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2年前の納会の日、地元の山をちょっと歩いてから夜の宴会をしようと、源太ヶ城山はどうかと考えた。何度となく歩いた山で、それだけだとちょっと面白くないと地形図を眺め、海岸寺山とつないで合わせ技一本の山にすることにした。実際、これらの山は同じ稜線にある小さなピークたちである。
一筆書きで歩けるこのコースを我ながら気に入って去年もまた歩いた。しかしいずれも12月のことで、せっかく樹林の美しい山なので、今度は少し早くして黄葉が楽しめるころにしようとおもった。
この計画に裏のご隠居さんとペンタコさんが手をあげてくれた。珍しいほど晴マークが続く週である。今日もまた快晴だった。
このコースは、2本の天然記念物的巨木のツガもしくはモミを門柱のようにした海岸寺参道の古い石段に始まる。今いったい年に何人がこの石段を登るだろうか。
残念ながら黄葉の盛りは過ぎていて、海岸寺のモミジは半ば散っていたし、イチョウにいたってはほぼすべての葉が落ちていた。しかし、落葉がまだ色を残しているのでそれはそれで美しい。
海岸寺山から源太ヶ城山にかけての稜線歩きが、歴史的な興趣があってまた楽しい。枝越しに八ヶ岳が実に端正に見える。
源太ヶ城山を登ってから、過去2度もそこで昼休みをした陽だまりで、実にのんきなひとときを過ごしたのち、まったく膝に負担のないふかふかの斜面を車へと戻った。
今度は新緑の時季に歩いてみようかな。
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