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No.7604 への▼返信フォームです。


 『男はつらいよ 寅次郎夢枕』    ..山旅     >>引用
      2026/03/14(土) 11:27  No.7604
 
 
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山に行くことがなくなって、この掲示板にも山がらみでは話題があまりなくなってしまった。これからは山の話題以外のこともときどき書き込んでいこうと思う。

そこで『男はつらいよ』の話題である。私はこの映画のファンというわけではなくて、封切時に映画館で観たことは皆無、すべて自宅のテレビでかなり後になって観ただけである。それもせいぜいが70年代の作品だけで、寅さんが年をとってからのはまったくといっていいほど観ていない。寅さん映画は一種のおとぎ話だとはいえ、そのキャラクターは80年代以降では、もう時代から浮いてしまっていると思う。

FMの番組で『男はつらいよ 寅次郎夢枕』を取り上げたことがあった。というのもロケ地が韮崎市や北杜市だったからである。これは72年の封切である。

寅さんが旅先で立ち寄った旧家の長屋門が、日本最古の山岳会のひとつ白鳳会の創立会員のひとり平賀文男の家である。それが韮崎市の穂坂町三ツ沢にあった。ロケハンをしていた助監督がたまたま見つけて交渉したという。

もっとも1964年に平賀は亡くなっているので、このロケのときには、だれか他の人が管理していて、長屋門の外観だけ撮影が許されたらしい。寅さんが長屋門をくぐったところで家の内部に場面が変わるが、そのシーンはスタジオでの撮影なのだとか。

で、田中絹代演じる旧家の奥方から、寅さんは商売仲間がその家で急死したことを知らされる。身寄りもない彼をその家で葬ったという。それで、奥方とともに、その墓へ寅さんがお参りをすることになる。

その場面、そして、その前後の一連の明野町の風景のバックにはビバルディの四季が流れている。墓のうしろには夕暮れの甲斐駒があった。他の「男はつらいよ」にはない、えらく心象的なシーンである。なにせ6分あまりもほとんどセリフがないような場面が続くのである。

もっとも、これらのシーンはどうやら信濃路をイメージしていたらしくて、これは予告編を観るとわかる。https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie/10/まあ、たいていの人は、映っている山なんかにほとんど関心はないだろうから、それらしい場所を適当に東京から近いところで探したということなのだろう。もちろん、我々地元の山好きからすれば、甲斐駒や茅ヶ岳なんて見間違えようがない。ちらりと赤岳らしい山頂も出てくる。

さて、寅さん映画の人気投票の1位は『寅次郎相合い傘』で、2位は『寅次郎夕焼け小焼け』だという。いずれも70年代半ばの作品で、この映画シリーズがもっとも油が乗り切っていたのがこの頃だったのだろう。

最近では配信ですぐに観られるので、前にも観た記憶があるこの2本を続けざまに観なおした。そして、その後に『寅次郎夢枕』を観なおしたのである。結果、人気のトップ2作より、こちらのほうがずっと出来がいいと思った。

ま、映画の感想なんて人それぞれだから私の好みだったということだろう。私が『寅次郎夢枕』を推すのは、寅さんの言動に一貫性があったからだった。ついでに言うと、寅さん映画の真の主人公は寅さんの妹さくらだと思う。


 Re:『男はつらいよ 寅次郎夢枕』    ..鉄人M     >>
        2026/03/17(火) 07:04  No.7606
 
 
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『男はつらいよ』シリーズは私も山旅さんと同じく、封切りを劇場で観るほどの思い入れはなかったのですが、TVやDVDで、ほぼ全作品を目にしてきました。

そして、"鉄"である私にとっては、常に鉄道に乗って日本中の旅を続ける寅さんを見事に描いた、鉄道がクローズアップされる名場面の数々を忘れることは出来ません。

私の旧知の先輩で、鉄道写真家の南正時さんが詳しく解説されているので、ご覧いただけましたら幸いです。
https://toyokeizai.net/articles/-/321514?display=b

とくに私の思い出深い一作は、第40作『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』(1988年12月24日公開)です。
母校である早大が物語の一つの舞台になっているほか、心底愛して止まない、信州塩田平を走る上田交通の電車が登場するため、なのですが…

塩田平の名峰-独鈷山の北麓を走る、上田交通5000系電車の拙作画像を添付してみました。
こちらも、ご笑覧いただけましたら幸いです。



 Re:『男はつらいよ 寅次郎夢枕』    ..山旅     >>
        2026/03/17(火) 12:01  No.7607
 
 
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寅さんのような現代劇も、数十年たてばタイムマシンのように過去に連れて行ってくれるようになるのが面白いなあと思います。

さっき、映画についてAIと問答して、少々長いんですけどあとでこの掲示板にも出してみようと思っています。要するに、技術の進歩が映画を撮る方にも観る方にも影響して、かつての有り方を変質させてしまっていることについての問答なんです。まあ、映画に限ったことではないですが。

『夢枕』のロケ地が北杜市なのに信州の風景だと錯覚させたなんてのは昔の話だなあと思うんです。ビデオが家庭に普及して、今は木を見て森を見ずになってしまったんですね。

『夢枕』に出てくる米倉斉加年は東京大学の先生の役で、たしかに一度安田講堂が出てくるんです。しかし、もう一度大学風景が出てくるときに映っているのは一橋大学の講堂なんですよね。こんなことに気づくようになってしまったことで、映画の観方が変わってきたように思うのです。


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