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No.7446 への▼返信フォームです。


 FM八ヶ岳「山と森と旅と」    ..山旅     >>引用
      2025/08/31(日) 08:24  No.7446
 
 
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9月の始まりの日が最初の放送となります。今回は山の写真について私見を語りましたが、ちょっと小難しい話かもしれません。


音楽は前回に引き続きアバを取り上げました。前回はその楽曲が実にミュージカル的ですばらしいという話をして、しかし、その音楽で造られたミュージカル映画『マンマ・ミーア』は途中で観るのをやめてしまったとも言いました。

しょっぱなからあまりにドタバタ劇だったので、これがずっと続くとなると大変だと思って観るのをやめたわけでしたが、今一度、今度は最後までちゃんと観てみようと思ったんです。というのも、この映画には10年後に『マンマ・ミーア・ヒア・ウイ・ゴー』という続編があって、アバの音楽を使ったミュージカルならやはり興味があって、続編を観るのに正編を観ていなければまずいだろうと思ったからでした。

まあ、もうちょっと何とかならんかとは思いつつも、なんとか見終えて続編を観る下地ができたというわけです。

それでもって観た続編は、なにせ正編が今ひとつだったんで、また似たようなものかなと、たいして期待はしていなかったんです。ところがこれが傑作で大変感激しました。

映画の冒頭、大学生時代から僕の好きな曲「ホエン・アイ・キッスド・ザ・ティーチャー」で一気にミュージカル的な展開となって、前作から想像された心配は消し飛んで、もうわくわくしちゃいましたね。映画は最初で観客の心をつかまなければいけません。

おそらく映画の元になった舞台ミュージカルの『マンマ・ミーア』のファンが映画を観たとき、多くの人が失望したんじゃないかと思うんですね。というのも舞台では一流のダンサーが演じていたはずだからなんです。映画はどうしてもスターシステムですから、スター俳優を連れてきて、しかし彼らが歌もダンスもこなせるということはなくて、歌はアバの曲に助けられるから何とかなっているものの、ダンスは素人同然なことは僕にだってわかります。しかも映画が舞台より有利なのは舞台では出せない広大なスケール感と視点の変化とカット割りなんですが、これも見るべきものはほとんどありませんでした。

主役級が踊れないからでしょうか、とにかくダンス場面が少ない。映画ならではのスケールを出すべき群舞も少なく、ことにアバの代表曲の「ダンシング・クイーン」が流れる場面はひとつのクライマックスのはずなんですが、群舞ではあってもロケ地で集めたエキストラのような人たちが素人の踊りをしているようでは話になりません。そのあたり続編では同じく「ダンシング・クイーン」が流れる場面は実に見事な映像になっていました。

ミュージカルが苦手な人は、話の途中で突如歌ったり踊ったりする不条理に納得がいかないからですが、実はその不条理こそが魅力です。ですが音楽やダンスがよくなければただのドタバタになってしまいます。

続編のほうでは、正編の反省があったからか、そのあたりがきちんとなっていましたね。音楽はアバなんですから万全として、さっき言ったように群舞の場面でもダンサーがちゃんと動員されていました。ともかくこれからこの映画を観ようという人は、正編を観ないと話の筋がわからないから、少々ガマンして観て、続編に備えてください。

というようなことで、今回もまたアバの曲を流したというわけです。映画にちなんでサウンドトラックを採用しました。


 Re:FM八ヶ岳「山と森と旅と」    ..鉄人M     >>
        2025/09/08(月) 11:29  No.7447
 
 
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本日9時からの再放送で、ようやく聴くことが出来ました。
今回も、様々な事象に対しての山旅さんの蘊蓄、そして造詣の深さに感じ入った次第です。

まず、ABBA(正確に記すには、最初の"B"の字は左右がひっくり返っていなければなりません!!)についてですが…

「ダンシング・クイーン」や「チキチータ」といった"超有名曲"しか知らない私にとって、映画サウンドトラックからチョイスされた3曲は、いずれもすんなりと心地良く、耳に入ってきました。

そして「ミュージカルは一流のダンサーたちが演じる舞台こそが真骨頂で、歌はABBAに助けられているとは言え、ダンスは素人同然のスター俳優が演じる映画は仕上がりで劣る」との山旅さんのご持論には、KEIちゃんからの影響が多々ある…と思えるのです。

ひるがえって主題の「山の写真」についてですが、一聴の限りでは確かに小難しい話題だったと思え、アーカイブスでじっくりと聴き直す必要あり…と痛感しました。

「山岳写真には、芸術と記録という相反する二面性が求められる一方、"前衛的"で"奇をてらった"作画は好ましくなく、後世に残る名作とするには画面に時事が描かれるべき」
まさに"むべなるかな"とは思いますが、やっぱり難しい!!

また、富士山を見事に捉え続けた写真家として高名な故岡田紅陽の名作ですら、デジタル作画の現代では、一介の素人が、それを上回るカットをモノにすることさえ可能。とは…!?

素人の私も富士の写真は数多く撮ってきました(いずれも、まさに拙作の限り…)が、山旅さんの言に勇気百倍して、そのうちのワンカットを開陳してみる気になりました。

2021年晩秋の或る日、八丁峠から升形山へと登る道すがら、黒富士と本物の富士が相並ぶ光景を目にすることが出来、「ヤッタ〜」との思いでファインダーを覗いたのです。

ご笑覧いただけましたら幸いです。


 Re:FM八ヶ岳「山と森と旅と」    ..山旅     >>
        2025/09/08(月) 16:53  No.7448
 
 
毎度のご聴取ありがとうございます。私がダンスミュージカル映画にはまったのは『コーラスライン』からなのでけっこう古い話なんですが、これも話の内容はつまらなくて、ダンス場面ばかり繰り返し観ておりました。

そうだなあ、今では娘からの逆影響もあるかもしれませんね。どちらかというとダンス重視だと思います。でも、ほぼダンスなんかない『サウンド・オブ・ミュージック』は音楽がいいので良かったし、なかなか難しいもんです。

番組で話したとおり、『マンマ・ミーア』の続編が良かったので、舞台版の映像をネットで探したりして、相変わらずアバアバしております。ただし、舞台版に続編はありませんけどね。もう舞台を観る人は本編なんか何度となく観ているんだから、舞台版でも続編をやればいいのになあと思っています。

山の写真の話は、かつて『山の本』に書いたのを再構成したんですが、岡田紅陽云々のくだりは、編集部からも「?」という反応があったんです。だからって書き直したわけでもないんですがね。結局、人は権威には弱いんですよ。

ラジオで語るには少々面倒な話ではあったように思います。

升形山からの富士とは懐かしや。久しくご無沙汰だなあ、またいつか行ってみたいもんです。


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