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今朝も涼しかったので早朝ウオーキングは楽だった。 連休の最後、ロングウオーキングの途中、代官山ヒルサイドテラスにあるスタバに寄ってモーニングを楽しんだ。暑かったせいか店内は珍しく混んでいてテラス席でモーニングしたのだが、ゴミが床に散乱していてあまり気分がいいものではなかった。 掃除して蚊取り線香でも置いて貰えれば私の評価も上がったのだが、そこまでマニュアルには書かれていなかったのかぁ〜・・・
●藤田 宜永著:「わかって下さい」 新潮文庫
【人生の折り返し地点をとうに過ぎ、もう恋など忘れたはずだった──。結婚を考えるほど愛していたのに、突然消えた女。四十年後の再会、そして別れの理由に涙する表題作。その他、若き日に性の手ほどきを受けた人妻の娘に出会う「観覧車」、離婚した幼馴染みへのひそかな思慕を描く「土産話」など、全六作を収録。年齢を重ねたからこそわかる、深い味わいと切なさに満ちた、名手による最期の恋愛短編集。―本の紹介より―】
前回だったか藤沢周平氏と文体というか作品が似ているような気がすると書いたのだが、本作品にも「風が立って、桜の花びらがはらはらと散った。昭二郎の膝の上、そして多恵の肩にも舞い降りてきた。鼻腔をくすぐる春の香りだった。そんな中、初対面の老女の恋物語に付き合い、自分の若き日の恋愛を口にする。すべてが幻想で、夢を見ているような不思議な気分である。ブランコが揺れ、また桜の花が散った。」 この辺りの表現は藤沢周平の「花のあと」を彷彿させる。他にも淡い恋の文体なども似ているなぁ〜とつくづく思うのである。
それと藤田作品には麻布とか恵比寿の地名が良く出てくるのだが、今回は恵比寿に自宅があるという設定の短編も含まれていて、場所も何となく想像出来た。 しばらく藤田作品にお付き合いすることになるだろう。【20250721(月)】
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