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ペンタコさんがロッジ宿泊で木曜山行にということだが、どうやら木曜日は天気が悪そうだというので前倒しして水曜日に出かけることにした。祝日だからうかつなところへは行けないが、そもそも、ペンタコさんがこの時季に来るというなら行く場所は決まっているし、それはたとえ祝日だろうが来る人はまずいないだろう場所である。
去年の5月、ペンタコさんとふたりで樫山三山に行った。その新緑の美しさ、径のすばらしさたるや格別で、ぜひともまた行きたいと思っていたし、去年、少々心残りなことがあったのだった。
というのも、山から車道に出たところの堀切の崖の上に台座から倒れた観音像を見つけ、その台座に戻すことは無理でも、道路まではと降ろしたものの、きちんとは立てておかなかったのが心残りだったのである。
そこで今回は前回の逆コースで入山し、まずその観音像を立て、稜線に出たら未知の東方向へと縦走してみることにした。
ところが歩き出してまもなく、これはちょっと道が違うんじゃないかと引き返すことになったのは、くだんの観音像が見当たらなかったからである。去年歩いたばかりの道だからと油断していて分岐をひとつ行き過ぎていたのである。
少し戻って発見した観音像は、車道の脇に横たえておいたのが誰かの眼にとまったのだろう、我々が作業するまでもなく、しかるべき場所に立てられていた。
しかしこれがご利益だということか、新な発見があった。観音像に参拝したのち車道から山道へと入ろうとしたとき、地面にいかにも人工的な直方体の岩が横たわっていた。
おや、これはと表を返してみたら、これがなんと道標だったのである。すぐ横を掘り返すと台座も見つかった。ふたりがかかりで何とかその台座へと戻すことができた。いつ頃から倒れていたものだろうか。道しるべの字ははっきりしているが、横に書かれた文字は判然としない。はっきり「みたけみち」と彫られているところから江戸時代のものには間違いないだろう。
樫山側の道標、そして今回の日向側の道標、これにて道筋がはっきりした。
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