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司書室BBS

 
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▼ 臨時休館   [RES]
  あらや   ..2020/03/10(火) 10:33  No.734
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図書館開けられなくて、みんな悔しいだろうなあ。今こそ本が必要な時なのに。
「人間像ライブラリー」は休館しません。いつでも開いてます。

※ スレッドを換えて、この間の図書館話題を記録しておくことにしました。この市立小樽図書館HPの画像は2020年3月1日時点のものですが、この時点で「サービスの一部休止」としているところが優れていると感じました。他の多くの図書館HPが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための「臨時休館」のお知らせの方に重点を置いていることには何か違和感があります。「臨時休館」を申し渡すというのは図書館人の感覚じゃない、お役人の感覚だと思います。図書館開けられないのなら、移動図書館だって出前図書館だって、いくらでも図書館にはできる技があるだろうと思いますから。貸出・閲覧という「サービスの一部」は休止せざるをえないが…という市立小樽図書館の姿勢は正しい。


 
▼ 今こそ図書館を開くとき  
  あらや   ..2020/03/10(火) 10:36  No.735
   今こそ図書館を開くとき  主婦 ○○○子 57 (札幌市北区)
 新型コロナウイルスの感染防止するため、北海道のみならず、全国のほとんどの小中学校や高校などが臨時休校となったほか、さまざまなイベントの中止や施設の休館も相次いでいる。市民生活における影響は計り知れないものがある。
 疑問に思うのは図書館の臨時休館だ。私は日頃から図書館に大変お世話になっているが札幌市の場合、19日まで休みとなっている。子どもたちの本離れが問題になっている昨今、学校が休校の時だからこそ、せめて図書館を開いておくことはできなかっただろうか。
 子どもたちはなるべく外出しないように言われている。でも家に閉じこもってばかりではなく、図書館を訪れてもらい、読みたい本を選んでほしかったと思うのは不謹慎だろうか。図書館はふだんでもそんなに混雑はしないし、マスクをして手洗いやうがいをきちんとすれば、一定の安全性は確保できると思うのだが。
 何もかも一律に右へ倣えの対応が残念でならない。
(北海道新聞 2020年3月8日/投書欄)

 
▼ 予約制で本貸し出し  
  あらや   ..2020/03/10(火) 10:39  No.736
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 予約制で本貸し出し
 きょうから余市町図書館
【余市】 新型コロナウイルスの感染拡大防止で19日まで臨時休館中の町図書館は10日から、予約制で本を貸し出す。事前に電話かファクス(ネッ卜は不可)で本を予約し、図書館職員が希望日に同館の窓口で本を渡す。貸出冊数は1人5冊までで2週間以内。
(北海道新聞 2020年3月10日/小樽後志欄)

画像は今日(2020年3月10日)の余市町図書館HP。ことさらに「臨時休館」をアピールしない、いつもと変わらない先頭画面も、いつかは再開するという安心感を与えるような気がする。

 
▼ きょうから再開  
  あらや   ..2020/03/22(日) 09:03  No.739
   開館時間は短縮 きょうから再開
 市博物館など5施設
 小樽市は19日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館していた市立の総合博物館本館と運河館、文学館、美術館、図書館の5施設を20日に再開すると発表した。月内は開館を1〜2間ほど短縮し、展示内容も一部制限する。
 博物館は本館•運河館とも午前10時〜午後4時に開館し、換気しにくいプラネタリウムと科学展示室などは開放しない。文学館、美術館も午前10時〜午後4時でカフェや研修室は閉鎖する。図書館は午前10時〜午後5時とし、原則として貸し出しと返却のみ。
 市は5施設を道の緊急事態宣言期間の2月29日〜3月19日に休館とした。19日時点で市民の感染は札幌で感染したとみられる1人のみで、市中感染の恐れは低いと判断。宣言終了に合わせ再開を決めた。5施設とも高校生以下の入館は春休みまで保護者の同伴が必要。さらなる制限緩和は今後検討する。
(北海道新聞 2020年3月20日/小樽後志欄)

開館に踏み切った図書館は、他に、函館市立中央図書館のニュースをNHKが報じていました。全体的には、3月31日までの休館延長を選ばざるを得なかった図書館が多いのですが、北広島市中央図書館ホームページのように、なぜ「延長」せざるを得ないかを市民に詳しく説明する図書館があったことが救いでした。

 
▼ 戻る日常一歩ずつ  
  あらや   ..2020/03/22(日) 09:06  No.740
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 戻る日常一歩ずつ
 市の教育施設5館再開
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2月29日から休館していた小樽市総合博物館など同市内の市有の社会教育施設5館が20日、再開した。利用制限は残つているものの、市民らは約20日ぶりの開館を歓迎。日常生活の回復へ一歩近づいた。
 5館は博物館本館と同運河館、小樽図書館、小樽美術館、小樽文学館。
 図書館(花園5)は雑誌や新聞の閲覧を中止し、貸し出しと返却のみで再開した。午前10時の開館前から市民ら約20人が列をつくり、開館後は一斉に館内に駆け込んだ。
 同館を毎週訪れていたという市内の無職板垣智恵子さん(68)は「2週間以上利用できず本に飢えていました。美術や旅行関係の本を10冊くらい借りたい」と話した。午後4時までの来館者数は約520人で、通常の祝日と同程度だった。(後略)
(北海道新聞 2020年3月21日/小樽後志欄)

この3月21日時点で「開いててよかった!」と思ったのは図書館だけでしたね、私の場合は。読みたいと思った本が今私の手にある…ということは重い。図書館は私の生活の復元ポイントになると思います。

 
▼ 5施設  
  あらや   ..2020/03/23(月) 16:19  No.741
   市施設きようから再休館
 小樽市は22日、新型コロナウイルスの市中感染が疑われるとして、20日から再開した市総合博物館なと市営5施設を23日から再び休館とすることを決めた。これまで利用可能としてきた市総合体育館と高島小温水プールも同日から休館とする。いずれも31日まで。4月以降どうするかは今後の感染状況を見て判断する。
 迫市長は22日の記者会見で、再開したばかりの博物館本館と運河館、市立小樽図書館、小樽美術館、小樽文学館を再び休館とする理由に関し「市中感染が出たことに危機感を持っている。新たな局面を迎え緊張感をもって臨む」と述べた。
 12日に判明した市内1例目は札幌での感染が疑われたのに対し、今回は経路が不明。市長は20日からの5施設再開について「市民の閉塞感を減らしたい」と決断したが、最も警戒する市中感染の拡大を防ぐため、少しでもリスクを減らす判断を今回優先した。(後略)
写真=小樽図書館のカウンター。再開後、大勢の利用者が訪れていたが再び休館となる
(北海道新聞 2020年3月23日/小樽後志欄)

今日の朝刊を見た時、思わず「愚かな」と言ってしまった。街の図書館が今日開いているのと今日閉まっているのとでは市民生活の安心感がどれほど違うか、それを思う想像力が足りない。再開した20日の図書館に行って見たのだろうか。
いかにも小樽の役人だと思うのは、「5施設」という前提にいつまでも縛られていることだ。頭が硬い。私には、図書館は毎日の食材を揃える近くのスーパーだけど、文学館は、今日はお客さんが来たから寿司の出前でもとろうか…という存在にすぎない。
図書館では子どもの姿も散見した。「父兄同伴」というけっこう高い条件を越えてでも図書館に来るのは、今学校が閉まっている状態の子ども(親子)にとって本は生活に必要なもののひとつであることの端的な証明と思う。

 
▼ 再開まだら  
  あらや   ..2020/04/03(金) 10:02  No.744
  市立小樽図書館は、「体育館など市11施設」の中に埋もれて7日まで休館延長だそうです。がっかり… すべての利用者に対して〈無料〉原則を持つ図書館の特性を、行政はもっと真面目に考えてほしい。新聞に、山麓の4月1日が出ていたので。

 公共施設再開まだら 羊蹄山麓
 利用形態で対応判断
 新型コロナウイルスの感染拡大への不安が続く中、羊蹄山麓の自治体で公共施設の開館を巡る判断が分かれている。3月26日に小樽市を除く後志管内で初めて感染者が確認されたためだ。1日の再開予定を延長する施設がある半面、1日からの再開に踏み切る施設も。閉館は1ヵ月近くに及んでおり、施設ごとに再開リスクを見極め始めている。
 管内での感染者発生を受け、倶知安町は3月末までとしていた一部施設の閉館期間を延長する。不特定多数の利用者が密室で運動する体育館は4月末まで。公民館(文化福祉センター)、世代交流センター、絵本館は同6日まで閉館する。
 一方、人が密集せず至近距離での会話も少ないため感染拡大のリスクは低いとして、風土館と小川原脩記念美術館は1日から再開。子育て支援センターも一部の利用を制限して1日から開館する。
 ニセコ町も施設によって異なる対応を取る。総合体育館は5日まで休館するが、町民センターや有島記念館は3月20日に再開した。
 蘭越町教委と京極町教委は今週に入り、図書館や体育館など主要公共施設の閉館延長を決めた。蘭越は5日または6日まで、京極は9日まで。
 「学校の休みが続く中、本を借りたいとの要望が強い」(真狩村教委)として、図書の貸し出しに限り受け付けを始めている例も多い。留寿都村は公民館と図書室を開館し続けており、―日からは自粛を求めていた小中高校生の利用も可能にする。喜茂別町教委は「時期を設けず当面の間、閉館を続ける」としている。
(北海道新聞 2020年4月1日/小樽後志欄)

 
▼ 再開  
  あらや   ..2020/04/03(金) 10:07  No.745
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 余市の公共施設再開
 2児童館は6日以降
【余市】 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、休館していた町内の公共施設が1日、再開した。子どもが利用する黒川と沢町の二つの児童館は小中学校が始まる4月6日以降の開館となる。
 利用や貸館業務を再開したのは図書館や総合体育館、福祉センター、勤労青少年ホームなど計28施設。ただし図書館は館内で着席しての本や雑誌、視聴覚資料の閲覧はできない。総合体育館も利用はアリーナのみでトレーニングルームや研修室などは使用できない。
 一ヵ月ぶりの再開となった図書館は1日正午までに約50人の町民が次々と訪れ、本を借りた。2歳と9ヵ月の2人の子どもと一緒に読み聞かせ用の絵本を借りに来た町内の主婦四ツ屋夏実さん(25)は「テレビを見る時間が長くなっていたので、図書館が開いてよかった」と喜んでいた。
写真=再開した余市町図書館で絵本を選ぶ親子
(北海道新聞 2020年4月2日/小樽後志欄)

親子の写真を貼りたいところだが、著作権侵害になるので…
代わりに、昔撮った余市の写真をお祝いに。


▼ ニッポン・ピカレスク   [RES]
  あらや   ..2020/03/15(日) 10:30  No.737
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3月7日より「人間像」第71号作業は始まっています。現在、冒頭のP田栄之助『ニッポン・ピカレスク』を終え、次の加藤テル子『城の姿』に入ったところです。
第71号は250ページ超の大冊ですので、いつものように一冊丸ごとの処理を終えてからの公開となると、『ニッポン・ピカレスク』の発表が一ヵ月近くも遅れてしまう。それは、なんとも惜しい、勿体ない、ということで、第71号公開以前にすでに〈P田栄之助〉の項目で『ニッポン・ピカレスク』を公開することにしました。

心ある人たちに読んでほしい。P田氏の著作は生前に発表された『いのちある日に』(講談社,1970.11)一冊がありますが、そこに収録された作品は、
死の環/禿鷹のように/狐憑き/病室にて/日没を前に/別れ霜/雨の中の死者/犠牲者たち
と、昭和四十五年当時の「関西文学」「人間像」「近代文学」発表作品が主で、この「人間像」第70号時代の作品群は陽の眼をみないままの状態が今に続いているわけです。そういうことを思うと、ぼーっと一ヵ月も眠らせておく法はないだろうと考えました。それに図書館が閉まっているこんな時期でもありますし。
本を読みましょう。人間像ライブラリーも、感染リスクや人員減(子どもの面倒をみるため出勤できない職員が増えているのだと思う)に耐えながら開店を続けているスーパーやコンビニの人たちを思いながら作業を続けています。


 
▼ つばさの人  
  あらや   ..2020/03/18(水) 18:55  No.738
  昨日から中盤の最高峰、平木國夫『つばさの人』に入りました。『ニッポン・ピカレスク』よりもさらに時間がかかりますので、すでに出来上がっている上沢祥昭『蹌踉の紀』など四篇を先にライブラリーにアップしたところです。

 この同人会の一つの要は平木君だった。元来が詩だけの私は、小説一本やりの型に弱い。平木君のことを他の同人のように描けないのもこの故である。彼は『人間像』に加わるや、『ミセス・ターナー』『秘伝』といった息の長いものを、しかもかなりの表現力で発表して、その時来彼に頭が上らないのだ。
 (中略)
平木君についてのもう一つの思い出は、彼が創作のために、高価な『服飾事典』をもっていたことだ。書くことを本物にするためには、こうした意気込みが必要なんだナと感心したものだったが、何分にも当時で三千円もする豪華本を持つことが許されたのは、生活力の旺盛な彼にして始めて出来たことだった。その経歴を聞いても、彼は私の真似も出来ぬ変転を踏んできていた。それだけに何でもやれる自信をみなぎらせていて、当時『人間像』と『文章倶楽部』の両方で大いに筆をふるっていたのだ。
 門脇は彼の『服飾事典』に一ベツもくれなかった。「知識は文学でないサ」と云ったものを持っていて、少しも動じないのだった。それにも私はまいってしまった。私などとても小説家になれない、そんな屈辱感を改めて抱かされた。平木と云い門脇と云い、佐々木と云い、みんなすっかり大人であった。
(上沢祥昭「蹌踉の紀」)

明日、北海道の図書館の「臨時休館」が一応終わりますね。どうなるのか注視しています。

 
▼ 病床雑記  
  あらや   ..2020/03/25(水) 08:55  No.742
  「ボク、パパとネル」と占有権を主張し、みさきを寄せつけない。布団にはいるとすぐ「テングのウタ(はなしのこと)シテ」という。お祭りのときの天狗がよほど恐かったらしく、恐いもの見たさの心理で天狗の話をせがむのである。――渉がバスを運転していく。トンネルの中へ行くと天狗がでて来て、「乗せないと食べてしまうぞ」という。しかたなく天狗を乗せて山の上まで行くと、天狗が降りて行ってしまう。その後ろから渉がバスをぶっつけて、天狗を崖から落として退治をした――というぼくの作りばなしなのであるが、将来バスの運転手になるという自分が主人公になっている話なので、それを聞くのが何よりも愉快らしいのだ。
(針山和美「病床雑記 第6回)

平木國夫『つばさの人』は、すでにデジタル化を終え、ライブラリーにアップしています。現在、最後の難関『病床雑記』を進行中。子どもにお話をしてくれる父親って、この時代では画期的なのじゃないだろうか。本といえば、『ペン習字』教則本と『家庭の医学』の2冊しかなかった家に育った身としては正直うらやましいです。

みさきからは『舌切り雀』と『カチカチ山』をせがまれる。もう幾度も話したものなので、子供自身暗記しているほどなのに、それを話させるのが嬉しくてたまらないのだ。途中で省略でもしようものなら、「ちがう、ちがう」と訂正させ、前と同じように話さないと承知しないのだから、いいかげんぼくの方が疲れてしまう。
(同書より)

 
▼ 「人間像」第71号  
  あらや   ..2020/03/29(日) 17:27  No.743
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本日、「人間像」第71号をライブラリーにアップしました。デジタル化にかかった時間は「135時間」。3月7日から始まった作業の延べ日数は「20日間」です。収録タイトル数は「1322作品」。
ちょっと意外な展開。前回の第70号は146ページで、かかった時間は「124時間/延べ日数20日間」です。対して、この第71号、255ページが「135時間/延べ日数20日間」ですからね、今度こそ「ひと月」くらいかかるだろうと腹くくっていたんだけど…
たぶんですが、第71号の印刷所が、いつもの旭川刑務所じゃなくて、倶知安の孔版プリントだったせいではないかと考えています。民間の普通の印刷屋のインクは普通のインク。刑務所のインクはなにか劣悪なのではないだろうか。薄くて、紙もノリが悪くて、OCRソフトで読み取るけれど文字化けが凄い。加えて囚人の誤植。それでワープロ処理に必要以上の時間がかかっていたのだと今回改めて実感しました。
まあ、何はともあれ、今月で第71号を仕上げたのはありがたい。さあ、次へ。第72号は、ついに針山和美『愛と逃亡』の登場です。

 予定作品〈NO3〉をノートに五枚ばかりメモする。70号には間に合わないが、ぼつぼつ体調のよい時に書いていくつもりだ。一昨年石川医院に入院中ヒントを得てノートに記したものの一つだ。題名は決めていないが、殺人逃亡者の次第に追いつめられて行く心理を描きたい。病気に追いつめられる患者の心理と似ているかも知れない。
(針山和美「病床雑記 第6回/二月十日)

今の私たちが知る作家〈針山和美〉イメージは、この『愛と逃亡』の登場によって決定的になったと考えています。作家として生きて行く覚悟が充満した記念碑的作品。闘病生活の深刻化は、針山氏の内面になにか必死なものを生み出している。


▼ P田栄之助「階段」   [RES]
  あらや   ..2020/02/23(日) 07:07  No.729
   順序が逆になったが同人として小説を携え、七十号から古宇と同時に参加した瀬田栄之助の登場から退場までも劇的と言えるようなものであった。会計簿では三十九年九月の入会で、ちょうど僕が倶知安の厚生病院に入院したばかりであった。ほとんど毎日のように手紙が来た。「入院生活が退屈だろうから書いているわけで、一々返事はいりません」と但し書きまで付いていた。しまいには一時間にも及ぶ録音テープまでが届けられた。直径十センチもある裸テープで、確か今も物置きの中に何本か眠っているはずである。僕も時間は余るほどあったから、その都度手紙を書いた。夢中になればのめり込む人だった。最初の作品「階段」を載せた七十号が、印刷所の都合でなかなか出来ず、初作品だけに瀬田はかなり苛々していたようだった。苛々は僕も同じで七十一号は他の印刷所に頼んだが、なんとその号が先に出来あがるというハプニングが起きた。
 手紙と同様、大袈裟に表現すれば原稿も山のように送られて来た。総目次を見れば分かるように、目次に瀬田栄之助の文字がずらりとならんでいる。
(針山和美/「人間像」の五十年)

今、その第70号を作業中です。外は春の暴風雪…

巻頭のP田栄之助『階段』はすでにワープロ化を終えています。難しい漢字やルビも多く、枚数も多く、デジタル化に三日間の時間がかかりました。古宇氏の作品もそうですが、もうアマチュア同人雑誌の域を越えています。もうこれは旭川刑務所の囚人の手には負えないだろうなあと感じました。七十号の印刷が遅れに遅れたことも頷けます。
私も、この号より、今までのように一冊丸ごとのワープロ化を行ってからデジタル化に入るのではなく、一作品終える毎に即座にデジタル化を施す方式に変えました。そうしないと、例えば、『階段』という作品が持っていた〈味わい〉の記憶がどんどん消えてしまうから。『編集後記』まで行きついて、そこから冒頭の『階段』に返って来るのではとても頭が追いつけないです。

コロナ・ウイルスのニュースに耳を傾けながら、今、辻井彰夫氏(久しぶり!)の『泥ンこ道』を進行中。


 
▼ 日本きやらばん  
  あらや   ..2020/02/25(火) 10:57  No.730
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今、古宇伸太郎『おらが栖』を進行中です。

 それが七十号を境にして様変わりしたのである。
 四十年には金澤欣哉が復帰し、古宇伸太郎が新参加した。それまでは大正末期生まれの千田・平木・朽木などが兄貴格だったが、一世代先輩格の瀬田・古宇の参加で『人間像』も青年期から一挙に壮年期に格上げされたような感じがあった。そして彼らに刺激される形で他の同人達も沸騰した.
 今眼前に並んでいる一二〇センチ程の厚さになった一五〇冊の『人間像』を見ても瀬田・古宇初登場の七十号から七十七号の八冊が飛び抜けて厚く、その当時の熱気が如何なるものであったが偲ばれる。
(針山和美/「人間像」の五十年)

『おらが栖』まで行く途中の『受贈誌』欄に、おお、「日本きやらばん」の名を発見。ついに繋がった…という喜びがありましたよ。後年、この「日本きやらばん」に竹内紀吉氏の『五の日の縁』が発表されることを思うと少しばかり感無量です。
古宇氏の『おらが栖』も、サブタイトルに「小林一茶の句をかりて」とあるように、最初ぱっと字面を見た感じでは古典の蘊蓄満載の身辺雑記と受けとったのですが、実際にワープロ作業を始めると、銭函版『僕のアウトドアライフ』だったと知ってこれも結構驚きです。

 
▼ 倶知安/全国  
  あらや   ..2020/03/06(金) 16:14  No.731
   ついでながら、津村節子氏の『さい果て』は、「家庭の事情」小説であるが、この読後感は、夫婦が小説家であった場合、亭主より女房側から書いたほうがうまいのはなぜか知らと思うことである。
(P田栄之助「同人雑誌評」)

おお! 吉村昭につながったよ。

 それから、これは同人としての私個人の考えだが、(従って不賛成の人もあるだろう) 〈人間像は、全国誌ではなくて道内誌だ〉
 と、私はしたい。
 人間像には、九州から北海道までの人が(わずか二十人の中に)含まれている。そのために、或る同人は全国誌だと思い、或る同人は道内誌だと思う。が、それはともかく、発生したのも、育ったのも、みんな倶知安かその周辺なのだ。私はいま千葉県にすんでいるが、「人間像は道内誌なのに全国から同人が集まる」と考えるのが好きだ。もともと文学には中央も地方もない。しかし、一応は中央とされ、中央と見られる東京や大阪あたりの人が人間像に入っているということは、これだけはいくら自慢してもいいと思う。
(平田昭三「文学の周辺で(3))

今の倶知安に対して、なにかモヤモヤして言葉に出来なかった感情を朽木寒三氏が巧く語ってくれました。

 
▼ 「人間像」第70号  
  あらや   ..2020/03/06(金) 16:17  No.732
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本日、「人間像」第70号をライブラリーにアップしました。デジタル化にかかった時間、なんと「124時間/延べ日数20日間」。収録タイトル数は「1308作品」になりました。

124時間かかるだけの意味はある。

 
▼ 休館  
  あらや   ..2020/03/06(金) 16:20  No.733
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図書館開けられなくて、みんな悔しいだろうなあ。今こそ本が必要な時なのに。

「人間像ライブラリー」は休館しません。いつでも開いてます。


▼ 「人間像」第69号   [RES]
  あらや   ..2020/02/14(金) 13:50  No.728
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「人間像」第69号をライブラリーにアップしました。デジタル化にかかった時間は、「39時間/延べ日数6日間」でした。現在の収録タイトル数、「1296作品」。

最後の80ページ台「人間像」。もう40〜50時間程度の時間で処理できる「人間像」は今後現れないでしょうね。例えば、第70号、146ページ。第71号、255ページ。第72号、182ページ… 難しい漢字やルビや図表も多用する平木國夫氏やP田栄之助氏が帰ってきて、さらに蘊蓄の塊のような古宇伸太郎氏も参戦して来て、第70号以降の「人間像」はちょっと今までの小冊子とは違った様相を呈してきます。一冊処理するのに一ヵ月などといったこともこれからはありうるのではないか。
ただ、格闘技などではよくあることですが、格段の実力者に毎日もみくちゃにされていると、知らぬ内に自分の技量が上がっていたということもありますから。過度に恐れることなく今の実力のすべてを持って対応して行こうと思います。つまり、今までと変わりませんね。
なお、第70号より編集に「針山和美」氏が復帰です。第72号に倶知安厚生病院の「仮編集所」(←つまり針山氏のベッド)の写真が出て来ますが、なにか凄惨な感じを受けました。物書きはここまでやるものなのか。『病床雑記』(もう連載第4回!)に、もうひとつ新しい意味が生まれたように思います。



▼ 「人間像」第68号   [RES]
  あらや   ..2020/02/07(金) 10:22  No.725
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本日、「人間像」第68号をライブラリーにアップです。(二月に入っちゃった…) デジタル化にかかった時間は、久しぶりに「80時間/延べ日数12日間」。現在の収録タイトル数は「1286作品」になりました。

 二月二十日(木)
 もう二度と『病床雑記』などは書くまいと思っていたが、念願もむなしく再度入院ということになった。こうなったらもうやけくそ半分に、書き続けてやろうと思う。
(針山和美「病床雑記[3]」)

三度目の入院は余市の小嶋内科。『病床雑記』は、この第三回の連載より毎日の記録の最後に歌が一首付きます。ちなみにこの日の歌は、

〈春の雪のはげしく降りて冷える夜に吾はふたたび入院の身となる〉


 
▼ 樺太  
  あらや   ..2020/02/07(金) 10:26  No.726
  彼女は清藤(せいとう)と云うめずらしい姓をもっていた。色が白く、黒目の大きい、そしていつも真赤に形良い唇をぬっている女性だった。いかにも北国生れと云った美人で、こんな綺麗な人がどうしてここにつとめることになったか不思議に思う位だった。少時してここの馬方の近所にいる人で、樺太からの引揚者と云う事を知った。彼女は恵須取(えすとる)の大きな料理屋の娘だった。終戦の混乱で父を失い、妹二人と病弱の母との四人が漸く小樽迄たどりついたと云う身の上も聞いた。昔の裕福な生活から戦後一きょに社会の底辺に押しこまれてしまった境遇から、いつとなく話題は共通なものになっていった。
(上沢祥昭「蹌踉の記[3]」)

『蹌踉の記』も第三回。1964年の小樽については私も書いたことがあります。

 記念碑のことを調べていていちばん驚いたのは、当時、市内に、樺太からの引揚者が一万人もいたこと。小樽の人口のピークは昭和三十九年(一九六四年)の「二十万七千人」です。その約十年後の小樽で、まだ一万人もの引揚者が暮らしていた事実には感じ入ってしまいました。樺太からの引揚者。シベリア抑留で亡くなった人たち、生きて帰ってきた人たちの想いは、その後の小樽(あえて「北海道」とは言わない)の生き方を深いところで規定するものではないでしょうか。
(新谷保人「小樽日報 九月」/樺太を偲ぶ)

 
▼ 武漢  
  あらや   ..2020/02/07(金) 10:30  No.727
  第68号作業を行っていた12日間は、中国武漢から始まった新型コロナウイルスがあれよあれよという間に世界中に広まって行った12日間でもありました。今日現在のニュースでも、

新型肺炎の死者600人超 感染者3万人突破 中国
【北京時事】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者は中国本土で600人を超えた。
 湖北省政府の7日午前0時(日本時間同1時)時点の集計によると、死者は前日から69人増え618人、感染者は2447人増え2万2112人になった。新型肺炎の拡大が続き、各地で人々が接触を避け互いに監視する動きがますます強まっている。
 中国本土の感染者は3万人を超えた。中国メディアによると、当局が新型肺炎の発生を発表する前に「重症急性呼吸器症候群(SARS)の再来」をネット上で警告し、警察に一時拘束された医師、李文亮氏が7日未明、新型肺炎で死去した。
(2/7(金) 7:51配信 時事通信)

と、こんな状態。リーマン・ショックよりひどい世界恐慌の臭いがする。


▼ 「人間像」第67号   [RES]
  あらや   ..2020/01/25(土) 11:06  No.724
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本日、「人間像」第67号をライブラリーにアップしました。デジタル化にかかった時間、「63時間/延べ日数10日間」。現在の収録タイトル数は「1274作品」です。
約120ページの大冊(以後このような百ページ台の「人間像」時代に入って行きます)なので、これくらいのペースでしょうか。今のところ、Windows7環境で何の問題もなく動いています。(ゲームも動画も私には何の関係もないので、これで当然なのですが…)

「病床雑記」もこれで終わりにするが、二度と「病床雑記」を書く身分にはなりたくないものだ、とつくづく思う。長いあいだ多勢の人に心配をかけ、見舞いや激励を戴き誠にありがとうございました。感謝の意をこめてこの稿を終わります。〈三十八年十月二十日〉
(針山和美「病床雑記[2]」)

で、終わるはずだったのだが…
この後、『病床雑記』は第8回まで(東京オリンピックの1964年丸々…)連載が続くことを知っている身には、なかなかに切ない第67号作業でした。日高良子さんの『女友達』、いや、じつに緻密な完成度。この人がこういう作品を書きはじめると、周りの同人たちがビッとするというか、「負けられない」と一気に活性化するような印象がありますね。今後の展開が楽しみ。上沢祥昭『蹌踉の記』もいよいよ〈小樽編〉突入なので、早く読みたい。直ちに第68号作業にかかります。



▼ 小樽日報   [RES]
  あらや   ..2020/01/14(火) 10:33  No.723
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私の使っている基本ソフト「Windows7」のサポートが切れる本日(2020年1月14日)、かつてのホームページ「スワン社資料室」に連載していました「小樽日報」をライブラリーに復刻しました。

正月の三が日程度で片が付くだろう…と甘く考えていたのですけれど、257編の雑文は意外と煩雑で、小学生の冬休みくらいの時間がかかってしまった。(北海道の冬休みは内地より一週間ほど長い。逆に夏休みが一週間短いんです。)
つい最近まで、今の小樽での「人間像ライブラリー」の仕事が始まるまでは「小樽日報」を書き続けていたように思っていたのですが、今回、日付を確認してみると、もう書かなくなって七年くらいの間が空いていたんですね。短大図書館をリストラされてからの日々ですから、全体に暗い文章が多いです。気に障る言葉があったら、ごめんなさい。
暮れに、仕事にとりかかった時には参考文献表くらいは作ろうと思っていたんだけれど、ま、こんな駄文に参考文献一覧なんか恥の上塗りだわ…と感じ入りました。
この時期にホームページを舞台にして書いていたものはあと幾つかあるのですが、そこに深入りするのは避けて、いつもの「人間像」作業に戻ります。少し真っ当な作業に戻って頭や身体を調整しなくては。

明日からも「Windows7」でやって行くつもりです。これで駄目なら、またご報告します。



▼ 2020年   [RES]
  あらや   ..2020/01/02(木) 10:09  No.722
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今年もよろしくお願いいたします。

今、正月の休み時間を利用して、かつてのホームページ「スワン社資料室」に連載していました「小樽日報」を復刻しています。いろいろ書いていたんだなぁ…と、変な感心。



▼ 「人間像」第66号   [RES]
  あらや   ..2019/12/28(土) 09:33  No.721
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昨日、「人間像」第66号作業、完了しました。デジタル化にかかった時間、「55時間/延べ日数9日間」。現在の収録タイトル数は「1256作品」。

 今まで風邪をひいたり腹痛をおこしたりしたことはあったが、入院さわぎをしたことは一度もなかった。それが今度どういうわけか、二度も入院するという羽目になった。そして現在もなお入院中なのである。
(針山和美「病床雑記」)

『病床雑記』、ついに始まってしまいました… 針山和美氏の人生における長い疾患との闘いがここから始まります。やはり切ない。この水面下の煩悶の上に、『愛と逃走』や『女囚の記』のような作品が生まれ来たことを忘れない。

神坂純(上沢祥昭)『蹌踉の記』も開始。佐々木徳次『遠い家々』を読んだ時にも感じたのですが、もう来年には東京オリンピックが開かれるという時であっても私の〈三年間〉を書いている人がこの世にいることには感じ入るものがありました。

年末年始、少しだけ「人間像」の時間を貰って、震災前に書いていた私の文章をまとめてみます。



▼ 「人間像」第65号   [RES]
  あらや   ..2019/12/17(火) 17:54  No.720
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「人間像」第65号、ライブラリーにアップしました。デジタル化にかかった時間は、「51時間/延べ日数8日間」。現在の収録タイトル数は「1240作品」です。

久しぶりの50時間台。おそらく、漢字ぎっしりの白鳥昇朗『残像』などの作品が多かったので少し時間がかかったのかな。第65号は、白鳥氏と上沢氏(神坂純『北へ帰る』)両人が、奇しくも亡くなった祖母を描いた作品が発表されました。白鳥氏の札幌、上沢氏の小樽の情景がなにかしら心を落ち着ける。

もう一号行けるかな。もう忘年会も新年会もない人生だからこそ大切に時間を使わなくちゃ。




 


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