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今年度前半最後の山行は、前々回に雨で流れた八方台尾根を歩くことにした。
八方台だけなら明るい林の軽い散歩だけれども、やはりここは苔の森を合わせて歩いてこそである。しかし唐沢側からのコース設定ではいささか短すぎるきらいがある。
そこで地図を眺めて、湯川側から8の字のルートで歩けば、まあまあ時間がもかかって、夏の納涼山歩きにはよかろうと思った。こうやって歩くのは初めてである。
1650から2000mくらいのところを歩くのだから、もっと涼しくてもいいのだろうが、今年の暑さは異常で、木陰を歩くというのにそこそこ汗はかかされた。
このコースのハイライトといってもいい苔の森歩きでは、近年にないひどい雨に見舞われたが、北八ッでもっとも歩きやすい道だったのが幸いした。森の中で昼休みにして、ゆっくりと苔の森を楽しむつもりが、とてもそれどころではなかった。しかし、驟雨の苔の森なんかわざわざ行くことはないと思えば記憶には残る。
夏の雨だけに一気に降ったら、止むのも早かった。ぐっと冷えて寒くなったのが再び気温が上がる。雨に洗われてすっきりと蓼科山方面が見えた。その後ろには巨大な入道雲、いかにも夏らしい山歩きだった。
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