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読書日記―18(1)・・・ >>
クマジィ 2025/06/10(火) 03:31
いつも通り3時に目が覚めた。
余りにも静かだったため、もしかしたらウオーキングに行けるのかなと思いベランダに出てみると細かな雨が降っていた。う〜ん残念。
むかし市民ランナーからプロになった女性ランナーのMさんは雨の日も傘をさしてランニングしたことを思い出したが、私はこれ幸いと休養日に充てている。

●フレデリック・グロ著、谷口亜沙子翻訳:「歩くという哲学」 (株)山と渓谷社

【世界中に影響を与え、世界を動かした思想家、哲学者、作家、詩人の思索の多くは、歩くことによって生まれてきました。歩くことは、最もクリエイテブな行為なのです。
また素晴らしいアイデアを出す歩き方にも様々なものがあります。
歩くことは、単なる機械的な繰り返しの動作以上のものであり、自由の体験であり、緩慢さの練習であり、孤独と空想を味わい、宇宙空間に体を投じることでもあります。

著者のフレデリック・グロが、哲学的な瞑想の連続を読者とともに探索しながら、ギリシア哲学、ドイツ哲学と詩、フランス文学と詩、英文学、現代アメリカ文学等の、著名な文学者、思想家の歩き方について探求します。
ソクラテス、プラトン、ニーチェ、ランボー、ボードレール、ルソー、ソロー、カント、ヘルダーリン、キルケゴール、ワーズワース、プルースト、ネルヴァル、ケルアック、マッカーシーらにとって、歩くことはスポーツではなく、趣味や娯楽でもなく、芸術であり、精神の鍛練、禁欲的な修行でした。
また、ガンジー、キング牧師をはじめ、世界を動かした思想家たちも歩くことがその知恵の源泉でした。
歩くことから生まれた哲学、文学、詩の数々に触れてみましょう。―本の紹介よりー】

私も14,5年前から「走ること」から「歩くこと」に切り替えた。
何故か、それはまず体を動かすこと、すなわちスポーツが好きだったことに他ならない。スキーが上手くなりたいがためにオフ(4月〜11月)の過ごし方が重要だという先輩の言葉に触発され、ランニングだけの生活から泳ぐこと、自転車を漕ぐことを加えた。
トライアスロン競技から引退してからは「健康で長生き」のためウオーキングを始めることになったのだが、著書のような「哲学」に結びつけて歩くことは皆無だった。
著書にもある通り「歩くことは決して“退屈”なものではない。ただ“単調”なだけだ」という言葉が示す通りだが、この十数年の間に一度だけハイ(恍惚)になったことがあった。ランニングしているときも経験した。非常に気持ちよくなり、どこまでもランニング(歩くことも)出来るような感覚に襲われることである。著書を読んでこれからのウオーキングがますます楽しくなって来た。【20250610(火)】



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