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早春の小森川右岸稜線を歩く ..山旅
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2025/03/28(金) 08:46 No.7310
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たわらさんから声がかかったので、近場でどこぞいいところはないかと考えた。近場の山だって選択肢は無数といってもいいが、どうせなら、たわらさんとはまだ歩いていないところがいいだろう。長年一緒に歩いているたわらさんだと、選択肢は狭まるのである。
十数年前、小森川沿岸の山にせっせと通ったことがあった。誰かが書いていたのは、このあたりは、地形図4枚が重なるところで、見落とされがちな山域だというのである。しかし、今はパソコンでシームレスに地形図が見られる時代である。そうやって眺めてみると、あるわあるわ、まずどんな案内書にも出て来ない、興味深い稜線や突起がいくらでもある。
それらを次々に訪れて、歴史的な意味でもっとも興味深かったのは、小森川左岸、観音峠に至る御嶽参道で、ここには何度となく通った。そして、もっとも良かった稜線は、小森川右岸、鳥井峠から東へ延びるそれだった。
あんまり良かったので続けざま春秋に何度も歩いた。それからちょっと間があって、最後に歩いたのは6年前のことである。それをつい最近のように感じていたのは、ますます歳月が早く過ぎているのだろう。
https://yamatabi.info/2019e.html#2019e4
この稜線はたわらさんと歩いたことがなかったし、そもそも私があのあたりとはずいぶんご無沙汰でもある。ここのところの暖かさで、早春の雰囲気になっているだろう。よし、行く先は決まった。
最高です。ほとんど奇跡かと思える美しい尾根道、あくまで柔らかい地面、これをいったい年に何人が歩くだろうか。前回、伐採直後で度肝を抜かれたところは、実生の松が多く育っており、植えられた落葉松もかなり大きくなっていた。眺めが楽しめるのもあと数年かもしれない。
少々眠たげではあるものの、展望もまずまずだった。ダンコウバイが咲き、ウグイスの声を初めて聴いた。新緑のころにまた行ってみたくなった。
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Re:早春の小森川右岸稜線を歩く ..山旅
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2025/03/28(金) 09:35 No.7311
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樫山集落からの車道を下っていると、落葉にかなり埋まった道標観音があった。「左 金泉湯 右 樫山」の文字、比志の徳泉寺の文字が見える。「右 樫山」はいいとしても、「左 金泉湯」が解せないが、こういった場合は古い地図を見るに限る。
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Re:早春の小森川右岸稜線を歩く ..山旅
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2025/03/28(金) 09:38 No.7312
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大正2年の地形図を見たら、一発で解決、つまりは矢印で示したY字の分かされにこの道標はあって、ここから「金泉湯(増富温泉)」への道があったわけである。おそらく今でも痕跡があるだろう、いずれ探ってみよう。
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Re:早春の小森川右岸稜線を歩く ..山旅
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2025/03/28(金) 10:53 No.7313
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観音道標の横には「津金胤林」の文字があって、これを調べたら、増富温泉の津金楼を明治18年(1875)に創業した津金胤林(たねしげ)だったのである。
自分の宿への湯治客を案内するために、お寺の加護をいただいて建てたということだったのだろうか。
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