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出勤途中の民家の板塀から覗いていたオレンジ色に染まったノウゼンカズラに思わずスマホを取り出し写真に収めた。夏から秋にかけ橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばす。 中国原産で平安時代には日本に渡来していたと考えられ、花や樹皮は漢方薬では利尿や通経に使われる。花は毎日のようにすぐに散る。
この花が見事に咲いていた場所があった。 毎朝ウオーキングする途中の目黒川沿いには氾濫を防ぐための調整池が造られ、その調整池の上は親水広場となっていて、フリーマーケットやキッチンカーなど店を出している。最近では中目黒商店街なのか屋台が組まれ盆踊りもやっていたようだ。 その親水広場の川側の外壁に5本、角錐形のように突き出した塔頂(モニュメント)があり、そのモニュメントにこのカズラが巻き付き見事なまで多くの花を付けていた。まさに百花繚乱ならぬ一花繚乱である。
蔓を間引いたりしなかったものだから、塔頂が重くなり一ヶ所がドサッと崩れ落ちた。(だろうと想像する)それを目黒区の職員が見たのかどうか、こちらも想像するだけだが、残ったノウゼンカズラ全てが取り払われてしまった。目黒区が管理するのが大変なのかどうかはわからないが、折角のシンボルツリーをいとも簡単に取り払ってしまうその考えが理解できない。【20250912(金)】
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