| 一月、ライブラリーの〈新谷保人〉にアップした『小樽日報』。ありゃ何ですか、読書ノートですか、図書館報ですか、文芸評論なんですか…という質問があったので。
あれは、一応、ブックトークのつもりなんですけれど。
ブックトークとは、「一定のテーマを立てて一定時間内に何冊かの本を複数の聞き手に紹介する行為」(ウィキペディア)です。図書館現場、特に学校図書館などで、「読み聞かせ」などの手法と併せてよく使われる図書館技です。出が学校図書館なんだもんで、昔から私もよく使います。というか、この技しか使えないみたい。
「まったく、ハンスって子には、たいへんなことが起こったもんだよ。神様は、貧しい家の子どものことまでも、ちゃーんと、心配していてくれるんだね。あの足の悪い子に、こんなことが起こるなんて、まるで、この話の本には、ハンスのことが書いてあって、わたしたちは、ハンスのお話を、読んで聞かせてもらっているようだね。」と、オーレがいった。 (アンデルセン「足の悪い男の子」/平林広人訳)
さらに云えば、出が小学四年生の時のPTA廃品回収リヤカーの上に乗っていた『アンデルセン童話集』だからかなとよく思う。なんか、あの本から人生が変わったような気がする。というか、あの時からそんなには進歩はしていないとも感じる。
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