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No.4755 への▼返信フォームです。
山橘(やまたちばな)・・・ >> クマジィ 2025/06/15(日) 04:48 勤務する大学には神殿(天照大御神を主神とし、天神地祇八百万神が祀られている)があり、前庭(広場)と神殿の間には人工ではあるが、幅60cmほどの神奈備川(かんなびがわ)が流れている。
その小流れ沿いには歌碑とともにヤマブキと山橘が植えられていたはずだが、歌碑だけが残って最低でも6年以上(私が勤務してから6年目を迎えている)が経過していた。
校内の植え込みには万葉集にも詠まれている植物も多く、特に神殿周辺の人目に付くところに歌碑だけと言うのはあまりにも寂しく、手を合わせてくれる人に対しても申し訳ない気持ちだったので、4月ごろだったか校内の植え込み地から移植した。
どうやら根付いたようで小さな薄紅色した蕾がついたので思わずスマホを取り出し撮影した。同じような植物でマンリョウ(万両)やセンリョウ(千両)もあるが、この山橘(別名:ヤブコウジ)は十両とも呼ばれている。
この雪の 消(け)残る時に いざ行(ゆ)かな 山橘(やまたちばな)の 実の照るも見むく (訳:この雪が消えてしまわないうちに、さあ出かけよう。やぶこうじの実が雪に照り輝くさまも見よう。)―大伴家持― 【20250615(日)】