|
2010年のシンポジウム前に八郎が生家より出奔した際に歩いた山伏峠を何とか見つけたのだが、藪だらけの古道だったため、地元の関係者10名ほどで整備、藤沢周平さんの作品「回天の門」にちなんで「回天の道」と命名、春と秋の2回、峠歩きを開催するようになった。これには町や地元の皆さんの協力を得て看板や標柱を設置して貰い、月山、鳥海山、そして庄内平野まで見渡せる展望台までの約3kmは最高の散策コースとなっている。
地元清川と東京で開催したシンポジウムも成功裏に終わった2年後、今後の打ち合わせに庄内町清川を訪れた際に清川地区まちづくり協議会の故遠藤会長より「まちネットさんには随分お世話になっているが、何も恩返し出来てないので申し訳ないと思っている。協議会では歴史の里清川の基本構想計画を町に申請したいと思っているが、設計事務所を開いている(株)爽環境計画(本社墨田区錦糸町)さんに基本構想計画として報告書をまとめて貰えないだろうか」と相談を受け、社長と相談した結果、受託することになり、2012年に報告書を提出、一期にあたる関所(清川川口舟番所)は2019年に復元するまでに漕ぎつけることが出来た。現在は多くの人が訪れるようになっていると聞く。
今年も6月から7月にかけて「回天の道ハイキング」を開催する予定らしく、久しぶりに訪れて多くの参加者と共に2010年に整備した古道を歩いてみたい。【20250605(木)】
|
|