲ってくるシーン。おれは震えたね」(夢枕獏)ではあったが、先に「デンデラ」を読んでしまった身としては、そう手放しで褒めるわけにもいかない。やはり、七十を過ぎた老婆たちが羆に次々喰われて行く「デンデラ」の異常な想像力の飛び散り方の方が凄い。「シャトゥーン」は、羆の怖さに関する蘊蓄は凄いのだろうが、対峙する人間たちの書き込みはコンビニに並んでいる市販食品みたいな味付け(はっきりいえば、西村京太郎)で、「羆撃ち」「デンデラ」と続いた勢いで突っ込んでいった人間にはちょっと肩すかしでした。次、行こう。

 
▼ 羆嵐  
  あらや   ..2009/09/14(月) 12:14  No.170
  吉村昭の「羆嵐」を読み返す。銀四郎、久しぶり。肩すかしでふらついた身体をガシッと掴まれたような気分。何度読んでも「羆嵐」は興奮する。ここまで来たら、吉村昭の他の「羆」ものを読むのはもちろん、日本作家の「羆」ものは全部読んでみたいですね。


▼ 夕映えの羊蹄山   [RES]
  あらや   ..2009/09/03(木) 03:16  No.168
  選挙のあった日の勤め帰り、ふと羊蹄山を振り返るともの凄い夕焼け。これが出ると、北国の短い夏の終わりをしみじみと感じます。小樽の夕焼けは、天狗山や赤岩の向こう、オタモイの空に遠く広がっている感じなんだけれど、こっちのは、山がデカく間近に聳え立っているだけに、さらにその山より高い空が直に燃え上がっているような、なにか異常事態っぽい迫力がありますね。

そのものズバリみたいな本があります。本山悦恵さんの小説「夕映えの羊蹄山」。フォーユー出版、1996年の刊。地味な造りの本だけど、中に収められている短編「雪灯り」という作品が私は好きで、時々図書館から借りてきては読み返します。(今回も、カッコいい写真が撮れたのがうれしくて、つい読み返してしまった。変な時間に目が覚めてしまって、どうしようか…)

「雪灯り」は、小林多喜二「東倶知安行」と同じく、「キョウゴク線」の描写が出てくる点でもちょっと興味深いのですね。いつか、スワン社資料室の方でも扱ってみたいと思っています。









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