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吉沢(きっさわ)西側の稜線に通じる尾根道を御嶽外道の上道というとは、その道が整備されたときに知ったことだった。整備される前にも2度歩いたことはあったが、どのようになったのだろうと、あらためて歩きに行ったのは2年前のことである。
今年の初め「御嶽古道初詣レース」があったというニュースを見た。へえ、そんなことをするところになってしまったんだなあと、あんまり気分としてはよくなかったが、まあ、そのレースの日以外にそれほど人が来るところでもなかろう、レースの起点となる常説寺からは歩いたことがなかったので、道標もできたという古道を歩いてみようと計画を立てた。長潭橋に車を置いてバスで常説寺へ行くという作戦である。
たわらさんと裏のご隠居さんが手を挙げてくれ、久しぶりににぎやか?な山歩きとなった。
敷島の里では梅がすでに満開に近く、気温が上がるだろうという予報どおり、見下ろす甲府盆地の空はうっすらと白く春めいている。
常説寺からの道は、道路工事のせいで途中で断ち切られ、道標も満足とはいえず、よく知らない人ではとまどうだろう。その道標に従って疑問にも思わずに歩いていったが、途中で自分の位置を確かめてやっと間違いに気づいた。
というのも、外道と上道を混同していたのに気づいたのである。古道の道標は外道を案内していたのが、私がたどりたかったのは上道だったのである。それで、ルートを修正するのに少々遠回りをする羽目になった。
修正したルートも、ちょっと思惑とは違っていて、すんなり尾根にたどり着くはずが、これも少々難儀した。
尾根道に出てみると、明らかに踏跡が濃くなっていた。調べたら、くだんのレースの復路はこの尾根だったのである。数十人もの人が走って間もないならこのくらいの道にはなるだろう。
こちらは男3人の気楽な山歩きである。枝越しには富士山や南アルプスの豪華な眺めもある。のんびりとはいうものの、最近ではごく珍しい、5時間もの山歩きになった。
帰りがけ、久しぶりに温泉に立ち寄って汗を流す。長丁場で疲れた身体にことのほか湯が身に沁みた。山は完全な貸切で、驚いたことに我々が入ったときには温泉まで3人だけで貸切という、えらく贅沢な1日だった。
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