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読書日記―26 >>
クマジィ 2025/07/25(金) 03:20
本日より2日間、恵比寿駅前では恵比寿駅前盆踊りが開催される。
それはそれは一大イベントで2日間で3万人を超える参加者で駅前は賑わう。今日私は仕事帰りにほんのちょっとだけのぞき見してから帰宅しようと思っているのだが、果たして実現するかは怪しい。何せ混み具合が半端じゃない。

●藤田 宜永著:「艶(つや)めき」 講談社文庫

【舅にできた女友達を通して昔の恋人に再会した和香子。女癖が悪く甲斐性のない別れた夫を思い切れない千絵子。ふと知り合った男と梅の古木を見にいく律子……。平穏な日常のなかで、女の心にはひそやかに蕾が育まれ、躰(からだ)の奥では小さな焔(ほのお)が燃え続ける。―本の紹介より―】

短編「古木の梅」に「菅原が梅の老木の前に立った。「この間、梅を一緒に見たら、青梅の梅をご覧に入れたくてなりましてね」 さして枝振りのいい梅ではなかったが、由緒正しい梅だった。黄色く熟さないことで青梅という土地の名前がついた。その由来となった梅だという」・・・いま初めて知った。

梅と言えば私にも心に残る思い出がある。
2017年5月、幕末の志士清河八郎の妻となった高代ことお蓮さんが子供の頃に梅の木に登って遊んだという老木が熊出(くまいで)の生家に植えられていることを知った私が当主の菅原さんにお願いして老木の苗木(高さ1mほど)2本を貰い受け、清川神社の境内に前町長さん達と植えることが出来た。160年振りに八郎とお蓮さんが再会できることになったという訳だ。今では3mまでに成長している。
藤田作品には必ずと言っていいほど植物たちが描かれている。
こういうところも私が藤田作品に惹かれる理由になっているのかも知れない。【20250725(金)】



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