TOP ホーム ページ一覧 |


No.6640 への▼返信フォームです。


 カシガリ山    ..山旅     >>引用
      2023/04/14(金) 07:45  No.6640
 
 
薮岩魂、著名な山岳ライター打田^一さんをご存じの方は多いだろう。その奥さんから、友達と行くからどこか山を案内せよとのお達しである。

そんなのご主人に案内してもらえばいいじゃないですか。そう言ったが、ご主人が行くような山では、とても友人を誘ってのんびりと、というわけにはいかないらしい。さもありなん。

では軟弱山の権威、私がひと肌脱ぎましょうと向かったのはまたしても霧ヶ峰であった。そもそもご所望が、車山ではどうだろうということだったからだが、目をつぶっても歩ける観光地、車山では案内がついていくのにもったいない。でも小淵沢10時では行けるところも限られている。

そこで思いついたのはカシガリ山だった。薮も岩も皆無、急登なんて薬にしたくもない。全行程、一度も広大な風景が途切れることのない山歩きである。黄砂のせいか北アルプス方面はぼやけていたから、八ヶ岳方面が展望の主役のカシガリ山はちょうど選択がよかった。

八島湿原から先のビーナスラインの冬季通行止が解除前で、行き交う車もごく少ない。最盛期だって人のいないカシガリ山も当然のごとく貸切だった。


 浅間山    ..山旅     >>
        2023/04/15(土) 09:32  No.6641
 
 
初日は新緑にはほど遠い高原歩きを楽しんだから、2日目はぐっと標高を落として新緑の低山を歩こうかと、最初は甲府の北山を考えたのだが、気になったのは、20年以来毎年この時季に通っている浅間山だった。

最初の年に大ぶりのノビルを収穫して、以来、そのときほどの物には出会っていない。ちょっと日が早かったからかもしれない。今年はちょうど最初の年と同じ日だから、またあのくらい育っているのではないかと考えたのである。新緑はむろん裏切らないだろう。打田さんご一行は下山後の温泉をご所望だから、下山即みたまの湯のこのコースはぴったりである。

登山口の駐車場で用意をしていると、一台の車が止まった。あれ市川大門のWさんではないですか。奇遇といえば奇遇だが、まあ地元の人なのでそんなことがないとも限らない。驚いたのは、Wさんと話しているうちにまた駐車場に車が入ってきて、それが山岳ガイド平田謙一さんご一行だったことである。これこそ奇遇である。一緒に乗っている人たちも顔見知りばかり。打田^一さんと平田さんはむろん既知の間柄だが、打田夫人とは初対面だという。こんなところで初めてお会いすることになるとはとお互いにびっくり。

そんなことで、ふたつのパーティが少々の時間差で浅間山に出発することになった。ワラビを摘みつつ順調に登って、頂上で休んでいると、ひとりの人が登って来るのが見えた。それがさっき出会ったばかりのWさん、地元の山に我々が来ているのを見捨ててはおけないと、さっさと用を済ませてから後を追っかけてきたという。菓子やリンゴを配って、かいがいしくお客さんをもてなしてくださった。

その後すぐ平田パーティもやってきて、浅間山は、示し合わせていたわけでもない3組9人で貸切の座敷となったのである。

さて、ノビルは、最初の年のような大物はまったくといっていいほどなかった。春の早かった今年なので、時期のせいでもないだろう。この頂上一帯は、毎年刈払いがされている様子だから、そんなことも影響しているのかもしれない。

下山後は温泉に入らずに帰るという平田ご一行を見送って、我々はドボンと展望の湯に飛び込んだ。


名前
e-mail   URL
題名色
文字色
タイトル   簡単タグ入力
添付  
フォームに保存  プレビュー      削除キー