| TOP | ホーム | ページ一覧 |

No.4736 への▼返信フォームです。


読書日記―16 >>
クマジィ 2025/05/27(火) 02:55
今月23日(金)は満月フラワームーンだったが、空はあいにく曇っていて眺めることは出来なかった。今年に入って1月から4月まで眺めることが出来たのに残念である。
6月の満月ストローベリームーンは6月11日(日)らしいので、何とか眺めてみたいものだ。“起きは三文の徳”早朝ウオーキングの楽しみでもある。

●後藤 正治著:「文品 藤沢周平への旅」 中央公論新社

【歳月が持つ哀しみ、自分なりの小さな矜持、人生への情熱、権力の抗しがたい美味と虚しさ、喪失感――時代(歴史)小説を舞台に、静謐な物語と文体で人の世の「普遍」を描き続けた作家、藤沢周平。ノンフィクションの名手が、その人と作品の魅力に迫る。―本の紹介よりー】

藤沢作品を始めて読んだのが1999年4月のことだった。
ふるさと山形県(出身は鶴岡)が生んだ国民的作家藤沢周平作品を恥ずかしながらそれまで読んだことはなく、偉そうなことは言えない。読むきっかけをくれたのはスキー仲間のハッシーこと橋田さん(大分県出身/岡藩家老小河一敏邸で清河八郎九州遊説の際、お世話になった)が「藤沢周平の“蝉しぐれ”読んだことある?もしまだだったら読んでみて。なかなかいい作品だよ」と勧められたのが最初だった。それからはどっぷりと藤沢作品に嵌り、上げくの果てには幕末の志士清河八郎を書いた「回天の門」を読み、ハッシー&S野さんと八郎が出奔したときの足跡を山形新聞の同行取材を受けながら約150kmの山形路を踏査・検証するまでになったのは我ながら驚いている。

5月14日(水)付毎日新聞夕刊に「哀歓の美学・藤沢周平の世界/Z世代もハマる等身大の“闇”/今に通じる世の不条理」のタイトルで大きく取り上げられていた。
時代小説だから古いとは考えにくく、時代を現代に置き換えても庶民の考えや生き様などはそれほど大きく変わっていないと私も思っている。
特に風景を描写する妙味というのは藤沢作品でしか描けないものだと読んでいてつくづく感じている。【20250527(火)】



Name
Mail   URL
Font
Title  
File  
Cookie  preview    Key