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北アルプス・立山の山麓に広がる弥陀ヶ原一帯を、二日間にわたり彷徨して参りました。
今回の山行の目的の一つが、歴史と浪漫にあふれる「ザラ峠」の存在をこの目でしっかり眺めたかったことで、幸い天候に恵まれた二日目の朝に実現し、少なからず感動した次第です。
まずは、添付写真をご覧ください。
立山の浄土山から西南に延びる稜線の一角を望遠レンズで切り取ったカットで、写り込む山々は、画面左から順に、獅子岳〜ザラ峠〜鷲岳。
この稜線はさらに西南方向に連綿と連なり、鳶山〜越中沢岳〜スゴノ頭を経て薬師岳へと至ります。 そして画面中央、大きく撓んだ"鞍部"のザラ峠からは急峻な湯川谷が流れ落ち、やがては常願寺川となって富山湾に注ぎ込むのです。
『太閤記』によれば、1584(天正12)年の厳冬。 越中富山に在り羽柴秀吉と敵対していた佐々成政は、浜松に居住する徳川家康を頼り、豪雪下のザラ峠を越えて黒部の谷に降り立ち、さらには針ノ木峠をも越えて信州大町に至った…とされています。
もちろん史実か否かは定かではありませんが、書物に触れてから半世紀以上も、私は、この「ザラ峠」に深い憧憬の念を抱いていたのです。
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